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zoom RSS ペンギンに大きな影響を及ぼした火山噴火

<<   作成日時 : 2017/05/16 00:00   >>

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 これは5月16日分の記事として掲載しておきます。ペンギンにたいする火山噴火の影響についての研究(Roberts et al., 2017)が公表されました。南極半島の北部沖合に浮かぶアードレイ島には、多様性を示す大型のペンギンコロニーが存在しています。しかし、ジェンツーペンギンの個体数が増加している一方で、アデリーペンギンとヒゲペンギンの個体数が減少しており、温暖化と海氷面積の変化により多様性は脅かされています。ただ、このコロニーに関する長期記録がないため、このコロニーの過去の変化の解明とそれによって今後の変化を予測する能力が制約を受けています。

 この研究は、アードレイ島の中央部の湖の堆積層に長期間蓄積されたペンギンのグアノ(排泄物が堆積固化した物質)からの生物地球化学的特徴に基づき、約7000年間のペンギンの個体数の記録を再構築し、情報不足の問題に取り組みました。その結果、ペンギンのコロニーに最も大きな影響を及ぼしたのが気温や海氷状態の変化ではなく、近くにあるデセプション島の火山の爆発的噴火であり、火山灰が地表を覆い、少なくとも3回はコロニーの放棄に追い込んだことを発見しました。さらに、このグアノの記録からは、コロニーがこうした火山噴火から持続可能な回復を遂げるまでに400〜800年かかったことも明らかになりました。以下は『ネイチャー』の日本語サイトからの引用です。


【環境科学】ペンギンの運命を決めた火山噴火

 南極半島に存在していたジェンツーペンギンの最古で最大のコロニーの1つが、火山の噴火によってたびたび絶滅に近い状態に追い込まれていたことを報告する論文が、今週掲載される。この研究結果によれば、このコロニーは過去7,000年間で少なくとも3回にわたって局所的な絶滅に近い被害を受け、その後400〜800年をかけて回復したとされる。

 南極半島の北部沖合に浮かぶアードレイ島には、多様性を示す大型のペンギンコロニーが存在している。しかし、この多様性が、温暖化と海氷面積の変化によって脅かされている。ジェンツーペンギンの個体数が増加している一方で、アデリーペンギンとヒゲペンギンの個体数が減少しているのだ。残念なことに、このコロニーに関する長期記録がないため、このコロニーの過去の変化の解明とそれによって今後の変化を予測する能力が制約を受けている。

 今回、Stephen Robertsたちの研究グループは、アードレイ島の中央部にある湖の堆積層に長い年月をかけて蓄積されたペンギンのグアノ(排泄物が堆積固化した物質)から見つかった生物地球化学的特徴に基づいて約7,000年間のペンギンの個体数の記録を再構築し、情報不足の問題に取り組んだ。その結果、Robertsたちは、ペンギンのコロニーに最も大きな影響を及ぼしたのが気温や海氷状態の変化ではなく、近くにあるデセプション島での火山の爆発的噴火であり、火山灰が地表を覆い、少なくとも3回はコロニーの放棄に追い込まれたことを発見した。さらに、このグアノの記録からは、コロニーがこうした火山噴火から持続可能な回復を遂げるまでに400〜800年かかったことも明らかになった。



参考文献:
Roberts SJ. et al.(2017): Past penguin colony responses to explosive volcanism on the Antarctic Peninsula. Nature Communications, 8, 14914.
http://dx.doi.org/10.1038/ncomms14914

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