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zoom RSS ノーベル物理学賞発表

<<   作成日時 : 2014/10/08 00:00   >>

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 昨日、ノーベル物理学賞が発表され、「日本人3名」が受賞したということで、日本では大きく報道されています。授賞理由は青色発光ダイオードの開発なのですが、これは事前の報道で有力候補の一つとされていたので、とくに意外な感はありません。受賞者のうちの1人が中村修二氏なのですが、第一報を知った時には、これでまた日本の「進歩的で良心的な」人々が日本における司法・企業の在り様や日本社会全体を得々として批判するだろうと考えて、やや嫌な気分になってしまいました。

 さらに、第一報の少し後に、中村氏が現在はアメリカ合衆国の国籍を取得していると知って、日本の「進歩的で良心的な」人々がさらに得意気にマスコミやこの受賞を喜ぶ一般人を批判し、中村氏が日本社会を批判するのを期待しているのだろうなと考えると、ますます嫌な気分になりました。じっさい、中村氏に関する報道や受賞に対する一般人の反応への批判はツイッター上で少なからず見られ、熱心に検索すれば、そうした言説は溢れていることでしょう。まるで、「中世ジャップランド」の「愚民」どもを「近代人」の我々「インテリ様」が批判してやるのだから恐れ入れ、とでも言わんばかりです。

 私が見ているのはごく一部なのでしょうが、批判というよりは揶揄・嘲笑・冷笑といった感じで、そこにあるのは優越感のように思われます。ただ、今年のノーベル物理学賞に関する報道や反応のなかに、揶揄・嘲笑・冷笑される要素があるのは否定できないでしょう。揶揄・嘲笑・冷笑の中には、非生産的で破壊的なものも多いだろうとは思いますが、社会が特定の方向に突き進んでしまうような状況に異論を唱えるのに効果的な場合もあるだろう、とは思います。その意味で、揶揄・嘲笑・冷笑は社会に必要なものだとは言えるでしょう。

 また、他人を見下して優越感を抱くことは快楽や自己肯定感に繋がり、個人の精神衛生的には良い効果をもたらす場合が多そうです。これは我々の認知メカニズムによるものなので、自制するのはなかなか難しいだろう、と思います。その意味で、今年のノーベル物理学賞に関する報道や反応にたいして揶揄・嘲笑・冷笑があったとしても、絶対に許されるべきではない、とまでは思いません。ただ、「中世ジャップランド」の「愚民」の一人として、不快なところがあることも否定できません。

 今年のノーベル物理学賞に関する報道や反応にたいする揶揄・嘲笑・冷笑のなかで多いのが、中村氏がかつて日本の企業で「冷遇」されたことや、現在は米国籍ということや、「同じ日本人として誇らしい」といった発言についてです。現在は米国籍なのだから、「日本人」扱いはおかしいだろう、というわけです。しかし、「**人」には多様な意味合いがあり、国籍だけで常に判断できるものでもありませんし、日本で生まれ育ち、日本での研究成果(そこで「冷遇」されて米国に行くわけですが)が受賞理由となったわけですから、日本人扱いすることも、ごくありふれた反応のように思われます。

 こう言うと、「日本人」という意識は近代になって創られた人工的なもので云々という批判がありそうですが、そもそもそうした意識で「人工的」でないものはあるのか、近代になって創られたものだからといって、だから何なのだ、とも思います。たとえば、人間は皆平等だという観念もまた「人工的」なのであり、このような場合に、人工的だとか近代の産物だとかいった指摘にどれだけの意味があるのか、はなはだ疑問です。人間は元々、小規模な集団から始まり、現在のような大規模な集団を築きました。社会の変容や情報伝達技術の発達により、「同朋意識」を抱く対象は大きく拡大しました。ノーベル賞の受賞などの偉業を達成した「同朋」を見て誇らしく思うのは、それほど揶揄・嘲笑・冷笑されるようなことなのかな、との疑問が残ります。

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
あなたは「日本国」「立派な国民」ですよ。
揶揄・嘲笑・冷笑されてるのもバカサヨとかですから。
「原始トンスルランド」「非国民」
を我々「日本国」「立派な国民」が大いに笑ってやりましょう。アメリカ国籍とかだろうと関係ないです。
日本を見下してもバカサヨはその日本で革命とかすら起こせてませんからw日本を貶せば貶すほどその遥か下にいるバカサヨとかが惨めになるだけです。

2014/10/08 18:31
「古きも新しきも自分のものとする日本国」「立派な日本国民」が我々。
「近代ぶっても原始以下のバカサヨ」「非国民かつ愚民」なのがバカサヨですね。

2014/10/08 18:33
まあ、日本人という立場をあまりにも自明のものとしていることへの批判・揶揄・嘲笑・冷笑は分からないでもないのですが、あまりにも得意気に指摘されると、何だかなあ、と思ってしまうのです。
劉公嗣(管理人)
2014/10/08 21:15

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