雑記帳

アクセスカウンタ

zoom RSS 鳥の移動の理由

<<   作成日時 : 2018/07/11 16:56   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

 鳥の移動の理由に関する研究(Somveille et al., 2018)が公表されました。世界の鳥類種の約15%は繁殖地とそれ以外の生息地との間で渡りを行なうことにより、たとえば食物の不足や冬季の厳しい天候から逃れることができます。しかし、渡り鳥と渡りを行なわない鳥の全種に共通して移動を行なわせている行なわせている要因は、これまで明らかにできていません。この研究は、世界の渡り鳥種の移動パターンを使い、移動・生殖・体温調節の代謝コストに関する理論に基づき、二つの異なる生息地の間を移動するときのエネルギーコストを算出しました。さらに、地域で利用可能なエネルギーの量(植生の量、すなわち一次生産量から推定)に基づき、「バーチャルワールド(仮想世界)」のシミュレーションの中に地球の全鳥類のデータを投入しました。

 その結果、エネルギーが重視されない世界と比較して、エネルギー効率を組み込んだモデルでのみ、実際の全世界の鳥類の季節的な分布パターンが再現される、と示されました。鳥が渡りを行うのは、エネルギーの摂取と支出とのバランスを最適化させるためではないか、というわけです。この研究は、そうしたモデルは充分に一般的で、イルカやクジラや魚類など、移動性の高い他の動物への応用が可能だと示唆しています。以下は『ネイチャー』の日本語サイトからの引用です。


鳥類が渡りを行うのはエネルギーを節約するためである

 鳥が渡りを行うのは、エネルギーの摂取と支出とのバランスを最適化させるためであることを明らかにした論文が、今週掲載される。この規則は渡りを行わない種にも当てはまり、世界の全鳥類の分布を包括的に説明するものである。

 世界の鳥類種の約15%は繁殖地とそれ以外の生息地との間で渡りを行い、それにより、例えば食物の不足や冬季の厳しい天候から逃れることができる。しかし、渡り鳥と渡りを行わない鳥の全ての種に共通して移動を行わせている要因は、これまで明らかにできていない。

 Marius Somveilleたちは、世界の渡り鳥種の移動パターンを使い、移動、生殖、および体温調節の代謝コストに関する理論に基づいて、2つの異なる生息地の間を移動するときのエネルギーコストを算出した。そして、地域で利用可能なエネルギーの量(植生の量、すなわち一次生産量から推定)に基づいて、「バーチャルワールド(仮想世界)」のシミュレーションの中に地球の全鳥類のデータを投入した。その結果、エネルギーが重視されない世界と比較して、エネルギー効率を組み込んだモデルでのみ、実際の全世界の鳥類の季節的な分布パターンが再現されることが示された。研究チームは、このモデルは十分に一般的であり、イルカや魚類、クジラなど、移動性の高い他の動物への応用が可能であることも示唆している。



参考文献:
Somveille M, Rodrigues ASL, and Manica A.(2018): Energy efficiency drives the global seasonal distribution of birds. Nature Ecology & Evolution, 2, 962–969.
https://dx.doi.org/10.1038/s41559-018-0556-9

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
鳥の移動の理由 雑記帳/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる