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zoom RSS 更科功 『爆発的進化論 1%の奇跡がヒトを作った』

<<   作成日時 : 2016/10/18 00:00   >>

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 新潮新書の一冊として、新潮社から2016年9月に刊行されました。本書は生物の進化におけるさまざまな重要点を取り上げ、進化史を解説しています。新書で短い分量なのですが、生物の進化における要点を一般層にも分かりやすく簡潔に解説できているように思います。一般向け書籍であることを強く意識した構成・文体になっており、一般向けの進化史概説としてなかなか興味深い内容になっています。各分野の専門家からは色々と批判があるのかもしれませんが、なかなか興味深く読み進められました。

 本書は、膜・口・骨・眼・肺・脚・羽・脳・性・命という観点から、それぞれの進化史における意義とその具体的様相を解説しています。人間には羽はありませんが、人間にとって重要なこれらの特徴の進化史における位置づけや、その具体的な進化の様相が解説されており、有益だと思います。ただ、こうした特徴それぞれの重要性や進化史に重点が置かれて解説されているため、生物進化の全体像がやや見えにくくなっている感は否めません。

 人類の進化については、脳の項目でやや詳しく取り上げられています。人類と他の生物とを分かつ最重要となる指標は脳の大きさだとする前提が、ピルトダウン人のような捏造事件を惹き起こしたことが指摘されています。人類の脳が大きくなり始める時期と石器の最初の使用時期とがほぼ同じ頃なのは偶然ではない、と本書では指摘されていますが、じゅうらいの証拠でも、最初の石器と脳容量の増大との間にはやや時間差があるように思います。人類が300万年以上前から石器を使用していたとする最近の見解が妥当なのだとすると、脳容量の増大と石器の使用について、直接結びつけることはさらに困難になりそうです。


参考文献:
更科功(2016)『爆発的進化論 1%の奇跡がヒトを作った』(新潮社)

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