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zoom RSS 環境変化の影響からの回復力が低下したイギリスの生態系

<<   作成日時 : 2016/01/07 00:00   >>

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 これは1月7日分の記事として掲載しておきます。イギリスの生態系の回復力の変化に関する研究(Oliver et al., 2015)が公表されました。この研究は、合計4400種以上となる、イギリスの過去40年間の鳥類・哺乳類・無脊椎動物・植物の生息数のトレンドを解析し、生態系においてどの生物種がどの機能を果たすのか、同定しました。その結果、花粉媒介・害虫の防除など重要な機能を果たすことのできる生物種群の規模が著しく縮小しており、その一方で、維管束植物のように炭素隔離に関連する機能を果たす生物種群と分解に関連する機能を果たす生物種群の生息数が安定化してきた、と判明しました。

 こうした生物種群を1970年以前からイギリスに存在していた生物種とそれ以降にイギリスに侵入した生物種に分けると、1970年以降に侵入した生物種のほとんどが炭素隔離と分解などの機能を果たす生物種で、そうした役割が1970年以降に安定的に発揮されたことが明らかになりました。対照的に、同期間中にイギリスに侵入した花粉媒介と害虫防除を行なう生物種は減っており、農業と食料生産にとってたいへん重要な生物種の方が環境の変化に対する回復力が低く、急速に減少している可能性のあることが示唆されています。以下は『ネイチャー』の日本語サイトからの引用です。


【生態】英国の生態系から重要生物種が失われている

 英国の生態系に関し、環境変化の影響からの回復力が過去40年間に低下したことを明らかにする論文が掲載される。この論文では、英国の生態系が、特定の生物種の一群だけが実施できる重要な機能を失う危機に瀕していることが示唆されている。

 1つの生態系において、さまざまな生物種が重要な役割を果たして(例えば、昆虫が花の受粉を行い、あるいは、ミミズが有機物を分解して)、特定の重要機能が必ず提供されるようにしている可能性がある。また、複数の生物種が同じ機能を提供する能力を有していることがあり、生態系において、同じ機能を果たす生物種が消失することに備えた、ある程度の保険(冗長性)となっている可能性がある。

 今回、Tom Oliverたちは、英国における過去40年間の鳥類、哺乳類、無脊椎動物と植物(合計4,400種以上)の生息数のトレンドを解析し、生態系においてどの生物種がどの機能を果たすのかを同定した。その結果、重要な機能(花粉媒介、害虫の防除など)を果たすことのできる生物種群の規模が著しく縮小しており、その一方で、炭素隔離に関連する機能を果たす生物種群(例えば、維管束植物)と分解に関連する機能を果たす生物種群の生息数が安定化してきたことが判明した。

 Oliverたちは、こうした生物種群を1970年以前から英国に存在していた生物種とそれ以降に英国に侵入した生物種に分け、1970年以降に侵入した生物種のほとんどが炭素隔離と分解などの機能を果たす生物種で、そうした役割が1970年以降に安定的に発揮されたことを発見した。これとは対照的に、同期間中に英国に侵入した花粉媒介と害虫防除を行う生物種が減っており、農業と食料生産にとって極めて重要な生物種の方が環境の変化に対する回復力が低く、急速に減少している可能性のあることが示唆されている。



参考文献:
Oliver TH. et al.(2015): Declining resilience of ecosystem functions under biodiversity loss. Nature Communications, 6, 10122.
http://dx.doi.org/10.1038/ncomms10122

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