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zoom RSS 蠕虫に似たカンブリア紀の生物

<<   作成日時 : 2015/12/24 00:00   >>

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 これは12月24日分の記事として掲載しておきます。蠕虫に似たカンブリア紀の生物関する研究(Zhang et al., 2015)が公表されました。動吻動物の分類群には、海洋環境に生息する約240種の現生無脊椎動物種が含まれています。動吻動物の胴体は、頭部(1つの口円錐と複数の歯の小円盤を含みます)・頚部・11個の体節からなる胴部の3つの部分に分かれています。そのため、動吻動物は体節の起源の手がかりとなる可能性がありますが、保存状態の良好な動吻動物の化石がないため、研究の妨げになっていました。

 この研究は、中華人民共和国四川省南江県で発見された新種の動物(Eokinorhynchis rarus)などカンブリア紀前期の化石数点を報告し、「Eokinorhynchis rarus」と現生動吻動物胴部には、いくつかの中空の棘を有して複数の体節に分かれており、それぞれの体節には関節でつながったプレートが複数含まれているなど、いくつかの類似点があることを指摘しています。そのためこの研究は、「Eokinorhynchis rarus」が現生動吻動物の祖先だったかもしれない、と指摘しています。以下は『ネイチャー』の日本語サイトからの引用です。


【進化】被甲を持つカンブリア紀の蠕虫

 約5億3500万年前のカンブリア紀に生息していた被甲を有する蠕虫に似た動物の化石を発表する論文が、今週掲載される。この新種の動物はEokinorhynchis rarusと命名され、胴体の両側に5対の大きなとげがあり、動吻動物の近縁種である可能性がある。

 動吻動物という分類群には、海洋環境に生息する約240種の現生無脊椎動物種が含まれている。動吻動物の胴体は、頭部(1つの口円錐と複数の歯の小円盤を含む)、頚部、そして11個の体節からなる胴部の3つの部分に分かれる。そのため、動吻動物は、体節の起源を調べる研究にとっての手がかりとなる可能性があるが、保存状態の良好な動吻動物の化石がないことがそうした研究の妨げになっていた。

 このShuhai Xiaoたちの論文には、中国四川省南江県で発見されたE. rarusの化石をはじめとするカンブリア紀前期の化石数点について記述されている。この論文でXiaoたちは、E. rarusが現生動吻動物といくつかの点で類似しており、進化的類縁関係が示唆されていることを明らかにした。例えば、E. rarusと現生動吻動物の胴部は、いくつかの中空の棘を有し、複数の体節に分かれており、それぞれの体節には関節でつながったプレートが複数含まれている。一方、E. rarusの棘は現生動吻動物の棘より大きく、はっきりとしている。以上の解析の結果、Xiaoたちは、E. rarusが現生動吻動物の祖先であった可能性があるという考えを示している。



参考文献:
Zhang H. et al.(2015): Armored kinorhynch-like scalidophoran animals from the early Cambrian. Scientific Reports, 5, 16521.
http://dx.doi.org/10.1038/srep16521

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