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zoom RSS タンザニアの後期更新世の人間の足跡

<<   作成日時 : 2016/10/16 00:00   >>

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 これは10月16日分の記事として掲載しておきます。タンザニアの後期更新世の人間の足跡に関する研究(Liutkus-Pierce et al., 2016)が報道されました。この研究はオンライン版での先行公開となります。この研究は、タンザニアのエンガレセロ(Engare Sero)村近くのナトロン湖(Lake Natron)の南岸で発見された、400を超える人間の足跡について報告しています。この足跡群については、その近くの活火山であるオルドイニョレンガイ(Oldoinyo L'engai)から噴出された火山性物質のアルゴン-アルゴン法年代測定により、19100±3100〜5760±30年前と推定されました。この年代と足跡の特徴からして、現生人類(Homo sapiens)のものと考えて間違いなさそうです。

 この足跡群からは、興味深いさまざまなことが推測されています。時速8km以上という小走りほどの速さで複数の人間が駆け抜けたことを示唆する足跡や、指の怪我が原因と思われる、親指の形がやや変わった足跡が発見されています。おもに女性や子供からなる12人ほどの集団が、一斉に南西の方角に向かって歩いたような足跡も見られます。これらは、当時の人類の行動や社会構造を推測する重要な手がかりとなり得るという点で、大いに注目されます。

 また、この足跡群の今後の保存についても検討されています。現在、この足跡群を長期保存するために、タンザニア政府が仮の対策として、現場の周囲に有刺鉄線を張って立ち入りを禁止しているそうです。しかし、ここが今後荒らされる可能性もあります。しかしその場合でも、すでに遺跡全体の3Dスキャン画像があるので、発見当初の様子が正確に保存されているだけではなく、3Dプリンターで遺跡の複製を作ることも可能とのことです。今後の遺跡の保存の在り方にも影響を与えることになるかもしれません。


参考文献:
Liutkus-Pierce CM. et al.(2010): Radioisotopic age, formation, and preservation of Late Pleistocene human footprints at Engare Sero, Tanzania. Palaeogeography, Palaeoclimatology, Palaeoecology, 463, 68-82.
http://dx.doi.org/10.1016/j.palaeo.2016.09.019

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