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zoom RSS 大河ドラマ『平清盛』第2回「無頼の高平太」

<<   作成日時 : 2012/01/16 00:07   >>

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 今回も、鎌倉での義朝の菩提を弔う寺の立柱儀式の場面から始まります。この後も、毎回頼朝の回想から本編が始まるわけではないでしょうが、かりにそうだとしても、さすがに毎回立柱儀式の場面から始まるのは勘弁してもらいたいものです。頼朝視点の語りで進行し、壇ノ浦の戦いの直後の鎌倉の様子から始まる清盛の物語という構成はなかなか面白い試みだと思いますが、さすがに毎回同じだと飽きます。また、これはなかなか面白い試みだとは思いますが、成功か失敗かの判断は、最終回まで見てみないと難しそうです。

 冒頭の立柱儀式の場面から、舞台は57年前の都へと移ります。この時、清盛は数え年で11歳なのですが、『独眼竜政宗』の時のように少年役が演じるのではなく、いきなり成人役の松山ケンイチ氏が演じます。昨年は極端でしたが、近年の大河ドラマは、子役・少年(少女)役の期間が短く、かなり無理のある年齢から成人役を登場させる傾向にあります。色々と意図・事情があるのかもしれませんが、清盛の反抗期を描いた今回は、少年役を起用すべきだったのではないか、と残念に思います。

 反抗期の清盛は賭場に通って暴れまわるなど素行が悪く、無頼の高平太と呼ばれています。清盛は相変わらず、白河院に忠実に仕える父の忠盛の生き様に反抗し続けていますが、忠盛は清盛にたいして突き放したような態度をとります。しかし、忠盛の言動からは、忠盛の清盛への愛情と期待がうかがえ、忠盛役の中井貴一氏の好演もあって、なかなか魅力的な父親になっていると思います。この作品の忠盛は、『風と雲と虹と』の主人公の将門の父である良将と通ずる、厳格さと優しさを併せ持つ父親だと思いますが、良将の場合、息子の将門(小次郎)が素直な性格で、父子の関係が良好であるところが大きな違いとなっています。

 一方、清盛にとって継母となる宗子(池禅尼)は、清盛との関係が夫の忠盛の場合よりもずっとぎくしゃくとしたものになっています。前回、清盛の弟で宗子にとっては実子となる平次(家盛)が清盛のせいで(と言ってしまうと語弊がありそうですが)怪我をしたさい、宗子は思わず実子可愛さで清盛を必要以上に厳しく叱ってしまい、それ以降、母子の間は上手くいっていないようです。宗子はそのことを後悔しており、今度は清盛の乱暴・無礼な行動を叱ることができなくなってしまい、必要以上に清盛を庇うようになってしまいました。この宗子の心理を、和久井映見氏が好演しています。

 清盛は元服し、ここではじめて清盛という諱を名乗るようになります(本当は、ここまでは平太と表記すべきかもしれません)。この元服の儀の加冠役は藤原家成なのですが、これが初登場で、しかも宗子の従兄弟という関係が説明されないため、唐突な感が否めません。ネットで得た情報だと、小説ではきちんと説明されていたようなので、この省略は残念です。反抗的な清盛の行動を忠盛は読み切っているので、清盛の抑え役として伊藤忠清を呼んでいました。忠清を演じる藤本隆宏氏は、武骨な感じを表現できていて、適役だと思います。

 清盛にとって現時点ではほとんど唯一心を打ち明けられる存在の鱸丸(平盛国)は漁師の家に生まれ育ちましたが、白河院の殺生禁断令により家は困窮し、生計のために禁令を犯してしまった父の滝次が囚われてしまいます。鱸丸に頼まれて白河院に直訴に行った清盛は、最初は白河院相手に「正論」を述べ立てますが、白河院の迫力に圧倒され、打ちひしがれて帰ってきます。この時期の清盛がいきなり白河院に会いに行ってそれが叶うものだろうか、とはなはだ疑問なのですが、私もこの時代に詳しいわけではありませんし、上皇・法皇は天皇に課せられたさまざまな制約から解放された存在という側面があるので、この場面が荒唐無稽であると断定するのは避けておきます。

 白河院と対面し、意を決するところがあったのか、清盛は白河院の御前での舞の奉納を務めることにします。ここでの清盛の振る舞いは、白河院の間近にまで迫って剣を向けるなど、さすがに荒唐無稽に思えたのですが、無頼で反抗期にあるということを強調して見せようという意図なのでしょうか。しばらくは、無頼で反抗期の清盛が挫折を繰り返しつつ成長していくという展開にする意図があるのかもしれませんが、今回はさすがにやり過ぎというか外してしまったなあ、と思えるところが少なくありませんでした。ただ、藤本有紀氏の脚本だけに、今後の話に上手くつながっていくのではないか、と期待したいところではりあますが。

 楽しみな朝廷の場面では、高階通憲(信西)が初登場となりましたが、まだ切れ者という側面をあまり見せておらず、今後の活躍に期待しています。鳥羽院役の三上博史氏は相変わらず高水準で安定しており、今回は狂気を秘めた演技を見せてくれました。璋子との愛憎の入り混じった複雑そうな関係がどう描かれるのかということも含めて、楽しみです。藤原忠実は最後に顔見世程度の登場でしたが、白河院により失脚させられたという描写がなかったため、意味深そうな表情の意味が伝わりにくかったのが残念です。こちらも小説ではしっかりと説明されていたそうなので、残念な省略でした。今回も重苦しいところがあり、私はなかなか楽しめましたが、相変わらずのコーンスターチの多様で画面が汚く見えたことや、説明不足の描写もあったので、残念ながら視聴率は低迷するでしょう。

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第2回も視聴率は17%台でした(関東)。1月の平均視聴率で見ると21世紀での最低になるかもしれません。今年の「平清盛」は滑り出しは厳しいと思います。平安時代末期は時代情勢がわかりにくい点もあると思います。「3月終了の時点で20%に届かず、15%を下回る事がある」と、03年「武蔵」以下の水準に留まる事もあり得そうです。
それでも同じ時代の源義経を主人公とした、05年の「義経」は1月はかなりの高視聴率でした(最終的には平均20%に届きませんでした)。出だしの差は演出・内容的な事も含めて主役の人気も影響していると思います。
来年の「八重の桜」は1月はどうなるかな?
えびすこ
2012/01/16 16:55
追記
もしかすると、「10代前半」の時期をうまく演じられる子役がいないのかもしれません。役を決めるとなると「思春期の少年・少女」は顔つきと体格のバランスがむずかしいんですよ。実際に10代前半でも体格や顔つきが「20代後半」に見える中学生もいるくらいなので。

もしかすると、投稿ミスをしているかもしれません。
重複していたら重複分はカットしてください。
えびすこ
2012/01/16 17:14
こんばんわ

幼少期はケンイチ兄いでいいんじゃないですか?
なりはデカくとも、中身が子供なんで視線なんぞは子供そのものだし、ひがんだりにらんだりした表情も子供っぽくてヨカッタじゃないですか。
ガタイのいい中学生みたいです(笑)
特に舞装束なんて、なかなかお似合いでした。舞い自体がぎこちないのもまた子供っぽくて(笑)。

視聴率は、大河低迷期の現在とそこそこ好調期の『義経』を比較するのは難しいのではないでしょうか。
ちなみに私はジャニタレは嫌いなんで(演技力がないので)『義経』はタッキーが格好良くてもつまらないなーと思いながら見てました。ジャニーズ人気に頼れても、次第に低下するのは当然だったでしょう。とくに昇天してしまうラストシーンにはあきれました。あれは弁慶が良かったね。


主役の好き嫌いはあると思いますが、松ケンは映画俳優だけあって演技は迫力があると思います。
今後心配の種は、玉木宏です!!!
(好きなんだけど)演技と声と話し方が嫌いなんです。(のだめの千秋以外は)『天地人』の龍馬は最悪でした、時代劇向きじゃないと思う。
その他の俳優さんたちは、今回みなさん達人曲者だらけで面白いと思う。

まあ、ドラマの面白さと視聴率は関係ないでしょう?見るか見ないかという選択だけです。

後は、知事らが余計な事を言わなければ・・製作担当はみな懸命にやってるのだから、後押し発言をして好転させるのが大人の意見だと思うのに・・ちょっと憤慨。
(笑)

先日ヒットした『家政婦のミタ』なども、仕掛けの勝利といえるし。
みら
2012/01/16 19:03
松山ケンイチ氏は懸念していたよりもずっとよかったので、安心しました。

義朝は現時点では不安要因ですが、まずは次回の演技をじっくりと見てみます。
劉公嗣(管理人)
2012/01/16 20:34
「義経」の時も低迷期(前年と前々年がワースト5位以内に入る)でしたね。
確かにあれを最後にジャニーズタレントが重要人物役として出なくなりました。
今年出る森田剛くんは「有名なフレーズ」の生みの親の役として出ます。
彼も今年33歳なんですね。15年ぶりの大河登場だとか。

最近思うんですが番組初期の頃からの視聴者は、「最近の作品の主役は孫と同年齢」と言う人もいますね。長寿番組ゆえ世代間のギャップが出ております。
人によっては「主人公の子役はいらない」とか、「子役をあてにしすぎるのも良くない」と言う人がいます。最近では子役の存在感が大きいので、「多く出しすぎても待遇を巡って関係者(親や事務所関係者)と局の担当者がもめる」と言うウワサも。
えびすこ
2012/01/17 08:37

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