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zoom RSS 大地溝帯の東で発見されたアファレンシス化石

<<   作成日時 : 2016/03/27 00:00   >>

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 これは3月27日分の記事として掲載しておきます。ホモ属出現前の人類がアフリカ東部において大地溝帯の東方まで進出していたことを明らかにした研究(Mbua et al., 2016)が報道されました。アウストラロピテクス属をはじめとしてホモ属が出現する前から存在した人類は、アフリカ東部において大地溝帯の東方には進出していなかった、とされています。この研究は、アウストラロピテクス属が大地溝帯の東方にまで進出していた証拠として、ケニアのカンティス(Kantis)遺跡で発見されたアファレンシス(Australopithecus afarensis)の化石を報告しています。これにより、アファレンシスがケニアの高地にまで進出していたことが明らかになりました。

 カンティス遺跡は、大地溝帯の東側の崖から約10km離れた場所に位置しています。カンティス遺跡では、2012年にアファレンシスと判断された成人男性の腕の骨や乳児2人の歯の骨の化石が発見されました。また、カバ科やウシ科など人類ではない動物の骨も多数発見されました。カンティス遺跡の動物相は、アファレンシスが発見された同時代の他の地溝帯の遺跡のそれと類似しています。しかし、カンティス遺跡の動物相の構成と歯のエナメル質の炭素安定同位体データから、同時代の他の遺跡よりもC4植物が多いことが明らかになっており、より乾燥した樹木の少ない環境だった、と示唆されています。

 じゅうらいより、アファレンシスは開けた草原から森林まで多様な環境に適応していた、と考えられていましたが、この研究により、アファレンシスの適応した環境がさらに広範なものだったことが示唆されます。アファレンシスは現代人の直接の祖先系統だった、との見解は有力と言えそうです。アファレンシスか、アファレンシスと近縁関係にある同時代の系統が現代人の祖先だった可能性はきわめて高いでしょう。そうした系統の多様な環境への適応能力が、後にホモ属が世界へと拡散する前提条件の一つとなったのでしょう。


参考文献:
Mbua E. et al.(2015): Kantis: A new Australopithecus site on the shoulders of the Rift Valley near Nairobi, Kenya. Journal of Human Evolution, 94, 28–44.
http://dx.doi.org/10.1016/j.jhevol.2016.01.006

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