雑記帳

アクセスカウンタ

zoom RSS 2017年度アメリカ自然人類学会総会(クロアチアの後期更新世〜完新世の遺跡について)

<<   作成日時 : 2017/05/13 00:00   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 1 / コメント 0

 これは5月13日分の記事として掲載しておきます。取り上げるのが遅れましたが、今年(2017年)4月19日〜4月22日にかけて、アメリカ合衆国ルイジアナ州ニューオーリンズ市で第86回アメリカ自然人類学会総会が開催されました。アメリカ自然人類学会総会では、最新の研究成果が多数報告されるだけに、古人類学に関心のある私は大いに注目しています。総会での各報告の要約PDFファイルで公表されているのですが、まだいくつかの報告を読んだだけです。とりあえず今回は、とくに興味深いと思った報告(Jankoviä et al., 2017)を取り上げます(P231)。今後、興味のある報告をこのブログで取り上げた場合は、この記事にトラックバックを送ることにします。

 本報告は、クロアチアのイストリア半島にあるロムアルド洞窟(Romualdo’s cave)遺跡について報告しています。ロムアルド洞窟遺跡では19世紀後半に小規模な発掘が、20世紀半ばにはもっと広範な発掘が行なわれ、後期更新世から鉄器時代にかけての様々な動物遺骸や人工物が発見されました。後期更新世の層からは、上部旧石器的な人工物や(人間ではない)動物遺骸や学童期(juvenile、6〜7歳から12〜13歳頃)の人間の歯が2個発見されています。2007年と2008年の発掘ではムステリアン(Musterian)的な人工物も発見されています。2014年には新たな発掘が始まり、青銅器時代の層からは人間の遺骸と人工物が、鉄器時代の層からは人工物が発見されています。48000年以上前となる層からは、ムステリアンの人工物と動物遺骸が発見されました。上部旧石器時代の人間の乳歯はじゅうぶんに現生人類(Homo sapiens)的であり、東ヨーロッパの上部旧石器時代における現生人類の拡散の解明の手がかりとなりそうです。


 アメリカ自然人類学会総会に関するこのブログの過去の記事は以下の通りです。

2016年度(第85回)
http://sicambre.at.webry.info/201606/article_23.html

2015年度(第84回)
http://sicambre.at.webry.info/201504/article_15.html

2014年度(第83回)
http://sicambre.at.webry.info/201404/article_22.html
http://sicambre.at.webry.info/201404/article_34.html
http://sicambre.at.webry.info/201404/article_37.html
http://sicambre.at.webry.info/201405/article_5.html
http://sicambre.at.webry.info/201405/article_7.html

2013年度(第82回)
http://sicambre.at.webry.info/201304/article_30.html

2012年度(第81回)
http://sicambre.at.webry.info/201204/article_20.html

2011年度(第80回)
http://sicambre.at.webry.info/201104/article_27.html

2010年度(第79回)
http://sicambre.at.webry.info/201004/article_23.html

2009年度(第78回)
http://sicambre.at.webry.info/200905/article_27.html

2008年度(第77回)
http://sicambre.at.webry.info/200804/article_20.html
http://sicambre.at.webry.info/200804/article_28.html
http://sicambre.at.webry.info/200804/article_32.html

2007年度(第76回)
http://sicambre.at.webry.info/200703/article_32.html
http://sicambre.at.webry.info/200704/article_11.html


参考文献:
Jankoviä I. et al.(2017): Human remains and artefacts from Romualdo’s cave, Istria, Croatia. The 86th Annual Meeting of the AAPA.

テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
リアンブア洞窟におけるラットの身体サイズの変化
 これは8月16日分の記事として掲載しておきます。2017年度アメリカ自然人類学会総会(関連記事)において、インドネシア領フローレス島のリアンブア(Liang Bua)洞窟遺跡のラットの身体サイズの変化について(Veatch et al., 2017)報告されました。PDFファイルのP393に掲載されています。フローレス島のリアンブア(Liang Bua)洞窟遺跡では後期更新世の人骨群が発見されており、発見当初は、新種なのか、それとも病変の現生人類(Homo sapiens)なのか、という... ...続きを見る
雑記帳
2017/08/15 09:22

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
2017年度アメリカ自然人類学会総会(クロアチアの後期更新世〜完新世の遺跡について) 雑記帳/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる