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zoom RSS 古生代の触手冠動物であるヒオリテス類

<<   作成日時 : 2017/02/15 00:00   >>

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 ヒオリテス類の分類に関する研究(Moysiuk et al., 2017)が公表されました。ヒオリテス類は、古生代を通して広く存在した、殻を持つ化石生物です。その姿は蓋付きの角杯のようで、杯を支えるようにカーブした2本の突起(「ヘレン」と呼ばれます)があり、三脚付きの角形の殻にも見えます。ヒオリテス類は、冠輪動物(環形動物・軟体動物・腕足動物などの触手冠を有する動物)と呼ばれる無脊椎動物の分類群に属すると考えられていますが、あまりに特異なため、その類縁関係を判断することは困難でした。

 この研究は、有名なカナダのカンブリア紀のバージェス頁岩に由来するヒオリテス類の保管標本について調べ、その一部に軟組織が極めて良好な状態で保存されていることを示し、この生物群が実際に触手冠動物であることを明らかにしています。ヒオリテス類はおそらく腕足動物に類縁で、古生物学者が「微小硬骨格化石群(small shelly fossils)」と呼ぶ、別の謎に満ちた絶滅分類群tommotiid類を含んでいる可能性も指摘されています。以下は『ネイチャー』の日本語サイトからの引用です。


進化学:ヒオリテス類は古生代の触手冠動物である

進化学:バージェス頁岩に由来する、殻を持ったヒオリテス類

 ヒオリテス類は、古生代を通して広く存在した、殻を持つ化石生物である。その姿はまるで蓋付きの角杯のようで、杯を支えるようにカーブした2本の突起(「ヘレン」と呼ばれる)まであり、三脚付きの角形の殻にも見える。ヒオリテス類は、冠輪動物(環形動物、軟体動物、および腕足動物などの触手冠を有する動物)と呼ばれる無脊椎動物の分類群に属すると考えられてはいるが、あまりに特異なため、その類縁関係を判断することは困難であった。J Moysiukたちは今回、有名なカナダのカンブリア紀のバージェス頁岩に由来するヒオリテス類の保管標本について調べ、その一部に軟組織が極めて良好な状態で保存されていることを示して、この生物群が実際に触手冠動物であることを明らかにしている。ヒオリテス類はおそらく腕足動物に類縁で、古生物学者が「微小硬骨格化石群(small shelly fossils)」と呼ぶ、また別の謎に満ちた絶滅分類群tommotiid類を含んでいる可能性もある。



参考文献:
Moysiuk J. et al.(2017): Hyoliths are Palaeozoic lophophorates. Nature, 541, 7637, 394–397.
http://dx.doi.org/10.1038/nature20804

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