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zoom RSS 北極海の海氷の減少によるユーラシアにおける厳冬の確率上昇

<<   作成日時 : 2014/12/01 00:00   >>

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 北極海の海氷の減少とユーラシアにおける厳冬の確率上昇との関係についての研究(Mori et al., 2014)が公表されました。この研究によると、過去数十年間にわたる北極海の海氷の減少が、ユーラシアに厳冬が来る確率を倍にしている、とのことです。しかしながら、こうした気候変化は一時的なもので、21世紀の終わりには、気候温暖化が海氷の効果に勝ると予想されている、とのことです。厳冬になると、「地球温暖化は嘘であり、それが強く主張されるのは陰謀だ」と騒ぎ立てる人が少なくないようですが、そのような見解がひじょうに短絡的であることを、改めて痛感します。以下は『ネイチャー』の日本語サイトからの引用です。


北極海海氷の減少はユーラシアの厳冬の確率を倍にしている

 過去数十年間にわたる北極海海氷の減少が、ユーラシアに厳しい冬が来る確率を倍にしているという報告が今週のオンライン版に掲載される。しかしながら、この厳しい冬の頻度が高くなる傾向は将来的に継続することはなさそうである。21世紀の終わりにかけて、気候温暖化が海氷の効果に勝ると予想されるからだ。

 森正人らは、2つの明確に異なった北極海海氷の海氷密接度を設定したモデルを用いて、200の少しずつ異なった全球大気循環のコンピューターシミュレーションを実施した。これらのモデルはそれぞれ、氷量が多い年と少ない年の観測から得られたものである。彼らは、2004年以降の北極バレンツ海とカラ海で観測された海氷の減少は、通常の2倍の確率でブロッキング状態と呼ばれる持続性の強い大気循環のパターンを形成することを発見した。このブロッキング状態は、ユーラシアに冷たい空気を輸送する傾向があり、その結果この地域に厳冬をもたらす。森らは21世紀の気候に対する既存の気候モデルによる予測を分析し、北極と中緯度の気候進化に対する不確定さは残っているものの、この現象が一時的なもののようであるとしている。



参考文献:
Mori M. et al.(2014): Robust Arctic sea-ice influence on the frequent Eurasian cold winters in past decades. Nature Geoscience, 7, 12, 869–873.
http://dx.doi.org/10.1038/ngeo2277

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