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zoom RSS 衛星の分解により誕生するかもしれない火星の輪

<<   作成日時 : 2016/01/12 00:00   >>

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 これは1月12日分の記事として掲載しておきます。火星に輪が誕生するかもしれないことを指摘した研究(Black, and Mittal., 2015)が公表されました。火星の二つの衛星のうちの大きい方であるフォボスは、じょじょに地球から螺旋状に遠ざかっていく月とは違って、じょじょに火星の方に向かって螺旋状に回っています。その結果、内側に移動していく衛星で予想されるように、フォボスは火星の重力により増大する潮汐応力によって分裂するか、あるいは火星に衝突するかのどちらかだろう、と考えられています。

 この研究は観測データと地球工学的モデルを用いてフォボスの強度を計算し、その大部分は弱い物質からできていることを明らかにし、2000万〜4000万年後にじゅうぶんな潮汐応力に達したときにフォボスは分解する、と予測しています。その後、分解した粒子は分散して火星の回りに環を作り、この環が100万年〜1億年の間持続する、と推定されています。また、潮汐で分解したさいにそのままで残るような大きいフォボスの破片はすべて、最後は火星に衝突してクレーターを作る、とも推測されています。以下は『ネイチャー』の日本語サイトからの引用です。


火星の自滅する月であるフォボスは火星に環を与える可能性がある

 火星の周りをまわる2つの月の1つは2千万年から4千万年後に分解して赤い惑星に環を与えることになるとの報告がオンライン版に掲載される。この研究は、その環が数百万年にわたり持続して結果的に土星の環と似た密度を持つことになると予測している。

 火星の2つの月のうち大きい方であるフォボスは、徐々に地球かららせん状に遠ざかっていく我々の月とは違って、徐々に惑星の方に向かってらせん状に回っている。結果として、フォボスは火星の重力により増大する潮汐応力によって分裂するか、あるいは火星に衝突するかのどちらかであり、これは内側に移動していく月ではどれでも予想されることである。

 Benjamin Black とTushar Mittalは観測データと地球工学的モデルを用いてフォボスの強度を計算し、月の大部分は弱い物質からできていることを発見した。Blackたちは、2千万年から4千万年後に十分な潮汐応力に達したときにフォボスは分解すると予測している。その後、分解した粒子は分散して火星の回りに環を作り、Blackたちはこの環が百万年から1億年の間持続すると見積もっている。またBlackたちは、十分に強いために潮汐で分解した際にそのままで残るような大きいフォボスの破片は全て、最後は火星に衝突してクレーターを作ると述べている。

 現在は太陽系の外側の巨大ガス惑星のみが環を持っているが、この研究は火星も将来は環を持つことを示唆しており、この太陽系の内側へ移動していた他の月は大昔にどのようにして自ら破壊していったのかを垣間見せている。



参考文献:
Black BA, and Mittal T.(2015): The demise of Phobos and development of a Martian ring system. Nature Geoscience, 8, 12, 913–917.
http://dx.doi.org/10.1038/ngeo2583

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