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zoom RSS 爬虫類における性転換と性決定機構との関係

<<   作成日時 : 2015/07/08 00:00   >>

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 爬虫類における性転換と性決定機構との関係についての研究(Holleley et al., 2015)が公表されました。爬虫類の性決定機構には遺伝性と温度依存性とがあり、進化の過程でしばしば相互に移行しています。この研究は、フトアゴヒゲトカゲ(Pogona vitticeps)の観察から、性決定機構に性転換が重要な役割を果たしている可能性を指摘しています。フトアゴヒゲトカゲでは、生息域のより温暖な地域における性転換例が観察されており、性転換で雌となった個体が本来の雄と交尾すると、染色体による性決定機構が失われ、温度に依存する性決定機構が確立される、とのことです。ただ、気候が誘発する性決定機構の変化が、進化適応の過程において有利なのか、それとも有害なのか、まだ分かっていないそうです。以下は『ネイチャー』の日本語サイトからの引用です。


進化学:性転換は遺伝的性決定から温度依存的性決定への迅速な移行の引き金となる

熱を感じる:フトアゴヒゲトカゲでは性転換によって性決定機構が遺伝性から環境依存性に切り替わる

 表紙は、オーストラリアのクイーンズランド州西部の半乾燥地域にある町ユーロの近くで、日なたぼっこするフトアゴヒゲトカゲ(Pogona vitticeps)。爬虫類の進化の過程では、性決定(初期胚での生殖腺の分化を開始させて、精巣か卵巣のどちらかを形成する調節過程)の機構が遺伝性と温度依存性の間を行ったり来たりする変化が繰り返し起こっている。このような移行を説明しようと、さまざまな機構がこれまで考えられてきており、その中には性転換が役割を果たすという説も含まれている。C Holleleyたちは今回、野生の爬虫類で起こった性転換を初めて報告し、遺伝による性決定から環境に依存する性決定への迅速な移行との関連を明らかにした。フトアゴヒゲトカゲでは、生息域のより温暖な地域で性転換例が観察されている。性転換で雌となった個体が本来の雄と交尾すると、染色体による性決定機構が失われ、温度に依存する性決定機構が確立される。気候が誘発する性決定機構の変化が、進化適応の過程に有利に働くか、それとも有害なのかはまだ分かっていない。



参考文献:
Holleley CE. et al.(2015): Sex reversal triggers the rapid transition from genetic to temperature-dependent sex. Nature, 523, 7558, 79–82.
http://dx.doi.org/10.1038/nature14574

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