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zoom RSS 北アメリカ大陸南東部における先クローヴィス期の人類の存在(追記有)

<<   作成日時 : 2016/05/18 00:00   >>

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 これは5月18日分の記事として掲載しておきます。北アメリカ大陸南東部において、先クローヴィス期(Pre-Clovis)にすでに人類が存在していたことを報告した研究(Halligan et al., 2016)が報道されました。アメリカ大陸への人類最初の移住については、クローヴィス文化の担い手こそアメリカ大陸最初の移住者だったとする、クローヴィス最古説が長い間有力でした。しかし近年では、クローヴィス文化以前(先クローヴィス期)のアメリカ大陸における人類の痕跡が、この研究でも指摘されているようにまだ確実な事例は少ないものの、確認されるようになってきました。

 この研究は、アメリカ合衆国フロリダ州のページ-ラドソン(Page-Ladson)遺跡において、先クローヴィス期の人類の痕跡が確認されたことを報告しています。ページ-ラドソン遺跡は、アウチッラ川(the Aucilla River)の水面下にあります。ページ-ラドソン遺跡では両面加工の石器や大型動物の骨が発見されています。この大型動物のなかに、更新世末期に絶滅したマストドンがあり、その記事には明らかな解体痕が確認されています。これは、肉など食用に適した組織を得るためだった、と考えられます。

 ページ-ラドソン遺跡の年代は、放射性炭素年代測定法により14550年前頃(較正年代)と推定されており、クローヴィス文化よりもさかのぼります。この研究は、当時のこの地域の人類はマストドンなどの大型動物を狩りまたは死肉漁りにより食用としていて、マストドンなどの大型動物と2000年ほど共存していたのではないか、との見解を提示しています。また、マストドンの牙が切り取られたのは、食用となる他の組織を得るためだけではなく、武器制作のためでもあったかもしれない、とも指摘されています。


参考文献:
Halligan JJ. et al.(2016): Pre-Clovis occupation 14,550 years ago at the Page-Ladson site, Florida, and the peopling of the Americas. Science Advances, 2, 4, e1600375.
http://dx.doi.org/10.1126/sciadv.1600375


追記(2016年5月19日)
 ナショナルジオグラフィックでも報道されました。

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