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zoom RSS 古墳時代の東北地方の豪族の形態・DNA・食性

<<   作成日時 : 2018/05/29 17:12   >>

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 古墳時代の東北地方の豪族の形態・DNA・食性に関する研究が報道されました。この研究は、福島県喜多方市の灰塚山古墳の石棺に葬られていた男性の人骨を分析しました。灰塚山古墳は全長約61mの前方後円墳で、年代は古墳古墳時代中期とされています。石棺内外からは、東北地方では類がないほど多量の鉄製品が発見されました。古墳時代中期の会津地方は、古墳時代前期と比較して「大和王権との関わりが薄い」と考えられていましたが、多彩な副葬品の存在により再考が必要になりそうとのことです。

 灰塚山古墳の石棺に葬られていた男性は細身で、身長は当時の平均である162cmよりやや低い158cmと推定されています。この男性は筋肉質ではなく、腰痛持ちではあるものの、ストレスの痕跡はとくになかった、とのことです。人骨の分析から、食性は水産物にひじょうに依存していたことが明らかになりました。海からは遠いので、近くを流れる阿賀川の魚を食べていた、ということでしょうか。この男性は会津地域の首長でしょうから、会津地域の下層の人々の食性はどうだったのか、気になるところです。

 注目されるのは、この男性のDNAも解析され、「縄文人」とは大きく異なり、現代人に近いと明らかになったことです。ミトコンドリアDNAなのか核DNAなのか、報道では不明ですが、現代人に近いと判断されたとのことですから、核DNAでしょうか。「縄文人」の遺伝的多様性については、年代・地域的な差がどの程度あったのか、まだ不明なところが多分にありますが、現時点では、現代日本人における「縄文人」の遺伝的影響は低いとされています(関連記事)。日本列島における人類集団の遺伝的構成(もちろん、地域差はあるわけですが)がどのように変遷してきたのか解明するには、日本列島も含めてユーラシア東部圏の古代DNA研究の進展を俟つしかありません。その意味で、古墳時代の人骨のDNAを解析したこの研究は大いに注目されます。

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