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zoom RSS 氷期の始まりを判断するための臨界日射量と二酸化炭素の関係

<<   作成日時 : 2016/03/09 00:00   >>

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 これは3月9日分の記事として掲載しておきます。氷期の始まりを判断するための臨界日射量と二酸化炭素の関係についての研究(Ganopolski et al., 2016)が公表されました。氷期が始まる条件はまだよく分かっていません。近年の北半球の日射パターンは他の氷期の開始期に伴うことが多かったパターンに似ていたのですが、氷期は始まりませんでした。この研究は、氷床コアの証拠から絞り込まれた中程度に複雑な気候モデルを用い、任意の大気中二酸化炭素濃度について、氷期が始まる契機となるのに必要な日射量を定量化しました。

 その結果、たとえば後期完新世のような高い二酸化炭素濃度の条件で氷期が始まるには、日射量が異常なほど小さな水準にまで落ち込む必要があると明らかになりました。また、人間が気候システムに擾乱を及ぼさない場合には、現在の間氷期は今後数万年持続する、とシミュレーションから示唆されています。現在、人間は炭素を排出し続けているため、新たな氷期が始まる可能性は今後10万年にわたってほとんどない、と指摘されています。

 私は気候変動について詳しくないのですが、今後数百年単位では氷期が始まることはないとしても、1万年単位では氷期に突入する可能性もある、と漠然と考えていただけに、新たな氷期が始まる可能性は今後10万年にわたってほとんどない、との見解は意外でした。人類は過去に今以上の温暖期も過酷な氷期も生き抜いてきたので、少々の温暖化や寒冷化ならば絶滅することはないでしょうが、人為的要因による地球温暖化で気候が不安定になり、現在の生活水準が大きく低下する可能性もあるわけで、やはり地球温暖化対策を重視していかねばならないのでしょう。以下は『ネイチャー』の日本語サイトからの引用です。


古気候学:過去と将来の氷期の開始を判断するための臨界日射量と二酸化炭素の関係

古気候学:近い将来に新たな氷期が訪れることはなさそうだ

 数十年にわたる研究にもかかわらず、氷期を開始させる条件はまだよく分かっていない。例えば、北半球の日射パターンが、他の氷期の開始期に伴うことが多かったパターンに似ていた近年に、地球が氷期に入らなかったのはなぜなのだろうか。今回、氷床コアの証拠から絞り込まれた中程度に複雑な気候モデルを用いて、任意の大気中CO2濃度について氷期のきっかけとなるのに必要な日射量が定量化された。その結果、例えば、後期完新世のような高いCO2濃度の条件で氷期に入るには、日射量が異常なほど小さなレベルにまで落ち込む必要があることが分かった。また、ヒトが気候システムに擾乱を及ぼさない場合には、現在の間氷期は今後数万年持続すると思われることがシミュレーションから示唆されている。ヒトは炭素を排出しているため、新たな氷期に入る可能性は今後10万年にわたってほとんどないと思われる。



参考文献:
Ganopolski A, Winkelmann R, and Schellnhuber HJ.(2016): Critical insolation–CO2 relation for diagnosing past and future glacial inception. Nature, 529, 7585, 200–203.
http://dx.doi.org/10.1038/nature16494

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