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zoom RSS 恐怖関連記憶についての研究

<<   作成日時 : 2015/03/29 00:00   >>

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 恐怖関連記憶は扁桃体に保存され、生涯利用され得ます。恐怖関連記憶がさまざまな時点で想起されるのに必要な回路については不明なところがあるのですが、最近の研究では、マウスに身体的・心理的ストレスをかけると、視床室傍核が強く活性化することが明らかになっています。そうしたなか、恐怖関連記憶に関する二つの研究が公表されました。一方の研究(Penzo et al., 2015)は、行動恐怖訓練後に、視床室傍核から扁桃体の特定部位への投射を抑制すると、扁桃体中の特定の介在ニューロン群上のシナプスで、恐怖によって誘発される典型的な強化現象が阻害されることを介して、恐怖条件付けが妨げられることを示しました。もう一方の研究(Do-Monte et al., 2015)は、恐怖関連記憶の想起を早い時点と遅い時点とに分け、視床室傍核は遅い時点での恐怖記憶の想起に重要であるのに対し、早い時点の想起に限っては、前辺縁前前頭皮質から扁桃体へ投射する別の回路が重要であることを示しました。以下は『ネイチャー』の日本語サイトからの引用です。


神経科学:視床室傍核は扁桃体中心核の恐怖回路を制御する

神経科学:恐怖記憶の想起に関わる回路の時間的変化

神経科学:視床室傍核と学習・記憶

 恐怖関連記憶は扁桃体に保存され、動物の一生にわたって利用され得る。しかし、この記憶がさまざまな時点で想起されるのに必要な回路はまだ分かっていない。最近、マウスに身体的・心理的ストレスをかけると、視床室傍核(PVT)が強く活性化することが分かったが、今回2報の論文で、恐怖連合記憶の短期保持から長期保持への移行の際に、PVTが視床での記憶と想起の重要なノードとして役割を果たすことが示された。M Penzoたちは、行動恐怖訓練後に、PVTから扁桃体の特定部位への投射を抑制すると、扁桃体中の特定の介在ニューロン群上のシナプスで、恐怖によって誘発される典型的な強化現象が阻害されることを介して、恐怖条件付けが妨げられることを示した。F Do-Monteたちは、想起を早い時点と遅い時点とに分け、PVTは遅い時点での恐怖記憶の想起に重要であるのに対し、早い時点の想起に限っては、前辺縁前前頭皮質から扁桃体へ投射する別の回路が重要であることを示した。



参考文献:
Do-Monte FH, Quiñones-Laracuente K, and Quirk GJ.(2015): A temporal shift in the circuits mediating retrieval of fear memory. Nature, 519, 7544, 460–463.
http://dx.doi.org/10.1038/nature14030

Penzo MA. et al.(2015): The paraventricular thalamus controls a central amygdala fear circuit. Nature, 519, 7544, 455–459.
http://dx.doi.org/10.1038/nature13978

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