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zoom RSS 藍田人の年代の見直し

<<   作成日時 : 2016/05/08 00:00   >>

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 これは5月8日分の記事として掲載しておきます。取り上げるのが遅くなってしまいましたが、藍田人の年代の見直しについての研究(Zhu et al., 2015)が報道されました。藍田人は1964年に中華人民共和国陝西省藍田県(Lantian County)公王嶺(Gongwangling)で発見されました。藍田人はホモ属エレクトス(Homo erectus)と分類されており、その脳容量は800㎤と推定されています。藍田人はハラミヨ(Jaramillo)正磁極亜期(106万〜90万年前頃)の下の層で発見され、中国の古土壌(S)系列における黄土15(L15)に位置づけられました。年代は、115万年前頃と推定されています。

 この研究では、2001年〜2013年にかけての中国の研究者とイギリスの研究者との共同調査により、藍田人の年代が見直されています。公王嶺区域のL15直下に層序学的中断があると判明し、藍田人は実質的にはS22またはS23に位置していると考えられることから、その年代は165万〜154万年前頃に絞り込まれました。公王嶺とその北方10kmの区域の古地磁気調査から、公王嶺区域の藍田人の出土した層位は、オルドヴァイ正磁極亜期(200万〜178万年前頃)と162万年前頃とされるジルサイベント(Gilsa Event)の間に位置づけられます。

 この研究が妥当であれば、藍田人の年代は165万〜163万年前頃に修正されることになりそうで、これはアフリカ外の(年代の確かな)人類化石としては、177万年前頃のドマニシ人に次ぐ古さとなります。なお、ドマニシ遺跡の石器の年代については、185万年前頃までさかのぼる可能性が指摘されています(関連記事)。こうしたことから上記報道では、人類が温暖な時期に急速にアフリカからアジアへと進出した可能性が提示されています。また上記報道では、インドネシアでも藍田人よりやや新しい人類化石が発見されていることから、アフリカからアジアへと進出した人類は南北に拡散したのだろう、とも推測されています。


参考文献:
Zhu MD. et al.(2015): New dating of the Homo erectus cranium from Lantian (Gongwangling), China. Journal of Human Evolution, 78, 144–157.
http://dx.doi.org/10.1016/j.jhevol.2014.10.001

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