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zoom RSS ライオン狩りをしていた古人類?

<<   作成日時 : 2014/03/16 00:00   >>

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 35万〜30万年前頃の人類がホラアナライオン(Panthera leo fossilis)を狩っていた可能性を主張した研究(Blasco et al., 2010)が報道されました。取り上げるのがかなり遅れてしまったというか、メモ帳を整理していて、4年近く前に取り上げようと思って記録しておいたものの、不覚にも最近まで失念していたことに気づきました。今更ではありますが、せっかく気づいたので、取り上げることにします。

 この研究では、スペイン北部のアタプエルカ丘陵地にあるグランドリナ遺跡で発見されたホラアナライオンの骨が分析されています。年代は中期更新世の海洋酸素同位体ステージ(MIS)9です(35万〜30万年前頃)。この研究では、ホラアナライオンの骨の分析から、人類(ホモ=ハイデルベルゲンシスと考えられています)がホラアナライオンを食べていたのではないか、との見解が提示されています。また、このホラアナライオンの解体痕から、内臓が食べられていた、と推測されました。そのためこの研究では、人類がホラアナライオンを狩ったのではないか、と主張されています。

 ホラアナライオンのような危険な肉食動物を狩った理由として、ホラアナライオン狩りが通過儀礼だった可能性と、偶然遭遇しての自己防衛だった可能性が指摘されています。一方で、この研究でも認められているように、人類が肉食動物を食べたと確認される事例は少なく、グランドリナのホラアナライオンはすでに他の動物に殺されており、人間が後から奪い取った可能性を指摘する研究者もいます。その根拠として、一部の骨には人類ではない肉食動物の歯型が残っていることが挙げられています。これに対しては、人類がホラアナライオンを食べた後、キツネなどが漁った、とする反論が提示されています。

 しかし、やはり肉食動物を人類が食べたと確認される事例が少ないため、例外的と考える研究者がいるのは当然だろう、と思います。このホラアナライオンは病気や怪我で弱っており、自然死した可能性もある、と指摘されています。これに対しては、病気や怪我を示す痕跡は存在しなかった、との反論が提示されています。現時点では、中期更新世の人類が肉食動物を食べてことがあるのは確実だとしても、それは例外であり、弱った個体かすでに死んだ個体を稀に食べた程度ではないか、と考えるのが妥当なところでしょう。


参考文献:
Blasco R. et al.(2010): The hunted hunter: the capture of a lion (Panthera leo fossilis) at the Gran Dolina site, Sierra de Atapuerca, Spain. Journal of Archaeological Science, 37, 8, 2051-2060.
http://dx.doi.org/10.1016/j.jas.2010.03.010

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