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zoom RSS アルゼンチンにおけるクローヴィス文化以前の人類の遺跡

<<   作成日時 : 2016/10/06 00:00   >>

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 アルゼンチンの草原地帯にあるアロヨセコ2遺跡(The Arroyo Seco 2 site)の更新世末期の人類の痕跡を報告した研究(Politis et al., 2016)が報道されました。アメリカ大陸への人類最初の移住については、20世紀後半〜近年までクローヴィス(Clovis)文化の担い手が最初の移住者だとするクローヴィス最古説が主流でした。しかし近年になって、アメリカ大陸におけるクローヴィス文化以前の人類の痕跡が相次いで報告されていることから、クローヴィス最古説を否定する研究者が増えつつあり、クローヴィス最古説はもはや否定された過去の仮説と言ってよいでしょう。しかし、だからといってこの問題に関して新たな共通認識が形成されたとも言い難い状況であり、その年代や拡散の速度・経路などをめぐって、議論が続いています。

 この研究は、アロヨセコ2遺跡の人為的痕跡とその年代を報告しています。アロヨセコ2遺跡では、石器・動物遺骸の集中・人為的に破損されたと思われる痕跡のある動物の骨などといった、人類の居住を示す証拠が発見されています。アロヨセコ2遺跡の人為的痕跡は、較正年代で14064年前〜13068年前と推定されています。この年代から、クローヴィス集団よりも前にアメリカ大陸に人類が進出していたとする仮説が改めて支持されました。ただ、それは北アメリカ大陸における最終氷期最盛期(LGM)の氷河後退の後になるだろう、とも指摘されています。

 人類により食べられていたと考えられる動物の四肢の分析の結果、アロヨセコ2遺跡は獲物の解体処理のための一時的な野営地だったのではないか、と推測されています。哺乳類のうちいくつかの種は、アロヨセコ2遺跡の特定領域に集中しており、そこで解体が行なわれていた、と考えられています。アロヨセコ2遺跡からの新たな知見により、クローヴィス最古説は改めて否定されました。今後は、このように早期に南アメリカ大陸に進出してきた人類集団と、現代の南アメリカ大陸先住民集団との関連についての研究の進展も期待されます。


参考文献:
Politis GG, Gutiérrez MA, Rafuse DJ, Blasi A (2016) The Arrival of Homo sapiens into the Southern Cone at 14,000 Years Ago. PLoS ONE 11(9): e0162870.
http://dx.doi.org/10.1371/journal.pone.0162870

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