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zoom RSS 地域集団間で異なる腸内細菌叢

<<   作成日時 : 2014/04/17 00:00   >>

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 タンザニアのハツァ族の腸内細菌叢についての研究(Schnorr et al., 2014)が公表されました。この研究で注目されるのは、「善玉菌」として一般にもよく知られているだろうビフィズス菌が、ハツァ族には見られないことです。また、ハツァ族の腸内細菌叢については、性差も見られるそうです。一般的な意味での「正常」・「健康」な微生物叢という考え方が状況依存的であることを明確に示している、と指摘されており、たいへん興味深いと思います。以下は『ネイチャー』の日本語サイトからの引用です。


【微生物学】狩猟採集民の腸内細菌
 タンザニアのハツァ族という狩猟採集民の腸内に生息する微生物のカタログが作成された。この微生物の組成には独特な特徴があり、それが、ハツァ族の食料採取の生活様式と結びついている可能性が明らかになった。この独特な特徴の1つは、ヒトの健康に役立つ「善玉菌」と一般に考えられているビフィズス菌が見られないことだ。この結果を報告する論文が、今週掲載される。

 今回、Amanda Henry、Alyssa Crittendenたちは、ハツァ族と欧米人の糞便に由来する細菌と特定の微生物代謝産物(短鎖脂肪酸、SCFA)の解析を行った。その結果、ハツァ族と欧米人では、微生物とSCFAの組成に違いがあり、ハツァ族の方が腸内微生物の多様性が高いことが分かった。意外なことに、ハツァ族の腸内からビフィズス菌が検出されなかった。ビフィズス菌は、その他の全てのヒトと家畜の腸内で生息している。もう1つの独特な特徴は、腸内微生物の組成に性差があることで、性別分業が原因となっている可能性がある。

 新石器時代に狩猟採集社会から農耕社会への移行が起こったとき、食事と生活様式が劇的に変化し、ヒトとその腸内微生物は、この移行に適応する必要があった。今回の研究成果は、そうした同調的適応の解明に向けた重要な前進であり、「正常」あるいは「健康」な微生物叢という考え方が状況依存的であることを明確に示している。



参考文献:
Schnorr SL. et al.(2014): Gut microbiome of the Hadza hunter-gatherers. Nature Communications, 5, 3654.
http://dx.doi.org/10.1038/ncomms4654

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腸内微生物叢に影響を及ぼす性差
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