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zoom RSS 南アメリカ大陸の初期人口史

<<   作成日時 : 2016/04/15 00:33   >>

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 南アメリカ大陸の初期人口史に関する研究(Goldberg et al., 2016)が報道されました。14000年前頃(もっとさかのぼるかもしれませんが)に南アメリカ大陸に人類が移住するようになってからの人口史は、まだよく知られていません。この研究は、1147ヶ所の考古学的遺跡を対象に、放射性炭素年代測定法の較正年代で14000〜2000年前頃となる5464点の結果を検証することで、南アメリカ大陸における初期の人口史を推定しています。

 この研究は、南アメリカ大陸の人口史が二段階に区分される、との見解を提示しています。第一段階は14000〜5500年前頃で、人類は南アメリカ大陸に拡散したものの、おもにペルー・チリ・エクアドルの太平洋岸に人口は集中しており、人口増加率は低かった、と推定されています。第一段階には、4000年間の純増のない期間も含まれます。この頃には作物の栽培と動物の家畜化はすでに始まっていたのですが、人口増加に与える影響は小さかったようです。

 第二段階は5500〜2000年前頃で、人口が急増します。これは、この頃に技術革新の共有や複雑な水の利用や交易などが活発化していったように、社会構造が複雑化し、定住が広範に確立したことが要因と考えられます。このように、作物の栽培と動物の家畜化が始まってからも長期間、人口増加率が低く、その後に人口が急増するという特徴は新石器時代に一般的であり、南アメリカ大陸でもそうした特徴が当てはまる、とこの研究では指摘されています。以下は『ネイチャー』の日本語サイトからの引用です。


人類学:南米における先史人類侵入後の人口動態

人類学:先史時代の南米の人口動態史

 南米は人類が定着した最後の居住可能な大陸であり、今回A Goldbergたちは、この大陸の人口動態史を、1万4000〜2000年前の遺跡1147か所と放射性炭素較正年代5464件を集約したデータベースを用いて再構築した。このデータから、人類は予想されていたように南米大陸全域へ安定的に広がったのではなく、2つの段階を踏んで定着したことが明らかになった。第1段階では、人類が南米全域に急速に分散したが、人口は8000年間にわたって少ないままであった。第2段階は、定住生活と農耕が広まった約5000年前にようやく始まり、文化的ホットスポットで人口が指数関数的に増加した。



参考文献:
Goldberg A, Mychajliw AM, and Hadly EA.(2016): Post-invasion demography of prehistoric humans in South America. Nature, 532, 7598, 232–235.
http://dx.doi.org/10.1038/nature17176

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