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みんなの「政治」ブログ


検索にも訓練・経験が必要

2018/07/05 16:48
 インターネットが広く普及し、ネットで調べれば何でもすぐに分かるといった幻想を抱いている人は、さすがに今ではほとんどいないでしょうが(インターネットを始めたばかりの子供はそう思うかもしれませんが)、確かに、調べたい該当分野について、ある程度の訓練・経験を積まねば、どのように情報を得るのか、またその情報がどれくらい正確なのか、といったことを判断するのは難しいでしょう。ただ、人間は基本的に楽観的にできているので、ネットで調べれば何でもすぐに分かるわけではない、と理解しつつも、特定のサイトの解説を鵜呑みにしてしまう人は、私自身も含めて少なくないでしょう。最近の例では、伊藤詩織氏の自宅で盗聴器が発見された、との情報の拡散が実例です(関連記事)。

 また、人間は基本的に楽観的ですから、検索は必要ないと考えたり、そもそも検索するという発想が浮かばなかったりすることも珍しくないと思います。検索なんて簡単にできるではないか、と私もつい考えてしまうのですが、こまめに検索する習慣のない人は、見慣れない用語・概念などを見かけると、つい自分の知見・常識で判断してしまいがちなのでしょう。最近偶然知った事例では、「パヨク」について、以下のように的外れな呟き をしてしまった人がいます。

まともな知性の持ち主で「パヨク」なる呼称を使う者はいるまい。たぶん「パーのサヨク」の意味の略称だと思うが、「パーのウヨク」と解釈することも可能であり、全く略称にさえなっていない。このような言辞を好んで振りまわすことで、自分たちの所属集団の知的レベルを敢て低く設定しているのだ。

 私は「パヨク」の語源となった騒動(関連記事)をほぼ同時期に多少追いかけていたので、「パヨク」について知っていましたが、たとえ知らなくとも、検索すればすぐに分かることです。しかし、検索する習慣があまりない人は経験値が低いので、見慣れない用語・概念などを見かけても、つい自分の知見・常識で判断してしまったり、そもそも検索するという発想が浮かばなかったりするのでしょう。まあ私も、多くの分野であまりにも無知なので、せめて検索する習慣を身に着けるとともに、ほとんど知見のない分野については、的確な検索およびその結果の判断ができていない、ということを常に自覚しておかねばなりません。
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伊藤詩織氏宅の盗聴器

2018/07/03 05:24
 伊藤詩織氏の自宅で盗聴器が発見された、との情報が拡散しているようです。BBCのドキュメンタリー「Japan’s Secret Shame(日本の秘められた恥)」でそのような場面があったそうですが、私は視聴できていなので、断定はできません。ただ、「まあ、そもそもドキュメンタリーのなかでは盗聴器が見つかったとは明言してないですからね」との指摘もあります。じっさい、BBCの記事でも、「伊藤氏が簡易版の盗聴探知機を買い求め、自宅内を調べてみる様子も映し出した」とはありますが、盗聴器が発見されたとは明言されていません。盗聴探知機が反応したとの情報もあるようですが、それは電磁波の発生源が見つかっただけで、おそらくは室内照明のスイッチだろう、との指摘もあります。また、伊藤氏が「あった」と明言した、との情報もありますが、伊藤氏の発言は「なにかあっても、やっぱりあったんだ、と思う」とのことで、盗聴器を指していない、との指摘もあります。

 もちろん、伊藤氏宅にじっさいに盗聴器が仕掛けられていた可能性もありますが、少なくとも現時点では、伊藤氏宅に盗聴器が仕掛けられていたとの認識を前提に、安倍政権、さらには日本社会を批判するのは、ひじょうに筋が悪いというか、やるべきではないと思います。ただ、国会議員も含めてさまざまな人々から散々罵倒された伊藤氏が、盗聴器が仕掛けられたのではないか、と疑ったとしても不思議ではないでしょうから、盗聴器の件で伊藤氏を批判することもまた問題ではないか、とも思います。

 伊藤氏の件は、広く日本社会、さらには人類社会に一般的に見られる問題です。問題を絞ると、日本の報道業界(日本に限らないのでしょうが)では伊藤氏のような件は珍しくなく、立場の強い者が弱い者を性的に搾取してきた構造が根深くあるので、日本の報道機関は伊藤氏の件に冷淡(だと私には思えました)だったのではないか、と邪推してしまいます。これまで、被害者は泣き寝入りしてきたことが多かったでしょうから、この点で伊藤氏の功績は大きいと思います。また、こうした性的搾取において加害者側の政治的立場は固定的ではなく、そのため、安倍政権に否定的な報道機関の動きも鈍いのではないか、とも邪推したくなります。

 個人的には、安倍首相最大の問題点は政権の私物化にあると考えていますが、それはよく報道されている一連の醜聞ではなく、憲法改正にあまりにも前のめりであることだと思います。率直に言って、安倍首相にとって個人的思い入れの強い憲法改正が政権運営の大前提にあり、それが一時しのぎ的な経済運営などの政策にも反映されているのではないか、と推測しています。確かに、第二次以降の安倍政権で景気は回復したと思います。詳しくは言えませんが、私の業務上、リーマンショックからの1年間ほどや民主党政権期と比較して、この点は強く実感しています。しかし、好景気とはいっても、おそらく私も含めて多くの人にとっては、生活水準が向上したわけでも将来の展望が明るくなったわけでもないでしょう。どうも、安倍首相は、憲法改正まで一定以上の支持と求心力を確保し続ければよく、その後、自分の政権の政策の結果、日本社会がどうなるかにはあまり関心がないのではないか、とさえ思います。まあ、こうしは問題に関してはあまりにも不勉強なので、いつかある程度以上まとまった記事を当ブログに掲載したい、とは思っていますが。
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22000年前頃のパンダのmtDNA解析(追記有)

2018/06/19 17:17
 22000年前頃のジャイアントパンダ(Ailuropoda melanoleuca)のミトコンドリアDNA(mtDNA)解析結果を報告した研究(Ko et al., 2018)が報道されました。本論文は、現在では野生のパンダの存在しない、中華人民共和国広西チワン族自治区百色市楽業県(Leye County)の慈竹坨洞(Cizhutuo)で発見されたジャイアントパンダ(以下、パンダと省略)の頭蓋のmtDNAを解析し、他の現生パンダ・138頭の現生熊・32頭の古代熊と比較しました。慈竹坨洞パンダは、放射性炭素年代測定により較正年代で21910〜21495年前と推定されており、パンダのDNA解析としては最古の事例となります。

 mtDNA解析・比較の結果、慈竹坨洞パンダは他の熊よりも現生パンダの方と類似していましたが、現生パンダの多様性の範囲内には収まりませんでした。mtDNAにおいて、現生パンダの間の推定合着年代72000年前(95%の信頼性で94000〜55000年前)となりますが、慈竹坨洞パンダと現生パンダとの推定分岐年代は183000年前(95%の信頼性で227000〜144000年前)となります。慈竹坨洞パンダは、現生パンダ系統とは異なる独自の進化史を有する、と考えられます。しかし、より詳しいパンダの進化史解明のためには、核DNA解析が必要だ、と指摘されています。mtDNAでは、パンダと他の熊との推定分岐年代は1000万年前(95%の信頼性で1200万〜800万年前)です。ヨーロッパで発見されたジャイアントパンダ系統のKretzoiarctos標本は1200万〜1100万年前頃、中国では現時点で最古のパンダとなる元謀(Yuanmou)標本は800万〜700万年前頃と推定されています。

 慈竹坨洞パンダのmtDNAにおいては、コード領域に46ヶ所の同義置換と18ヶ所の非同義置換が確認されました。18ヶ所の非同義置換は、呼吸と関連する6ヶ所の遺伝子に位置しており、現生パンダとは異なる環境への適応の結果である可能性も指摘されています。慈竹坨洞パンダの存在した22000年前頃は最終最大氷期(LGM)で、広西チワン族自治区も現在とは異なる環境だった、と推測されます。慈竹坨洞パンダと現生パンダとで異なる環境への適応と関連した遺伝的相違が見られたとしても不思議ではありませんが、その詳細な解明は、現生パンダ系統の更新世標本も対象とした、核DNA解析・比較が必要となるでしょう。また、かつては現在よりも広範に分布していたパンダの古代DNA解析数を蓄積していくことも必要だと思います。

 慈竹坨洞パンダのmtDNA解析の成功は、亜熱帯環境、それも更新世の標本からということで、たいへん意義深いと思います。慈竹坨洞とさほど変わらない緯度の中華人民共和国雲南省の馬鹿洞(Maludong)では、放射性炭素年代測定法による較正年代では14310±340〜13590±160年前となるホモ属遺骸が発見されており、現生人類(Homo sapiens)なのか、それとも異なる系統のホモ属種なのか、議論が続いています(関連記事)。馬鹿洞人遺骸は慈竹坨洞パンダ頭蓋より8000年ほど新しいので、DNA解析の成功が期待されます。

 私はパンダにはとくに思い入れがないので、現生個体間のmtDNAにおける推定合着年代が現代人の間のそれよりも新しいことさえ知りませんでした。パンダにとくに思い入れのない私は、東京都の上野公園でのパンダの動向に大騒ぎする傾向を以前から苦々しく思っていました。その一つは、和歌山アドベンチャーワールドでは上野公園を大きく上回る繁殖実績を挙げているのに、全国規模の報道機関では上野公園の動向よりもずっと扱いが小さいことです。些細なことかもしれませんが、これは地域間格差の固定化・拡大の象徴とも言えるのではないか、と考えています。

 もう一つは、希少動物のパンダを高額で外国の動物園に貸し出していることです。これは、「パンダ外交」と揶揄されるような中華人民共和国政府の方針にも問題がありますが、中央政府・自治体など受け入れ側の国の行政機関と、パンダが間近で見られることを歓迎する受け入れ側の国の住民の方も、中国政府と同等以上に罪深いのではないか、と思います。見た目の愛らしい希少動物を間近で見られることを喜び歓迎するような心性は、現代日本社会における、鰻や鮪など激減と絶滅の可能性さえ指摘されている生物を平然とじゅうらい通り確保・調理し、食べる行為と根底で相通じているのではないか、と思います。

 欲望の抑制は格差の固定・拡大にも容易につながりかねないので(逆に、欲望の解放も格差の固定・拡大にも容易につながりかねませんが)、安易に主張したくはありませんが、見た目の愛らしい希少動物であるパンダを間近で見たい、という欲望を現代日本社会は抑えるべきだと思います。この議論は、そもそも動物園は倫理的に許されるのか、という大問題ともつながるのですが、そこまで社会的反発の大きそうな具体策にまでいかずとも、まずは、希少動物の外国への貸し出し・受け入れは抑制することが重要だと思います。今はネットで高画質の映像を視聴することも可能なのですから、パンダの生息地域にある保護・研究機関が映像を提供することで、日本も含めて諸外国の国民は当面満足すべきだと思います。まあ、私も悪しき欲望の抑制がじゅうぶんだとはとても言えませんが、たとえ特定の問題に関連する分野に限定しても、倫理的に潔癖でなければある社会問題を提起する資格がない、とはまったく考えていないので、以前からの雑感を述べた次第です。


参考文献:
Ko AMS. et al.(2018): Mitochondrial genome of a 22,000-year-old giant panda from southern China reveals a new panda lineage. Current Biology, 28, 12, R693–R694.
https://doi.org/10.1016/j.cub.2018.05.008


追記(2018年6月20日)
 ナショナルジオグラフィックでも報道されました。
記事へなるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0


中国における対北朝鮮認識・感情

2018/06/18 17:36
 中華人民共和国における朝鮮民主主義人民共和国への認識・感情について、これまでそれなりに新聞や雑誌などで読んできましたが、記憶が曖昧になってきたので、備忘録として検索して見つけた近年の記事を引用し、短い雑感を述べておきます。大韓民国外交部が統一研究院に発注し、2017年末に作成された「中国人の韓国に対する認識調査」報告書には、中国の一般人1000人を対象に2017年9月19日〜10月19日に行なわれた個別面談調査の結果が掲載されているそうです(関連記事)。

 それによると、中国人の周辺8ヶ国にたいする好感度調査(10点満点)は、アメリカ合衆国(5.84点)→日本(4.49点)→ロシア(3.77点)→インド(3.44点)→韓国(3.40点)→ベトナム(3.37点)→フィリピン(3.31点)→北朝鮮(3.23点)の順番だったそうです。アメリカ合衆国がずば抜けて、日本はやや抜けて、ロシアは頭一つ抜けて高い感がありますが、インド・韓国・ベトナム・フィリピン・北朝鮮では大きな差はない、と言えそうです。

 こうして見ると、米中関係には競合的側面も多分にあるとはいえ、やはり多くの中国人にとってアメリカ合衆国は憧れの先進国という印象が強いのでしょう。それは、政府間の関係が悪い日本にたいしても同様なのだと思います。日本は衰退国家と言われ続けていそうですし、その認識は実態としてかなり妥当なところもあると思いますが、少なからぬ中国人にとって憧れる要素があることも確かなのでしょう。もちろん、それが虚像である側面も多分にあるでしょうが、それだけとも言えないとは思います。ロシアに対する好感度の高さは、政治的関係が少なくとも表面的には良好であることが大きいのかもしれませんが、かつての社会主義国の模範という印象がまだあるためなのかもしれません。

 残りの5ヶ国にたいする認識はさほど変わりませんが、これは、まだ中国人にとって模範とすべき国ではない、との印象が強いためでしょうか。この中では、政治的には対立する側面も少なくないインドに対する好感度が最も高いのは注目されます。あるいは、将来、中国にとって強力な競合相手になりそうだ、との警戒を込めた敬意もあるのでしょうか。韓国に対する好感度は高くありませんが、注目されるのは、50代では4.33点と高いのに、10代では2.76点と低いことです。若い世代の中国人にとって、韓国はもはや完全に格下の国ということでしょうか。門外漢なので、的外れなことを言っているかもしれませんが。

 ベトナムとフィリピンは中国との間に深刻な領土問題を抱えていますが、中国にとって唯一の同盟国とさえ言えるかもしれない北朝鮮は、その両国よりも好感度が低く、最下位となっています。中国では2018年になって憲法改正により国家主席の任期が撤廃されましたが、これにたいして、「ああ、われわれは北朝鮮になるのか」と嘆きの声が挙がったそうです(関連記事)。これは政府批判となるので削除されたそうですが、中国人の北朝鮮にたいする軽蔑が感じられ、「唯一の同盟国」にも関わらず、領土問題で揉めている日本・ベトナム・フィリピンよりも好感度が低かったのは、もっともな結果なのかもしれません。

 じっさい、北朝鮮で2011年末に金正恩政権が発足して以降、中国では「棄朝鮮」「厭朝鮮」関連の論調が多く見られるようになり、近年では、2013〜2014年頃と比較して、各種媒体で幅広く公然と議論されるようになって、中国の報道機関では以前とは異なり、北朝鮮の最高指導者である金正恩氏にたいする批判が公然となされているそうです(関連記事)。中国においてこうした言説が許可されているということは、中国の政治指導部にとって北朝鮮は丁重に扱い配慮すべき対象ではなく、国内世論を圧力に使ってもよいような低く見ている存在ということなのでしょう。

 今年になって、金正恩委員長が中国の習近平首席と2回会談しましたが、だからといって、中朝双方の政治指導層の間の相互不信が解消されたわけではないでしょうし、中国人の間の対北朝鮮感情が改善されたわけでもないでしょう。北朝鮮における一般国民の対中感情がどのようなものか、信頼できる情報がなさそうなので、よく分かりません。北朝鮮政府が意図的に反感を煽ったせいで、北朝鮮国民の間では最近、反日感情より反中感情の方が強くなっている、との情報もありますが(関連記事)、北朝鮮がせめて現在の中国並に開放的な社会にならないと、その真偽を論ずることは難しそうです。
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忘れ去られた?藤波孝生氏

2018/05/22 18:06
 『ネット右翼は自民党ではなく、結局「この組織」を支持していた』と題する記事が公開されました。論旨に大きく影響はしない、些細なことかもしれませんが、その記事には基礎的な事実に間違いがあり、微妙な印象を受けました。まず、「国会に於いては1970年代からの自民・社会党の議席の伯仲」との記述ですが、社会党は1960年代と比較して1970年代には議席が低迷し、与野党伯仲と言うべきでしょう。この間に党勢を拡大したのは公明党と共産党です。あるいは、「55年体制」下ということで「社会党」に野党を象徴させた、と弁明できるかもしれませんが・・・。

 次に、中曽根内閣についての、「官房長官には全期間を通じて田中派の重鎮である後藤田正晴を起用」との記述です。中曽根内閣の官房長官は、後藤田正晴氏→藤波孝生氏→後藤田正晴氏となります。藤波氏は1988年発覚のリクルート事件で失脚しましたから、1982年生まれの執筆者にとって、印象の薄い政治家なのかもしれません。一方、後藤田氏は、「切れ者」として、また「右傾化」する日本社会においてかつては存在感を示した「良心的保守派」として、今でも知名度・評価ともになかなか高いように思われます。

 しかし、1980年代半ばには、要職を歴任した藤波氏はかなり存在感のある政治家だったと記憶しています。中曽根内閣では、「ニューリーダー」の安倍晋太郎・竹下登・宮澤喜一の三氏ほどではないとしても、注目の政治家でした。少なくとも、当時は後藤田氏より知名度が大きく劣っていたとは思いません。しかし現代では、とくに若い層で、伝説の切れ者として語り継がれている後藤田氏よりも知名度はかなり低そうで、かつて中曽根内閣で官房長官を務めていたことが忘れ去られていても不思議ではないかな、とも思います。かつては将来を嘱望されながら、リクルート事件発覚後は不遇のまま政治生活と生涯を終えた藤波氏のことは、わりと強く印象に残っていたので、上記の記事を読んで残念だったというか、寂しく思ったものです。
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各省庁のシステムは西暦で統一へ

2018/05/21 16:56
 日本政府はシステム連携を西暦で統一していくよう指示した、と報道されました。来年(2019年)5月1日に現在の皇太子が即位し、改元となることに備えて、システムやカレンダーなどでの対応が懸念されています。すでに、各省庁が管理する個別の行政システムは、年月日を西暦で管理している例が多い、とのことです。私は天皇制にはどうも否定的になってしまうところがあり、元号の使用にもかなりうんざりしています。これは、多感な十代半ばに、昭和天皇が入院してから崩御までの期間の「自粛」を経験したことに起因します。当時、昭和天皇が闘病中だからと「自粛」を強要する風潮に、内心では激しく反発したものでした。私は「リベラル」にはとてもなれないと自覚していますが、天皇制関連では保守にも反「リベラル」にも徹することができず、何とも中途半端な存在です。しかし、大半の人はそうした中途半端な存在ではないか、と開き直っています。

 それはともかく、度々変更される(現在では一世一元なので、天皇の代替わりごと)元号の不便性は明らかで、私は昔から、西暦に統一してもらいたいと考えていましたし、じっさいに自分はできるだけ西暦を使うようにしています。しかし、現在の西暦とはグレゴリオ暦のことであり、正直なところ、子供の頃からキリスト教への根強い反感を抱き続けてきた私にとって、西暦を使うのはたいへん不愉快です。ただ、利便性・通用性を考えると、事実上西暦を使うしかないかな、と諦めています。また、最近では、現代日本社会にとって、もはや保守すべきものは「西洋近代」であり、元号は保守に値するものではない、との考えからも元号の使用にいっそう否定的になりました。

 現実問題として、元号は天皇制と密接に関わっており、天皇制の廃止とまではいかず、元号だけの廃止でもかなりの反発があるだろう、と容易に予想されます。その意味で、元号の廃止は「現実的」ではないかもしれません。もっとも、「現実主義者」はしばしば「現実追認主義者」なので、安易に「現実主義者」になるべきではない、とも思いますが。それはさておき、言語の廃止が「現実的」ではないとしたら、公文書は原則として西暦とし、私文書も西暦の使用が推進されて定着し、元号は公的には使われ続けるものの、実使用としては現在の六曜程度の頻度・重要性となるのが、私にとっては理想的です。まあこれも、まだとても「現実的」とは言えないかもしれませんが。
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ソ連崩壊後のエストニアにおける能力主義の遺伝的側面

2018/05/05 00:01
 ソ連崩壊後のエストニアにおける能力主義の遺伝的側面に関する研究(Rimfeld et al., 2018)が公表されました。人々の生活レベルや社会経済的地位は、遺伝的要因と環境的要因を組み合わせることで説明できます。この研究は、12500人のエストニア人の遺伝子を、学習および職務上の成績に関する情報と共に解析しました。被験者は、ソ連時代に育ったグループと、1991年以降、すなわちソ連崩壊後の独立したエストニアにおいて、中等教育やさらに上級の教育を受けたグループとに分けられました。国家が独立すると、教育機会や就業機会に関して能力主義が強まるような変化が見られると、一般的には考えられています。

 この研究は、能力主義の強いソ連崩壊後の資本主義社会においては、ソ連時代の共産主義社会と比較して、就学年数や職業的地位に影響を及ぼすことが知られている遺伝子の違いにより、こうした人生の達成度の差異を2倍多く説明できる、と明らかにしました。今回得られた知見から、社会構造や機会均等に生じる大きな変化が、社会的な達成が遺伝要因を反映する度合いに対してどのような影響を及ぼし得るか、示されました。以下は『ネイチャー』の日本語サイトからの引用です。


ソ連崩壊後のエストニアにおける能力主義の遺伝的側面

 人々の学習および職務上の成績の多くは、ソ連崩壊後のエストニアのような能力主義の強い社会システムでは、ソ連時代と比較して、世代を越えて受け継がれる遺伝要因によって説明されることを明らかにした論文が、今週掲載される。

 人々の生活レベルや社会経済的地位は、遺伝的要因と環境的要因を組み合わせることで説明できる。Kaili RimfeldとRobert Plominの研究チームは、1万2500人のエストニア人の遺伝子を、学習および職務上の成績に関する情報と共に解析した。被験者は、ソ連時代に育ったグループと、1991年以降、すなわちソ連崩壊後の独立したエストニアにおいて、中等教育やさらに上級の教育を受けたグループとに分けられた。国家が独立すると、教育機会や就業機会に関して能力主義が強まるような変化が見られると、一般的には考えられている。

 研究チームは、能力主義の強いソ連崩壊後の資本主義社会においては、ソ連時代の共産主義社会と比較して、就学年数や職業的地位に影響を及ぼすことが知られている遺伝子の違いによって、こうした人生の達成度の差異を2倍多く説明できることを明らかにした。今回得られた知見から、社会構造や機会均等に生じる大きな変化が、社会的な達成が遺伝要因を反映する度合いに対してどのような影響を及ぼし得るかが示された。



参考文献:
Rimfeld K. et al.(2018): Genetic influence on social outcomes during and after the Soviet era in Estonia. Nature Human Behaviour, 2, 269–275.
http://dx.doi.org/10.1038/s41562-018-0332-5
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世論調査の信頼性

2018/04/13 00:00
 これは4月13日分の記事として掲載しておきます。世論調査の信頼性に関する研究(Jennings, and Wlezien., 2018)が公表されました。2015年のイギリス総選挙や2016年のアメリカ合衆国大統領選挙などの事例から、近年では世論調査の信頼性が低下し、世論調査が事業として危機的状況にあるのではないか、と懸念されるようになりました。しかし、この研究は、1942〜2017年における45ヶ国351回の選挙に関連する3万件の全国世論調査を分析した結果、そうした懸念が杞憂である、と指摘しています。

 分析の結果、調査の誤りは過去数十年間でほぼ同程度で、予測が外れた割合はは平均して約2%でした。さらに、世論調査の精度には、長い目で見ればわずかだが徐々に(統計的有意に)上昇していることも明らかになりました。この研究は、世論調査に誤りがないと主張しているわけではなく、予想を大きく外す調査があることは認めています。それでも、この研究の分析からは、投票予測の精度が危機的状況に瀕しているという主張を裏づける証拠はない、と示されています。世論調査機関は、過去20年間で調査回答率が劇的に減少していることなど、現在直面している問題にたいしてうまく適応しつつある、とこの研究は示唆しています。以下は『ネイチャー』の日本語サイトからの引用です。


選挙前の世論調査は当てにならないか?

 一般通念に反し、昨今の選挙前の世論調査の精度は特別悪いということはなく、むしろ、調査の誤りの平均値は小さくなりつつあることを報告する論文が、今週掲載される。

 世論調査機関は、2015年の英国総選挙でも2016年の米国大統領選挙でも、厳しい批判にさらされ、世論調査が事業として危機的状況にあるのではないか、また世論調査がますます信頼できないものとなっているのではないかと広く懸念された。

 しかし、Will JenningsとChristopher Wlezienは、こうした懸念は正しくないと指摘している。彼らは、1942〜2017年における45か国351回に及ぶ総選挙に関連する3万件の全国世論調査を分析した。その結果、調査の誤りは、過去数十年間でほぼ同程度であり、予測が外れた割合はは平均して約2%であった。さらに、世論調査の精度には、長い目で見ればわずかだが徐々に(統計的有意に)上昇していることが見いだされた。

 研究チームは世論調査に誤りがないと主張しているわけではなく、予想を大きく外す調査があることは認めている。それでも、今回の結果は、投票予測の精度が危機的状況に瀕しているという主張を裏付ける証拠はないことを示している。世論調査機関は、現在直面している問題(例えば、過去20年間で調査回答率が劇的に減少していることなど)に対してうまく適応しつつあると、研究チームは示唆している。



参考文献:
Jennings W, and Wlezien C.(2018): Election polling errors across time and space. Nature Human Behaviour, 2, 276–283.
http://dx.doi.org/10.1038/s41562-018-0315-6
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克服・批判・拒絶すべき思想や宗教

2018/03/25 19:01
 もちろん、克服・批判・拒絶すべき思想や宗教は個人により異なるわけですが、たとえば、現代日本社会、あるいはそれ以上もしくは以下の規模の社会において、かなりの程度社会的合意が得られている事例は珍しくなく、たとえばナチズムは、多くの社会で批判・拒絶すべき思想として扱われている、と言ってよいでしょう。現代日本社会でもそれは同様でしょうが、ナチス文化に甘いといった批判もあり、それは的確だと思います。私が子供の頃には、『リングにかけろ』や『キン肉マン』などの漫画・アニメで、明らかにナチスを意識して造形された人物・組織が登場し、好敵手・仲間として活躍していました。そのなかで最も大きな影響力を有したのは、おそらく『宇宙戦艦ヤマト』なのでしょう。

 現代日本社会はナチスに甘いとの批判はもっともなのですが、そうした批判者が、安倍晋三首相をヒトラー、安倍政権をナチスと罵倒することもあり、そのように安易にナチスを比較対象として持ち出すこと自体が、現代日本社会におけるナチス文化への甘さを醸成しているのではないか、と思います。政治家が何かとナチスを引き合いに出すのも、ナチス文化に甘い社会的風潮があるからと言うべきで、麻生副首相が2回もナチスに言及して批判されたことも、そのような社会的文脈で把握すべきなのでしょう。

 もっとも、批判された麻生副首相のナチス発言は、「絶対悪」として有名なナチスに安易に言及したという感じで、もっと適切な事例もあるかもしれないのに、知らないからナチスを持ち出しただけ、という側面も多分にあるのでしょう。安倍政権を批判するのに、ナチス(あるいは「戦前」というか大日本帝国)よりもっと適切な事例があるかもしれないのに、すぐにナチス(あるいは「戦前」)を持ち出すことと根本的には同様の構造と言うべきでしょう。まあ、その点では私もあまりにも不勉強なので、せめて自覚して注意せねばなりません。なお、5年近く前(2013年7月29日)の麻生副首相の「ナチスの手口」発言は、今でも「リベラル」側を中心に誤解が少なくないようですが、この問題に関しては、「国家鮟鱇」というブログの2013年7月および8月の一連の記事が有益だと思います。

 近年、日本社会では儒教「批判本」が流行しており、それらは「ヘイトスピーチ」・「ネトウヨ」的言説として批判されています。しかし、そうした儒教「批判本」の認識には問題が多いとしても、現代日本社会において儒教は克服されるべき時代錯誤の思想・宗教だと私は確信しています(関連記事)。ただ、儒教は日本社会にあまりにも浸透してしまったので、その影響を短期間で取り除こうとすると、弊害・反動は大きいかもしれません。しかし、文化大革命のようなやり方は論外としても、たとえば20世紀前半の中国の知識層における儒教克服の試みは、現代日本社会でも見習うべき点が少なくないように思います。近代日本では、教育勅語が大きな影響力を有して敗戦まであからさまな批判が躊躇されたように、近代化の中でなし崩し的に儒教が都合よく取り入れられた感があり、少なくとも一度は、儒教批判・克服の大きな社会的運動(潮流)を経験すべきではないか、と考えています。

 ナチズムや儒教を批判しても、現代では殺される危険性はきわめて低いでしょうが、イスラム教に関しては、批判を躊躇う人は少なくないと思います。私もこれまでそういうところがありましたが、それこそがイスラム教への偏見なのだ、との批判は当然あるでしょうし、そうした批判にはもっともなところも多分にあると思います。ただ、どのような思想・宗教でも検証・批判の対象になり得るというのが近代化を経た現代社会のあるべき理念だと私は考えており、イスラム教といえども、その例外にすべきではありません。

 こんなことを言うと、「リベラル」側は権力勾配や非対称性などを持ち出し、「多様性」という「真理」を主張して、私のような「魂の悪い」愚民にイスラム教への「寛容」を説くのかもしれません。しかし、現在、日本でもヨーロッパでもアメリカ合衆国でも、イスラム教というかイスラム教徒は、単純に人口でも、政治・経済・文化・情報発信の点でも「マイノリティ」かもしれませんが、世界全体では信者が16億人以上と推定される一大宗教ですし、何よりも、少なからぬ現代社会、中でもいわゆる先進国の基本的な価値観は、イスラム教と相容れません(関連記事)。いわゆる先進国の「リベラル」の価値観はとくに、イスラム教と相容れません。自由を否定する思想・集団に自由を認めるのか、というのは古典的な難問ですが、現実問題として、イスラム教を信仰する自由は認めるとしても、イスラム教を批判する自由は保証されねばならないでしょう。もちろん、それだけではなく、イスラム教を批判して危害を加えられるようなことはあってはならない、との広範で強力な社会的合意も必要になります。

 ただ、現実問題として、イスラム教は信者が16億人以上と推定される一大宗教ですから、信者が多数派の社会は多く、そうした社会でイスラム教を批判する自由を確保するのはきわめて困難というか、事実上無理でしょう。ならばせめて、イスラム教徒が多数派ではない社会において、イスラム教を批判する自由を確保し続けねばならない、と思います。いつかはそうしたイスラム教批判がイスラム教側の一大宗教改革を誘発する・・・と願いたいところですが、残念ながらその可能性はきわめて低そうです。ならば、せめて、現在イスラム教徒が「マジョリティ」ではない社会において、非イスラム教徒がイスラム教徒を圧倒する社会を維持していくしかありません。この「力」とは、単純な人口だけではなく、経済・政治・文化・情報発信力も含んでいます。もちろん、非イスラム教徒がイスラム教徒を圧倒しているからといって、刑法上の罪を犯していないイスラム教徒を抑圧してはなりませんが。

 こんなことを言うと、イスラム教は諸宗教と「共存」してきた長い歴史があり、イスラム教への偏見・差別に他ならない、と批判・罵倒・嘲笑されそうですが、イスラム教には信者を過激派に誘引する強力な内在的論理があり、インターネットの普及に伴い、ずっと多くの信者がイスラム教の正当な解釈に触れやすくなった、と指摘されています(関連記事)。「穏健な」イスラム教の代表例として東南アジアが持ち出され、イスラム教敵視を批判する根拠の一つとされてきましたが、その東南アジアにおいても、イスラム教の「過激化」が問題となりつつある、としばしば報道されています。こうした傾向も、インターネット時代においてイスラム教の正当な解釈に触れやすくなった、という社会的文脈で把握すべきなのでしょう。

 正直なところ、イスラム教徒が「マイノリティ」である社会において(上述したように、これは人口だけを基準としているのではありません)、イスラム教への批判の自由が保証され続けたとしても、イスラム教の側が大きく変わるとも思えず、イスラム教徒との対峙は長く変わらないでしょうから、絶望しそうになります。しかし、非イスラム教徒の側がイスラム教徒よりも強い力を保持し続ければ、過激思想に惹かれるイスラム教徒は今後も絶えず、かりにその数が増加傾向を維持し続けるとしても、「実践」を思いとどまる過激派は少なくないでしょう。

 かりに、インターネット時代においてイスラム教徒の側が世界規模で圧倒的な力を有してしまえば、非イスラム教徒は生殺与奪権をイスラム教徒側に与えてしまうことになります。もちろん、だからといってイスラム教徒の圧倒的多数は異教徒を殺そうとまでは考えないでしょうが、かりにイスラム教徒が30憶人まで増えて、その0.01%でも「行動的過激派」になったとしたら30万人となるわけで、これだけの数がイスラム教の正当な解釈を声高に主張して異教徒殺害の行動に出たら、多くのイスラム教徒は沈黙してしまうのではないか、と懸念されます。ナチス政権も含めて歴史上の大量殺害や人為的大惨事も、そのような心理の作用が一因ではないか、と思います。

 私のような能力も見識も経済力も乏しくほとんど権力を有していない多くの人にできることは限られていますが、まずは、イスラム教徒が「マジョリティ」ではない社会において、イスラム教に問題があると考えたら、批判を躊躇わないことが重要だと思います。大日本帝国再興を主張したり、ナチズムを信奉したりする人々が、我々は「現実主義者」なので現在の力関係を考慮して「実践」はしませんし、現在は「マイノリティ」なので配慮してください(しかし、我々が「マジョリティ」になればどう行動するかは我々次第です)、などと言っても「リベラル」側は遠慮なく批判・罵倒・嘲笑するでしょうが、イスラム教にたいしても、同様の自由は保証されるべきでしょう。日本人の大半はイスラム教徒どころか「啓典の民」でさえないわけで、日本社会においてもっとイスラム教は知られるべきなのでしょう。まあ、私もイスラム教の知識は乏しいので、今後勉強を続けていかねばなりませんが。
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飯山陽『イスラム教の論理』

2018/03/25 00:00
 これは3月25日分の記事として掲載しておきます。新潮新書の一冊として、新潮社から2018年2月に刊行されました。近年では、「イスラーム」という表記が日本社会でもかなり浸透しているように思われ、私も当ブログでは基本的に「イスラーム」と表記してきましたが、本書は「イスラム教」で一貫しています。本書を読み、ユダヤ教やキリスト教などとの対比という観点からは、「イスラム教」表記の方が妥当なのかな、と考えを改めました。今後、当ブログでは「イスラム教」表記で一貫することにします。ただ、この問題に関してはこれまで不勉強だったので、確信を抱けるほどではなく、今後の課題となります。

 本書は、イスラム教の論理を丁寧に解説し、「イスラム国(IS)」など「過激派」の主張が正当なイスラム教解釈に由来している、と指摘します。もちろん、最近読んだ小原克博『一神教とは何か キリスト教、ユダヤ教、イスラームを知るために』(関連記事)でも指摘されていたように、イスラム教の解釈と実践は多様で、本書もその点を否定しているわけではありません。ただ、「原理主義」とか「本質」とかいった言葉で表現すると、本書を浅く理解しているというか、自分の読解力・表現力の乏しさを晒してしまうようですが、イスラム教「過激派」の主張は、かなりのところ正当なイスラム教解釈に基づいており、イスラム教の本質を表しているように思われます。

 もちろん、イスラム教誕生以降の歴史が示すように、イスラム教徒が全員、過激派になり、過激な行為を実践するわけではありません。しかし、過激派は少数としても、1980(1990?)年代以降、絶えることはなく、注目を集める過激派の事件が起き続けています。これは、先進諸国による抑圧や搾取、さらにはその結果としての貧困の問題として把握してよいのでしょうか。本書は、そのような現実の社会経済状況と無関係ではないとしても、イスラム教の内在的論理に基づいて(一部の)イスラム教徒は「過激派」になっていき、多数のイスラム教徒もそれ故に過激派の主張を全否定することがないのだ、と丁寧に解説していきます。以前からの持論ですが、宗教や思想体系や価値体系などにおいて、「原理主義」は「正論」であるが故に強く、「原理主義」側から本気で論争を仕掛けられたら、「穏健派(堕落派)」が「論破」するのはきわめて困難で、「穏健派」が「原理主義」を退けるとしたら、経済力・武力・政治力・情報発信力などで圧倒するしかない、と思います。

 本書を読むと、イスラム教過激派は原理主義的であるが故にイスラム教徒にとって魅力的であり、実践まで進むイスラム教徒は少数派としても、潜在的な「過激派」は多数いるので、イスラム教が大規模な宗教改革にでも進まない限り、いかにイスラム教徒のいる地域が平和で豊かになろうとも、過激派は次々に出現し続けるだろうな、と諦めの境地に至ってしまいます。本書も、どうすればイスラム教で大規模な宗教改革が起きるのか、解決策をまったく提示できていません。非イスラム教徒は今後も、このきわめて厄介なイスラム教とどのように接していけばよいのか、分からずに迷走していきそうで、絶望しそうになります。

 過激派はごく少数であり、懸念は偏見・差別に他ならないとの見解もあるでしょうが、かりにイスラム教徒の0.01%が過激派になるとして、確かに比率ではごく少数派でも、人口1000万人の社会では1000人となります。1000万人程度の規模の社会で自爆を正当化するような過激派が1000人もいれば、たいへんな脅威と言うべきでしょう。それでも、「リベラル様」はイスラム教自体には問題がないと擁護するでしょうが、かりに、日本社会において過激な差別主義者が人口の0.01%いたとして、過激派は0.01%にすぎないから日本社会への懸念は偏見・差別に他ならない、との見解が妥当なのか、よく考えてみるべきでしょう。日本社会で人口の0.01%とは12000人以上になるわけで、それだけの人数の過激な差別主義者が日本社会程度の面積にいれば、社会にとってたいへんな脅威と言うべきでしょう。

 イスラム教は、近年のリベラリズムも含む近代以降のヨーロッパ的価値観とは本質的に相容れないのに、リベラル勢力により「多様性」や「寛容」などと言ってイスラム教が擁護されるのは、現在のリベラリズム側の深刻な矛盾ではないか、と思ってしまいます。近代以降のヨーロッパの価値観を多分に受容した現代日本社会にとっても、イスラム教は深刻な脅威になると思います。また、日本の近代化の前提となった前近代社会にしても、イスラム教とは本質的に相容れないと思います。今後、イスラム教にどう対応していくのか、現在はヨーロッパほど深刻ではないとしても、日本社会にとっても悩ましいところです。

 私が、本書の見解をおおむね好意的に受け取り、上記のように考えてしまうのは、以前からイスラム教への反感と嫌悪感が強いからだということは否定できません。したがって、「リベラル様」からは、無知な差別主義者のイスラム恐怖症だ、と批判・罵倒・嘲笑されそうです。まあ、本書のイスラム教解釈と評価がどこまで妥当なのか、近代以降のヨーロッパ的価値観を規範とする社会において敵視・危険視されるようなイスラム教の要素を強調しているのではないか、との疑問も残ります。おそらく、「リベラル様」は本書を徹底的に批判・罵倒・嘲笑することでしょう。まあ私はそれでも、本書は教えられることの多い有益な一冊だった、と考えていますが。イスラム教は、現代日本社会では身近な存在になりつつあるように思います。能力・経済力からも、私に可能なことは限定的ですが、イスラム教とどのように接すればよいのか、まずはイスラム教をよく知らねばならないことは確かでしょう。今後も、イスラム教については少しずつ調べていくつもりです。
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タイトル 日 時
気候変動と暴力的紛争の関連性を示す証拠の偏り
 気候変動と暴力的紛争の関連性を示す証拠の偏りに関する研究(Adams et al., 2018)が公表されました。この研究は、気候変動と紛争の関連性に関する査読論文を分析し、文献に最も多く登場する国々は紛争関連死者数の多い国々であるという傾向を明らかにしました。これに対して、気候変動のリスクに最もさらされている国々、または気候変動のリスクの最も多い国々は、そうした研究で重点的に取り扱われていないか、紛争との関連性の研究が全く行われていませんでした。さらに、気候変動と紛争の関連性についての研究は... ...続きを見る

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2018/03/23 06:08
フニペロ=セラへのローマ教皇の対応の違い
 これは3月22日分の記事として掲載しておきます。以前、一神教について雑感を述べ、フニペロ=セラについて言及しましたが(関連記事)、最近になって新たな情報を得たので、追記としてこの記事を掲載します。北アメリカ大陸での残虐行為で知られるセラについては、上記の記事を掲載してから4年以上経過しても、ウィキペディアで得た以上の知識をほとんど得ておらず、相変わらず怠惰なのですが、いつかはまともな関連本を読もう、と考えています。 ...続きを見る

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2018/03/22 00:02
儒教と近代化
 これは3月22日分の記事として掲載しておきます。先月(2018年2月)、井沢元彦氏について述べた記事で、儒教と近代化の関係を少しだけ述べました。儒教は近代化を阻む要因として指弾されることが多いものの、日本の近代化で朱子学をはじめとして儒教が果たした役割を重視する見解も提示されている、と述べたわけですが、過去に当ブログで取り上げておきながら、その記事で言及し忘れたことがあるので、この記事を追記とします。 ...続きを見る

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2018/03/22 00:01
渡邉美樹参院議員には「人として大切なものが欠落している」のか
 これは3月20日分の記事として掲載しておきます。表題は最近私のネット環境ではよく見かける人の発言で、「正直言って渡辺美樹氏は議員として以前に、人として大切なものが欠落しているとしか思えないのです。そして彼を公聴会で質疑させた自民党に対しても、同じようにしか思えないのです」とのことです。これまでのさまざまな報道からは、渡邉美樹氏が他者への共感を欠いているように思われますが、実のところ私も、強く確信しているとまでは言わないとしても、そうしたところが多分にあるのは多分間違いないだろう、と考えています... ...続きを見る

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2018/03/20 00:01
小原克博『一神教とは何か キリスト教、ユダヤ教、イスラームを知るために』
 これは3月18日分の記事として掲載しておきます。平凡社新書の一冊として、平凡社より2018年2月に刊行されました。本書は、現代日本社会において「一神教」として分類されることの多いキリスト教・ユダヤ教・イスラームを、「一神教」という概念の形成過程とその妥当性にも言及しつつ、解説しています。著者の専門分野との関係から、キリスト教に関する解説が多くなっていますが、全体的には、現代日本社会における一般的な理解度を踏まえた解説となっており、「一神教」の入門書として適しているのではないか、と思います。 ... ...続きを見る

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2018/03/18 00:00
長谷川貴彦『イギリス現代史』
 これは11月26日分の記事として掲載しておきます。岩波新書(赤版)の一冊として、岩波書店から2017年9月に刊行されました。本書は、第二次世界大戦から、昨年(2016年)の国民投票でのEU(ヨーロッパ連合)離脱の決定と、今年の総選挙までを取り上げています。まさに現代史といった感じで、手堅くまとめられており、私のような門外漢にとって手ごろな入門書になっているのではないか、と思います。 ...続きを見る

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2017/11/26 00:00
水資源保全対策における文化の違い
 これは11月18日分の記事として掲載しておきます。水資源保全対策における文化の違いに関する研究(Castilla-Rho et al., 2017)が公表されました。地下水は、気候変動に直面する世界の食糧安全保障と、数百万世帯の農村生活の維持に重要です。農業のための水資源の濫用は世界中で深刻に懸念されていますが、地下水利用者による保全政策への遵守を促すものが何かということについては、ほとんど分かっていません。地下水保全のモニタリングおよび執行は長い時間とコストを要し、政治的に困難な側面がありま... ...続きを見る

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2017/11/18 00:00
無神論者にたいする偏見
 これは11月10日分の記事として掲載しておきます。無神論者にたいする偏見に関する研究(Gervais et al., 2017)が公表されました。この研究は、宗教性のひじょうに強い社会(アラブ首長国連邦やインド)から世俗性のひじょうに強い社会(中国やオランダ)まで、5大陸13ヶ国の3000人を対象に、不道徳な行為と無神論を結びつける認識について調べました。この研究は、無神論者にたいする偏見の程度を定量化するために、調査参加者たちに動物への虐待が高じてスリルを求めて殺人に及ぶ「モラルに反する人物... ...続きを見る

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2017/11/10 00:00
フェイクニュースや作り話が広まる理由
 これは11月8日分の記事として掲載しておきます。フェイクニュースや作り話が広まる理由に関する研究(Qiu et al., 2017)が公表されました。これまでの研究では、ソーシャルネットワークの構造と、人の注意力の有限性の組み合わせが、急速に伝播するミーム(伝達され得る情報やアイデアの断片)が出現する十分条件だと示されていました。情報の質が、どの情報が急激に伝播するかを決めることは当然のように思えますが、ソーシャルメディア上におけるフェイクニュースの誤った情報の伝播についてはそうではないことが... ...続きを見る

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2017/11/08 00:00
第48回衆院選結果
 これは10月27日分の記事として掲載しておきます。議席・得票数が確定したので、今回の衆院選について取り上げます。各党の確定議席数は以下の通りで、()は公示前の議席数です。 ...続きを見る

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2017/10/27 00:00
小野寺史郎『中国ナショナリズム 民族と愛国の近現代史』
 これは10月8日分の記事として掲載しておきます。中公新書の一冊として、中央公論新社から2017年6月に刊行されました。本書は、19世紀末から現在までの中国におけるナショナリズムの変容を検証しています。近現代中国のナショナリズムは、伝統的世界観を前提に、西洋の衝撃への対応として形成されていったものなので(中国に限らず、非西洋地域の近代はおおむねそうだったのでしょうが)、本書はまず序章において伝統中国の世界観を解説しています。 ...続きを見る

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2017/10/08 00:00
光田剛編『現代中国入門』
 これは9月24日分の記事として掲載しておきます。ちくま新書の一冊として、筑摩書房から2017年5月に刊行されました。本書は、歴史・現代文化・国際関係・軍事など、さまざまな観点から現代中国を論じています。歴史に関しては、やはり近現代史が中心となるのですが、現代中国の前提として、前近代史についても随所で言及されています。台湾・中華民国についての言及が多いのが本書の特徴で、台湾の近現代史から、近現代における複雑な東アジア世界の動向・東アジア世界の人々の世界観の形成・現代の諸問題などを浮き彫りにしよう... ...続きを見る

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2017/09/24 00:00
ISとその対立集団の兵士が戦争に参加する動機
 ISとその対立集団の兵士が戦争に参加する動機に関する研究(Gómez et al., 2017)が公表されました。ISは2014年夏にその勢力をイラク全土に大きく広げました。ISの戦意の高さについて提案された理由の一つは、IS兵士が「熱烈な行為者(Devoted Actor)」として行動するためというものでした。IS兵士は、譲ることのできない神聖な価値(物や金銭による補償との交換を拒絶する価値)を守ろうとする時に、自ら進んで大きな犠牲を払って過激な行為へと向かうのではないか、というわ... ...続きを見る

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2017/09/14 00:02
米国大統領選の世論調査の検証
 昨年(2016年)のアメリカ合衆国大統領選(関連記事)では、ほとんどの大手マスコミの予想と異なり、トランプ候補(現大統領)がクリントン候補を破って当選しました。マスコミの予想が外れた原因について、選挙直後から色々と指摘されていましたが、先月(2017年6月)30日付の読売新聞に、その検証報告が掲載されました。その結果、全国規模での予想は過去の大統領選と比較して精度は高かったものの、州単位の予想は誤差が大きかった、と明らかになりました。州単位での選挙人獲得数で当選が決まり、ほとんどの州で勝者総取... ...続きを見る

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2017/07/08 00:00
東京都議選結果
 これは7月4日分の記事として掲載しておきます。2009年(関連記事)と2013年(関連記事)の都議選もこのブログで言及してきたので、今月(2017年7月)2日に投開票が行なわれた東京都議選も取り上げることにします。結果は、都民ファーストの会49(6)・自民党23(57)・公明党23(22)・共産党19(17)・民進党5(7)・東京生活者ネットワーク1(3)・日本維新の会1(1)・無所属6(13)となりました。()は改選時の議席数です。投票率は51.28%で、前回よりも8%近く高くなりました。選... ...続きを見る

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2017/07/04 00:00
保守派とリベラル派の科学書の読書傾向の違い
 これは6月10日分の記事として掲載しておきます。保守派とリベラル派の科学書の読書傾向の違いに関する研究(Shi et al., 2017)が公表されました。自らの政治的信念に合致する狭い範囲の情報にのみ曝される、「反響室」や「フィルターバブル」と呼ばれる現象は、両極端に位置する政党に共鳴するそれぞれの人々の相互理解を妨げる恐れがあることから、政治学において懸念が高まっています。この研究は、世界最大級の二つのオンライン書籍小売業者の購入履歴を解析することで、実験室外において同問題を調べた数少ない... ...続きを見る

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2017/06/10 00:00
テロリストの道徳的判断
 これは6月8日分の記事として掲載しておきます。テロリストの道徳的判断に関する研究(Baez et al., 2017)が公表されました。テロは、一般社会から容認されない行為とみなされるのが普通ですが、テロリストは自らの行為を、「目的は手段を正当化する」という論理により正当化します。しかし、テロリストがこのトレードオフをどのようにとらえて道徳的判断を下しているのか、よく分かっていません。典型的な成人の道徳的判断は、人が行為の意図および結果についての情報を表現して統合する能力に基づいています。多く... ...続きを見る

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2017/06/08 00:00
イラン大統領選
 これは5月23日分の記事として掲載しておきます。イラン大統領選はこのブログを始めてからでは今年(2017年)で3回目となりますが、過去2回の2009年(関連記事)と2013年(関連記事)の時も言及しているので、今回も取り上げることにします。イラン大統領選は1回目の投票にて過半数の票を獲得する候補がいればそれで決まりで、1回目で決着することもよくあります。2009年と2013年の時は決選投票になるのかと予想していたところ、1回目で決まり、意外に思ったことを覚えています。 ...続きを見る

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2017/05/23 00:00
現代人の形成に大きな役割を果たした移民
 これは5月20日分の記事として掲載しておきます。現代人の形成に移民が大きな役割を果たした、と指摘する概説(Gibbons., 2017)が公表されました。この概説は、現在、移民が大きな問題となっていることを強く意識した内容になっています。移民排斥の流れは現代世界の大きな動向として注目されており、それがイギリスの国民投票におけるEU離脱や、アメリカ合衆国でのトランプ政権の誕生など、「識者」や既存報道機関にとって意外な、大きな政治的出来事をもたらした、とよく論じられています。また、「識者」や既存報... ...続きを見る

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2017/05/20 00:00
フランス大統領選決選投票
 これは5月9日分の記事として掲載しておきます。今回のフランス大統領選も決選投票となり、先月(2017年4月23日)の第1回投票(投票率77.77%)の上位2人(8656346票で得票率24.01%のマクロン候補と7678491票で得票率21.30%のルペン候補)の対決となりました(関連記事)。国民戦線の党首(ルペン候補は決選投票対策として、一時的に党首を退任しましたが)がフランス大統領選で決選投票に残るのは2002年以来ですが、この時はルペン候補の父親が立候補しており、第1回投票(投票率71.... ...続きを見る

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2017/05/09 00:00
フランス大統領選
 これは4月27日分の記事として掲載しておきます。フランス大統領選はこのブログを始めてからでは今年(2017年)で3回目となりますが、過去2回の2007年(関連記事)と2012年(関連記事)の時も言及しているので、今回も取り上げることにします。フランス大統領選は1回目で過半数の票を獲得する候補がいればそれで決まりなのですが、最近ではずっと1回目の投票での上位2候補による決選投票になっており、大混戦と報道されていた今回も、予想通り過半数の票を獲得した候補はおらず、1位のマクロン候補と2位のルペン候... ...続きを見る

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2017/04/27 00:00
今井宏平『トルコ現代史 オスマン帝国崩壊からエルドアンの時代まで』
 これは2月19日分の記事として掲載しておきます。中公新書の一冊として、中央公論新社から2017年1月に刊行されました。本書は、オスマン帝国の崩壊・トルコ共和国の成立から、昨年(2016年)までのトルコの動向を対象としています。本書は経済・社会構造・文芸なども取り上げていますが、ほぼ政治史になっており、政党政治の変遷や民族問題・外交が詳しく解説されています。トルコ現代史については本当に無知なので、教えられるところが多々あったというか、教えられるところばかりでした。 ...続きを見る

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2017/02/19 00:00
池田嘉郎『ロシア革命 破局の8か月』
 これは2月12日分の記事として掲載しておきます。岩波新書(赤版)の一冊として、岩波書店より2017年1月に刊行されました。本書は2月革命の勃発から10月革命の勃発までの約8ヶ月のロシアの政治情勢を解説していますが、その前後の時代も多少取り上げられています。副題に「破局の8か月」とありますが、本書を読んで改めて、この時期のロシアが破局的な情勢だったことが了解されます。2月革命後に成立した臨時政府は、けっきょくこの混乱した破局的情勢を収拾できなかったわけですが、それは、臨時政府の要人に第一次世界大... ...続きを見る

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2017/02/12 00:00
溪内謙『現代社会主義を考える―ロシア革命から21世紀へ―』第3刷
 これは12月27日分の記事として掲載しておきます。岩波新書(赤版)の一冊として、岩波書店より1988年12月に刊行されました。第1刷の刊行は1988年1月です。本書は、社会主義革命の理想と現実の社会主義政治体制との乖離の理由を、冷戦末期(だということは冷戦後だからこそ分かるわけで、本書のはしがきが執筆された1987年12月9日時点ではまだ不透明だったわけですが)の時点で考察し、社会主義の再生を模索しようとしています。著者はソ連政治史の専門家であり、冷戦末期における専門家の認識の一例を知ることが... ...続きを見る

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2016/12/27 00:00
松戸清裕『ソ連史』
 これは12月18日分の記事として掲載しておきます。ちくま新書の一冊として、筑摩書房より2011年12月に刊行されました。ソ連史の復習になると思い読みましたが、門外漢にとっては、分量・分かりやすさともに適切で、一般向けのソ連通史としてなかなか優れていると思います。ソ連というと、民意を無視した抑圧主義的な体制だった、との印象が一般には強いかもしれませんが、本書を読むと、ソ連の支配体制は社会の隅々まで浸透していたわけではなく、案外脆弱だったのだな、と思います。また、ソ連の支配層が民意にかなり敏感だっ... ...続きを見る

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2016/12/18 00:00
古川隆久『昭和天皇 「理性の君主」の孤独』第5版第2刷
 これは11月18日分の記事として掲載しておきます。中公新書の一冊として、中央公論新社から2012年2月に刊行されました。初版の刊行は2011年4月です。本書は新書としてはかなりの大部となり、即位前と第二次世界大戦の敗戦後にも1章ずつ割きつつ、5章構成で昭和天皇の生涯を叙述します。副題にもあるように、本書は昭和天皇を孤独な理性の君主として描きます。儒教的徳治主義と生物学や大正デモクラシーの思潮といった西欧的普遍主義的傾向の諸思想を基盤として、政党政治と協調外交を国是とする民主的な立憲君主国を理想... ...続きを見る

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2016/11/18 00:00
吉田裕『昭和天皇の終戦史』第5刷
 これは11月15日分の記事として掲載しておきます。岩波新書(赤版)の一冊として、岩波書店より1993年12月に刊行されました。第1刷の刊行は1992年12月です。昭和天皇についての研究は本書刊行後にかなり進展しているでしょうから、もっと適当な一般向け書籍があるのではないか、とも思ったのですが、古書店で安い値段にて売られていたので、購入して読んでみました。本書は、平成になってから発見され、大きく報道された「昭和天皇独白録」を徹底的に検証しつつ、第二次世界大戦での敗戦前後の日本の政治状況を、昭和天... ...続きを見る

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2016/11/15 00:00
服部龍二『田中角栄 昭和の光と闇』
 これは11月12日分の記事として掲載しておきます。講談社現代新書の一冊として、講談社より2016年9月に刊行されました。近年、田中角栄への注目が高まっているようで、バブル崩壊後、長期にわたって経済の低迷が続くなか、高度経済成長期を象徴する政治家の一人である田中への郷愁が強くなっているためかもしれません。本書は研究者による田中の伝記ということで、時代背景と田中の選択の影響・意義、さらには田中の個性について、断罪に偏るわけでも称賛に偏るわけでもなく、冷静な評価が提示されているように思います。だから... ...続きを見る

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2016/11/12 00:00
米国大統領選
 これは11月11日分の記事として掲載しておきます。民主党と共和党の両候補がともに嫌われ者で、中傷合戦もひどかったと言われる今回のアメリカ合衆国大統領選の一般投票では、大方の予想を覆して、共和党のトランプ候補が民主党のクリントン候補を破り、実質的に当選を決めました。じつは、クリントン候補の勝利を想定した予定稿を準備していたのですが、ほとんど使い物にならなくなりました。選挙人獲得数ではトランプ候補が290人にたいしてクリントン候補が228人だったのにたいして、得票率ではトランプ候補が47.5%にた... ...続きを見る

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2016/11/11 00:00
立山良司『ユダヤとアメリカ 揺れ動くイスラエル・ロビー』
 中公新書の一冊として、中央公論新社から2016年6月に刊行されました。アメリカ合衆国におけるユダヤ社会の動向の変遷が、イスラエルとの関係を軸に分析されています。アメリカ合衆国におけるイスラエル・ロビーというかユダヤ・ロビーの大きな影響力は、現代日本社会でもよく知られているでしょう。これが誇張されると、ユダヤ陰謀論になってしまうわけですが、日本社会でも一時期、ユダヤ陰謀論を主張する本がわりとよく売れ、今でもユダヤ陰謀論は一定以上の影響力を有しているかもしれません。もちろん本書の見解は、ユダヤを一... ...続きを見る

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2016/08/11 00:00
宇野重規『保守主義とは何か 反フランス革命から現代日本まで』
 これは8月3日分の記事として掲載しておきます。中公新書の一冊として、中央公論新社から2016年6月に刊行されました。広く使われている用語ほど、定義が難しく、見解の分かれることが多い、と私は昔から考えているのですが、保守主義もその一例と言えるかもしれません。本書は、過去に価値を見出し、変化を嫌うような思考は人類社会に普遍的であるものの、それは保守主義とは異なり、保守主義は自覚的な近代思想である、と指摘します。 ...続きを見る

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2016/08/03 00:00
東京都知事選結果
 これは8月2日分の記事として掲載しておきます。先月31日(2016年7月31日)に投開票となった東京都知事選は、大手マスコミの事前の情勢調査通り(関連記事)、小池百合子候補が圧勝しました。選挙期間中、マスメディアに有力候補として扱われることの多かった3人の得票数は、以下の通りとなります。()は得票率です。 ...続きを見る

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2016/08/02 00:00
東京都知事選序盤情勢
 これは7月19日分の記事として掲載しておきます。この5年4ヶ月弱で4回目となる東京都知事選の投票日まで2週間を切りました。こうも都知事選が続くと、一都民としては、さすがにそろそろこの悪い流れを断ち切らねばならない、と思うのですが、もちろん、任期を全うできればそれでよい、というわけでもありません。例によって多くの候補者がいるわけですが、実質的には鳥越俊太郎氏・増田寛也氏・小池百合子氏という3候補の争いと言ってよいでしょう。しかし、率直に言って、この3候補にはとても投票したくないので、今回は本当に... ...続きを見る

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2016/07/19 00:00
参院選結果
 各党の確定議席数は以下の通りで、()は公示前の改選議席数です。 ...続きを見る

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2016/07/12 00:00
細田晴子『カストロとフランコ 冷戦期外交の舞台裏』
 これは6月29日分の記事として掲載しておきます。ちくま新書の一冊として、筑摩書房より2016年3月に刊行されました。私が近現代のスペインやキューバについてよく知らないということもあるのですが、カストロとフランコとは私にとって意外な組み合わせで興味深かったので、読んでみました。現代日本社会における一般的印象では、カストロが「左翼の英雄・革命家」であるのたいして、フランコの方は「(第二次世界大戦後も生き延びた)世渡りが上手く(時代遅れの)狡猾なファシスト」であり、両者は対照的な存在として認識されて... ...続きを見る

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2016/06/29 00:00
板橋拓己『アデナウアー 現代ドイツを創った政治家』
 中公新書の一冊として、中央公論新社から2014年5月に刊行されました。本書はアデナウアーの伝記ですが、ドイツ第二帝政の成立した5年後に生まれ、1967年に死去した政治家アデナウアーの伝記となると、第二帝政→ヴァイマル体制→ナチス体制→西ドイツという、二度の世界大戦も含む激動のドイツ近現代史と大きく重なります。本書は、政治家アデナウアーの伝記であり、アデナウアーを軸とするドイツ近現代史にもなっています。ただ、やはり第二次世界大戦後の分量が多く(第2章〜第4章)、それ以前は簡潔な解説となっています... ...続きを見る

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2015/03/05 00:00
衆院選結果
 議席・得票数が確定したので、今回の衆院選について取り上げます。各党の確定議席数は以下の通りで、()は公示前の議席数です。 ...続きを見る

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2014/12/16 00:00
最近の選挙での共産党の議席増の要因(追記有)
追記(2014年12月1日)  表題を「最近の選挙での共産党の議席増の要因」としておきながら、比例代表選・比例区での得票率・得票数に重きを置いた記事になっており、整合性に欠ける記事になってしまった感が否めません。共産党の「議席増」そのものというよりは、共産党への支持が高まっているのか、ということを意識した記事だったので、表題は「躍進」とした方がよかったかな、と今では考えています。比例代表選・比例区での得票率・得票数に重きを置いたのは、共産党への支持について見ていくには、死票の多くなる選挙区より... ...続きを見る

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2014/11/30 17:13
武田善憲『ロシアの論理 復活した大国は何を目指すか』
 中公新書の一冊として、中央公論新社から2010年8月に刊行されました。著者は(本書刊行時点では)現役の外務省の職員です。本書刊行時のロシアは、メドヴェージェフ大統領・プーチン首相という政治体制でした。現在では、大統領と首相が入れ替わっています。ソ連崩壊後の1990年代の低迷・混乱期を経て、21世紀になってロシアは大国として復活した、とよく言われるように思いますし、私もそのように考えています。 ...続きを見る

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2014/11/23 00:00
服部龍二『日中国交正常化 田中角栄、大平正芳、官僚たちの挑戦』第3版
 中公新書の一冊として、中央公論新社から2012年1月に刊行されました。初版の刊行は2011年5月です。本書は、田中角栄・大平正芳・外務省の動向を中心に、国内の政治情勢と国際情勢を踏まえつつ、日中共同声明へといたる日中の交渉を検証しています。よく言われることですが、外交問題には内政問題としての側面が多分にあります。本書もそうした側面を協調しており、田中など政治家が国内政局に注意を払っていたことがよく分かります。 ...続きを見る

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2014/11/12 00:00
平野聡『「反日」中国の文明史』
 ちくま新書の一冊として、筑摩書房より2014年7月に刊行されました。著者の他の著作では、『清帝国とチベット問題』(関連記事)と『興亡の世界史17 大清帝国と中華の混迷』(関連記事)を以前このブログにて取り上げています。本書は、政治思想と中国知識層の自己認識を中心に、中国を文明として把握してその歴史を概観し、中国の現状と日本との激しい対立の要因とを歴史的に探ろうとします。おもな対象となるのは近代以降(アヘン戦争以降)ですが、前近代にもそれなりの分量が割かれています。 ...続きを見る

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2014/07/23 00:00
『週刊新発見!日本の歴史』第48号「現代8 政治と経済の迷走の果てに」
 この第48号は平成改元から現在までを対象としており、私の生きてきた時代に重なりますし、さすがに16歳以降のことだけに、この頃ともなると同時代の出来事としてはっきり認識できています。この第48号の執筆者には社会科学系の研究者が多く、歴史週刊誌というよりは時事問題をおもに扱う週刊誌のようです。さすがにまだある程度以上に冷静・客観的に歴史として把握できる段階ではないでしょうから、この人選は妥当なところだと思います。この第48号の基調は、責任編集者が金子勝氏だけあって、グローバリズム・新自由主義・原発... ...続きを見る

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2014/06/04 00:00
ゲイの人何人か知ってるけど、むしろ平均以上に賢い人が多い。
 表題の発言をたまたま知ったのですが、疑問に思うところが少なくありません。発言者の意図は不明ですが、ゲイの人は平均以上に賢い人が多い、という一般化だと解釈する人が多くいても不思議ではないでしょう。同性愛者は優秀だとか、優秀な人や成功者に同性愛者が多い、というような言説をネットで見かけることがありますが、とても実証されているとは思えません。率直に言って、A国人は優秀だとか、B国人は低脳だとか、ABO式血液型の*型の人の性格は云々とかいった言説と同水準の与太話でしょう。 ...続きを見る

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2014/02/20 00:00
東京都知事選結果
 まだ日付は変わっていないのですが、2月11日分の記事として2本掲載しておきます(その一)。2月9日に投開票となった東京都知事選は、大手マスコミの情勢調査通り舛添要一元厚生労働相が圧勝しました。選挙期間中、マスメディアに有力候補として扱われることの多かった4人の得票数は、以下の通りとなります。()は得票率です。 ...続きを見る

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2014/02/11 00:00
ダボス会議での安倍首相の発言続報
 まだ日付は変わっていないのですが、1月26日分の記事として掲載しておきます。ダボス会議での安倍首相の発言を昨日取り上げました(関連記事)。その後、安倍首相の該当発言に関する朝日新聞の報道を見つけました。この報道では、安倍首相の該当発言が以下のように引用されています。 ...続きを見る

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2014/01/26 00:00
ダボス会議での安倍首相の発言
 まだ日付は変わっていないのですが、1月25日分の記事として3本掲載しておきます(その三)。ダボス会議での安倍首相の発言が英語圏の報道機関で取り上げられています。日本でも、産経新聞などが取り上げられています。産経新聞によると、 ...続きを見る

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2014/01/25 00:00
東京都知事選告示
 まだ日付は変わっていないのですが、1月24日分の記事として掲載しておきます。来月9日投票の東京都知事選が告示されました。この3年弱で3回目の都知事選ということになり、いかに選挙が権利行使の重要な機会とはいえ、一東京都民としては、さすがに税金の無駄遣いだろう、と言いたくもなります。ともかく、こうなった以上は投票に行きますが、さまざまな世論調査を見ると、1強・2中・1弱・12論外といった感じで、たとえ2中が一本化しても、とても1強には勝てそうになく、勝負は見えてしまった感があります。 ...続きを見る

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2014/01/24 00:00
一ノ瀬俊也『日本軍と日本兵 米軍報告書は語る』
 まだ日付は変わっていないのですが、1月23日分の記事として2本掲載しておきます(その二)。講談社現代新書の一冊として、講談社より2014年1月に刊行されました。ネットで著者のインタビュー記事を読んで面白そうだったので、読んでみました。アメリカ合衆国陸軍の軍事情報部が1942〜1946年にかけて部内向けに毎月刊行していた戦訓広報誌『情報公報』に掲載された日本軍に関する記事を用いて、戦闘組織としての日本陸軍の姿や能力を明らかにする、というのが本書の意図です。 ...続きを見る

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2014/01/23 00:00
五島勉氏と東京都知事選に出馬する舛添要一元厚生労働相との関係
 まだ日付は変わっていないのですが、1月10日分の記事として掲載しておきます。来月9日に東京都知事選の投開票が行なわれることになり、この3年弱で3回目の都知事選ということになります。選挙は権利行使の重要な機会とはいえ、一東京都民としては、さすがに3年弱で3回の都知事選は税金の無駄遣いだろう、と言いたくもなります。しかし、こうなった以上は今から愚痴を言っても始まらないので、もちろん投票には行きますが。 ...続きを見る

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2014/01/10 00:00
政治的分類を固定的に把握しすぎる
 典型的なのは、外国に対する姿勢に基づく分類です。たとえば、自国にとってのある外国を仮にA国とすると、A国寄りの言動の人や政権や政党を親A派と分類することは珍しくありません。どうも現代日本社会(に限らないのでしょうが)では、この親**派という分類を固定的に把握する人が少なくないように思います。親A派の政治家である甲は実はA国出身だ、というガセネタをネットで見かけることは少なくありませんが、これも政治的分類をあまりにも固定的に把握しすぎることから生まれたものなのでしょう。 ...続きを見る

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2014/01/04 00:00
一神教をめぐる俗論について
 まだ日付は変わっていないのですが、12月10日分の記事として掲載しておきます。以前このブログで述べたことがありますが、私は小さい頃からのアンチキリスト教で、偏見を正さなければ、と自分でも思うことがしばしばあります(関連記事)。私は聖人君子とは程遠い人間であり、未熟なところが多いので、自分の見解に有利だと思われる情報にはつい食いつきがよくなります。多くの人にはそうした傾向があるのでしょうが、私は平均以上かもしれません。 ...続きを見る

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2013/12/10 00:00
逆張りがしたいだけ
 これは10月30日分の記事として掲載しておきます。興味深い記事を読みました。私のような単純な人間は、優れた業績を残している歴史学の研究者が残念な発言をすることもあるし、歴史修正主義や(それと密接に関連している)差別主義の批判に熱心な人が無自覚に差別主義的な発言をすることもある、という素朴・単純な常識論につい落ち着いてしまいます。研究者がネットで専門から外れる分野にて問題のある発言をしても、それが専門分野における能力・業績を直ちに否定できるものではない、という素朴な常識論を忘れてしまい属人批判に... ...続きを見る

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2013/10/30 00:00
2020年の夏季オリンピック開催地は東京
 まだ日付は変わっていないのですが、9月9日分の記事として掲載しておきます。東京・イスタンブール・マドリードの3都市の争いとなった2020年の夏季五輪開催地は、東京と決まりました。1回目の投票は東京42票・イスタンブール26票・マドリード26票で、イスタンブールとマドリードの2位決定戦となり、イスタンブール49票・マドリード45票でマドリードが脱落しました。決選投票は東京60票・イスタンブール36票で東京に決定しました。 ...続きを見る

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2013/09/09 00:00
参院選結果
 まだ日付は変わっていないのですが、7月23日分の記事として掲載しておきます。各党の確定議席数は以下の通りで、()は公示前の改選議席数です。 ...続きを見る

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2013/07/23 00:00
唯一神の切ない話
 まだ日付は変わっていないのですが、7月8日分の記事として掲載しておきます。前回の参院選では、東京選挙区から立候補した「唯一神又吉イエス」こと又吉光雄氏と都内のとある駅で遭遇しましたが、 http://sicambre.at.webry.info/201007/article_10.html 今回の参院選にも又吉光雄氏は東京選挙区から立候補しています。私の住居の近くの掲示板には又吉候補のポスターは貼られていませんから、相変わらず資金とスタッフの少なさという問題を抱えているようです。ネットでは... ...続きを見る

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2013/07/08 00:00
エジプトで軍部によるクーデター
 まだ日付は変わっていないのですが、7月5日分の記事として掲載しておきます。エジプトでは、長期に亘ったムバラク政権が2年前に「アラブの春」のなかで崩壊し、軍部による暫定統治政権を経て、ムスリム同胞団出身のモルシ氏が大統領に就任しました。確か、モルシ氏はムスリム同胞団にとって二番手か三番手の候補であり、「本命」が資格審査で失格とされたので、モルシ氏を擁立したと記憶しています。そもそも、モルシ氏はさほど求心力のある人物ではなかったのでしょう。大統領選で決選投票に進んだモルシ氏は、対立候補がムバラク政... ...続きを見る

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2013/07/05 00:00
東京都議選結果
 まだ日付は変わっていないのですが、6月25日分の記事として掲載しておきます。昨日投開票が行なわれた東京都議選の結果は、自民党59(39)・公明党23(23)・共産党17(8)・民主党15(43)・みんなの党7(1)・東京生活者ネットワーク3(2)・日本維新の会2(3)・無所属1(6)となりました。()は改選時の議席数です。予想通り、自民党が圧勝し、民主党は共産党をも下回る15議席と惨敗しました。投票率は43.50%と前回を10%以上下回り、参院選が間近にも関わらず、盛り上がりに欠けた感は否めま... ...続きを見る

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2013/06/25 00:00
イラン大統領選結果
 これは6月18日分の記事として掲載しておきます。今月14日に投票が行われたイラン大統領選は、ハッサン=ロハニ(NHKのニュースでは「ロウハニ」と表記されていました)元核交渉責任者が1回目の投票で過半数の票を獲得し(得票率50.7%)、当選を決めました。大統領選の立候補にさいして審査制のあるイランでは、体制批判派が立候補すること自体困難で、今回の大統領選でも改革派の期待する候補が審査で失格とされました。また、前回の大統領選の後の改革派による抗議活動への弾圧により改革派は大打撃を受け、今回の大統領... ...続きを見る

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2013/06/18 00:00
中国との関係が極めてスムーズにいったという歴史は過去にない
 これは5月7日分の記事として掲載しておきます。今月5日、麻生副首相兼財務相がニューデリー市内の講演で、「インドは陸上で中国と国境を接し、日本は海上で接触を持っているが、われわれは過去1500年以上の長きにわたり、中国との関係が極めてスムーズにいったという歴史は過去にない」と述べた、と報道 されました。安全保障や海洋分野での日本とインドの関係を強化すべきではないか、との質問に対する答えだったそうですが、そもそも、きわめてスムーズな関係とはどのようなものなのかとか、1500年という長期的な歴史問題... ...続きを見る

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2013/05/07 00:00
意外と接戦になったベネズエラ大統領選
 これは4月18日分の記事として掲載しておきます。ベネズエラのチャベス大統領(当時)が先月亡くなったことをこのブログで取り上げましたが、 http://sicambre.at.webry.info/201303/article_7.html その後任を決める大統領選が行われ、チャベス大統領(当時)に後継者として指名されていたマドゥロ大統領代行が当選しました。 http://digital.asahi.com/articles/TKY201304150091.html ...続きを見る

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2013/04/18 00:00
選挙をやってるんだから、批判するに決まってるだろ
 これは3月23日分の記事として掲載しておきます。今月16日付の読売新聞長官の政治面に、安倍首相が環太平洋経済連携協定(TPP)への交渉参加を表明した舞台裏についての解説記事が掲載されていましたが、その記事に面白いやり取りが掲載されていました。麻生副総理は、TPPは国論を二分する厄介な問題と考えているとのことで、どうもTPPへの交渉参加には消極的なようです。しかし、麻生副総理はTPPの必要性も痛感しているようで、まだ野党時代で閣僚に復帰する前だった昨年末の衆院選の時点で、野田首相(当時)にTPP... ...続きを見る

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2013/03/23 00:00
新ローマ教皇選出
 まだ日付は変わっていないのですが、3月15日分の記事として掲載しておきます。ベネディクト16世の退位にともない、新ローマ教皇選出会議コンクラーベが開催されていましたが、現地時間で13日夕方(日本時間で14日未明)、5回目の投票でアルゼンチン出身のベルゴリオ枢機卿が第266代ローマ教皇に選出され、フランチェスコ1世と名乗ることになります。ローマ教皇の地位は終身制という慣行がほぼ定着していたのですが、ベネディクト16世が久々の自発的退位を決断し、新ローマ教皇に選出されたベルゴリオ枢機卿は、イタリア... ...続きを見る

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2013/03/15 00:00
チャベス大統領死去
 まだ日付は変わっていないのですが、3月7日分の記事として掲載しておきます。ベネズエラのチャベス大統領が、現地時間の3月5日午後4時半頃、ベネズエラの首都カラカスの病院で亡くなりました。まだ58歳という若さで、昨年秋には大統領選で4選を果たしたのですが、その後病状が悪化して就任宣誓式が延期されており、野党から大統領としての正当性を問う意見が出されていた、と私は記憶しています。反米左派の政治指導者として存在感があり、国際社会でも影響力を発揮し、国内では貧困層の減少に貢献したとされますが、石油頼みの... ...続きを見る

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2013/03/07 00:00
衆院選・都知事選結果
 まだ日付は変わっていないのですが、12月19日分の記事として掲載しておきます。今回の衆院選の投票締め切り直後のNHKの予想獲得議席数について取り上げましたが、 http://sicambre.at.webry.info/201212/article_17.html 議席・得票数が確定したので、改めて今回の衆院選について取り上げます。各党の確定議席数は以下の通りで、()は公示前の議席数です。 ...続きを見る

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2012/12/19 00:00
衆院選速報
 まだ日付は変わっていないのですが、12月17日分の記事として掲載しておきます。たった今、投票が締め切られ、NHKで衆院選の各党の予想獲得議席数が発表されました。()は公示前の議席数です。 ...続きを見る

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2012/12/17 00:00
人種・民族の違いと人種差別
 「人種と民族の違いを知っていますか?」という表題のブログ記事が話題になっていたので読みました。「gingin1234」氏の ...続きを見る

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2012/08/23 20:19
オリンピックの思い出
 私がオリンピックへの関心を失ったのは2004年のアテネオリンピック前のことで、2006年6月に始めたこのブログでは、東京都のオリンピック誘致運動に大反対であることを述べた記事以外では、ほとんどオリンピックについて触れていません。しかし、日本ではニュースも一般紙もこれまでオリンピックを大々的に取り上げてきており、それは開催中のロンドンオリンピックでも変わらないので、正直なところうんざりしています。もっとも、日本社会では依然としてオリンピックへの関心が高いようなので、仕方のないところがあるとは思い... ...続きを見る

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2012/08/04 00:00
日本社会における反ユダヤ主義補足
 先日、日本社会における反ユダヤ主義と五島勉氏についての記事をこのブログに掲載しました。 http://sicambre.at.webry.info/201207/article_11.html ...続きを見る

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2012/07/19 00:00
日本社会における反ユダヤ主義と五島勉氏
 昨日このブログで取り上げた『イスラエルとは何か』では、伝統的なユダヤ教解釈がシオニズムに批判的であることが強調されていました。 http://sicambre.at.webry.info/201207/article_10.html ...続きを見る

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2012/07/11 00:00
ヤコヴ=M=ラブキン著、菅野賢治訳 『イスラエルとは何か』
 平凡社新書の一冊として平凡社より2012年6月に刊行されました。本書は、著者の以前の著作である『トーラーの名において─シオニズムに対するユダヤ教の抵抗の歴史』(平凡社、2010年、本書と同じく菅野賢治訳)のフランス語オリジナル原稿を大幅に圧縮し、新たに4章を加えた一般向け書籍とのことです。そのため本書は、ユダヤ教の側からのシオニズムにたいする批判に重点が置かれており、シオニズムが伝統的なユダヤ教およびその解釈の延長線上にあるのではなく、むしろユダヤ教を否定して成立・発展してきたのであり、伝統的... ...続きを見る

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2012/07/10 06:28
東南アジアの「反日」
 以前より、一度ブログの記事としてまとめようと考えていたのですが、優先順位が低く、また私が怠惰なこともあって、これまでこのブログでは言及しなかった問題があります。それは、現代日本社会では親日傾向の強い地域と思われているだろう東南アジアにおける、かつての反日という問題です。この問題について、以下のブログ記事を読んだので、少しだけ雑感を述べることにします。 http://d.hatena.ne.jp/rekihiko5/20120521/1337604393 ...続きを見る

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2012/05/23 18:09
大国の大統領選挙の年
 今年は、国連安保理の常任理事国のうち、アメリカ・フランス・ロシアで大統領選が行なわれます。また、中国では今年の秋に最高指導者の交代が予定されており、数年前より、国際情勢が大きく変わる年になるかもしれない、と言われてきました。まず、ロシアで大統領選が行なわれ、大方の予想通りプーチン首相(当時)が他の候補に圧倒的な差をつけて当選し、昨日、大統領に就任しました。プーチン大統領が2期目の時に、メドヴェージェフ第一副首相(当時)を後継者に指名すると、一期だけメドヴェージェフ第一副首相に大統領をやらせて、... ...続きを見る

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2012/05/08 18:53
毛沢東の伝記についての評価
 6〜7年前になりますが、『マオ―誰も知らなかった毛沢東』上・下という毛沢東の伝記が日本でも評判になり、当時日本のマスコミの書評の多くでは高く評価されていましたし、今でも一般には高く評価されているようです。刊行された当時、図書館で借りて読んでみて、面白そうなら購入しようと考えていたのですが、近所の図書館では私が行ったときはずっと貸出状態で、予約してまで読もうというほどの熱意はなかったので、今まで読まずにきました。『マオ―誰も知らなかった毛沢東』は、近年の日本における嫌中感情の高まりに一定以上の影... ...続きを見る

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2012/04/19 00:00
ハベル前大統領と金正日総書記の死亡報道
 昨日、チェコのバツラフ=ハベル前大統領が今月18日に75歳で、朝鮮民主主義人民共和国の最高権力者である金正日・朝鮮労働党中央委員会総書記が今月17日に69歳で亡くなった、と報道されました。ハベル前大統領は、私が昔からずっと尊敬してきた人で、ビロード革命の立役者となり、後にチェコの大統領に選出されても、権力者であることに慣れることへの恐れを抱き自制し続けてきた、真の意味で良心的な文人政治家との印象を抱いてきました。もっとも、チェコ政治の専門家やチェコの国民のハベル前大統領への印象は、私のそれとは... ...続きを見る

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2011/12/20 00:00
「文化強国」を目指す中国の今後
 先日、このブログで、中華人民共和国が「文化強国」を目指す方針を明らかにしたことを記事にしましたが、 http://sicambre.at.webry.info/201110/article_20.html 以下の記事は、その補足です。 ...続きを見る

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2011/10/27 00:00
リビア解放宣言と日本への影響
 先日、リビアで40年以上最高権力者の座にあったカダフィ氏の死亡を、まだ報道されて間もない時点で取り上げましたが、 http://sicambre.at.webry.info/201110/article_21.html カダフィ氏の最期についてまだ不明な点が少なくないものの、カダフィ氏の死亡はほぼ確定したと言ってよい状況で、カダフィ氏の死亡が確認されたことで、国民評議会はリビア解放を宣言するにいたりました。 ...続きを見る

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2011/10/26 00:00
カダフィ氏死亡?
 一時は、内戦状態が長期化するのではないか、と懸念していたリビアですが、NATOが本格的に介入したために、8月になって一気に情勢が動き、カダフィ政権は事実上崩壊しました。しかし、カダフィ派の抵抗は根強く続き、このままでは、やはり内戦が当分は続くのだろうか、と思っていたところ、昨日、カダフィ氏が拘束され、そのさいの負傷が原因で死亡した、との情報も流れています。もしカダフィ氏が死亡したのだとしたら、いったんは内戦状態が終息するかもしれませんが、拘束・死亡の真偽について、現時点では断定できません。 ... ...続きを見る

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2011/10/21 00:00
「文化強国」を目指す中国
 読売・朝日など、今月16日付の日本の一般紙で報道されていましたが、今月15日に北京で始まった、中国共産党の第17期中央委員会第6回総会(6中総会)で、「文化強国」を目指す国家戦略が掲げられたそうです。国内総生産で世界第2位となった反面、立ち遅れた精神文明を復興させ、世界市場で劣勢なソフトパワーを強化する、とのことです。中国共産党の中央機関紙である人民日報には、「文化強国への中国ロード」と題した論説が今月15日付で掲載されたそうですが、その論説では、「文化面で優勢に立てなければ、国家の文化主権も... ...続きを見る

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2011/10/20 00:00
小林よしのり、有本香『はじめての支那論』
 幻冬舎現代新書の一冊として、幻冬舎より2011年7月に刊行されました。書店で見かけて、どんなものなのだろうかと、怖いもの見たさで購入して読みました。本書で云うところの支那がどう定義されるのか、明確に述べられているわけではないのですが、おおむね、漢人の居住地域で漢字文化の圧倒的に優勢な地域と考えてよさそうです。「支那論」と題しているので、支那という呼称をめぐる議論についてそれなりに説明・議論があるのかな、と予想していたのですが、意外にあっさりとしていました。 ...続きを見る

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2011/08/10 00:00
中華民族なる概念について
 そもそも、中華民族なる概念はどう定義されているのか、という問題になるのですが、平野聡『清帝国とチベット問題』(名古屋大学出版会、2004年)P26〜27では、以下のように説明されています。 ...続きを見る

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2011/05/15 00:00
イギリスの情報発信力
 昨日、イギリスのウィリアム王子とケイト=ミドルトン氏との結婚が日本でも大きく報道され、NHKでは地上波の午後7時と午後9時からのニュースの冒頭で取り上げられ、BS1では結婚式の模様が完全生中継されていました。はたして日本の午後7時・午後9時からの地上波のニュースの冒頭で取り上げるようなことだろうか、と疑問に思いましたが、同時に、王室をはじめとして、イギリスの情報発信力の高さを改めて痛感しました。これは、ある程度以上の経済力の裏付けがあってのことでしょうが、経済力だけでこのようなブランド力が得ら... ...続きを見る

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2011/04/30 00:00
下斗米伸夫『ゴルバチョフの時代』
 岩波新書(赤版)として、岩波書店より1988年5月に刊行されました。ソ連崩壊後、ソ連関連の史料の公開が以前と比較して大きく進展しているでしょうから、ソ連の歴史を知るために、ソ連崩壊の3年前に刊行された本書を改めて読む意味はあまりないでしょう。しかし、古書店にて100円で売っており、安いということと、当時の雰囲気を改めて感じてみたいという懐古趣味から購入して読んでみました。ペレストロイカやグラスノスチといった言葉は、私以上の年齢の人にとっては、懐かしさを覚えるものだと思います。本書の定価は480... ...続きを見る

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2011/04/19 00:00
東京都知事選結果
 昨日、都知事選の投開票が行なわれ、石原都知事の4選を覚悟していたとはいえ、開票直後に石原都知事が当確と報道され、しかも2位の東国原前宮崎県知事に約90万票もの大差をつけての圧勝となり、さすがに前回よりも石原都知事の得票数も得票率も低下したとはいえ、この結果には大いに落胆してしまいました。もっとも、2位と3位も、投票するのが躊躇われるような候補でしたが。投票以外に、石原都知事の4選を阻止するために何か効果的なことができたわけではない私が、色々と愚痴をこぼすのもみっともない話ですので、今は、なぜ石... ...続きを見る

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2011/04/11 00:00
東京都知事選告示
 昨日、東京都知事選が告示されました。すっかり都知事選への関心が低下した感もありますが、東京都民である私にとって、重要な選択となるのは間違いないので、大いに注目しています。不出馬が伝えられていた石原都知事は、一部で予想されたように「後出しジャンケン」で立候補を表明しましたが、出馬するか三期で退任するか、迷っていたこと自体はおそらく確かだろう、と思います。石原都知事が立候補を決意した一因として、自身が立候補しなければ、息子の自民党幹事長の責任問題になりかねなかった、ということが考えられます。 ... ...続きを見る

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2011/03/25 00:00
東日本大地震の続報と東京都知事選の動向
 昨日になって、一昨日の東日本大地震の被害状況がさらに明らかになったのですが、東北地方太平洋岸の被害は凄まじいもので、津波の怖さを改めて思い知らされました。相変わらず余震も続いており、昨日も、体感した余震が何度もあったくらいです。福島第一原発では1号機が爆発し、枝野官房長官の発表によると、今のところ大惨事にはなっていないようで、この発表を信じたいものですし、何とかこのままチェルノブイリ原発事故のような大惨事に至らないことを願っています。ただ、福島県で被爆者が多数いるかもしれない、との情報が気にな... ...続きを見る

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2011/03/13 00:00
色々とあった一日
 昨日は、ニュージーランドの地震・都知事選の動向・リビア情勢と、懸念される出来事が大きく報道されました。ニュージーランドの地震は、マグニチュード自体はきょくたんに大きかったわけではないようですが、古い建物の被害が大きいそうで、ひじょうに懸念されます。今年4月に予定されている都知事選では、石原現都知事が不出馬の意思を固めた、と報道されました。 http://www.asahi.com/politics/update/0222/TKY201102220206.html ...続きを見る

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2011/02/23 00:00
イランで反政府デモ
 イランの首都テヘランで14日に発生した、改革派のムサビ元首相らがチュニジアやエジプトの反政府デモへの連帯を求めて計画した反政府デモは、デモ隊と警官隊の衝突に発展し、死傷者や多数の拘束者が出たと見られる、と報道されました。 http://www.jiji.com/jc/p?id=20110215112516-0456666 ...続きを見る

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2011/02/16 00:00
ムバラク大統領辞任
 日本時間では昨日、エジプトのムバラク大統領が辞任し、軍の最高評議会に権限を渡したことがスレイマン副大統領により発表された、と報道されました。軍部がムバラク大統領を積極的に支持しなかったというか、消極的に見放したと受け取られる姿勢を見せた時点で、即座に正式に辞任するか否かに関わらず、ムバラク大統領の失脚は決定的だったわけですが、いつどのような形で失脚するのかということは不透明だっただけに、ともかく山を越したという感があります。 ...続きを見る

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2011/02/13 00:00
エジプト情勢の報道の比較
 緊迫するエジプト情勢は日本でも大きく報道されている、と私は考えていたのですが、日本のニュースサイトではエジプトの扱いが小さいのではないか、という指摘があることを知りました。 http://springroll.exblog.jp/14838978/ ...続きを見る

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2011/02/04 00:00
菅再改造内閣発足
 昨日、菅再改造内閣が発足しました。自民党と公明党の連立以降、2009年の衆院選までずっと民主党に投票してきた私は、多くの人から罵倒されても仕方がありません。民主党と自由党との合併のさいに、すでに長年のアンチ小沢だった私は、民主党には消極的に投票してきただけなので、自民党支持へと回帰しようかと悩んだのですが、アンチ小沢という以上に創価学会・公明党を敵視していましたし、小泉首相(当時)の方針・手法は小沢路線の再来だと考えていたので、民主党への投票を続けてしまいました。今にして思うと、この時の判断は... ...続きを見る

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2011/01/15 00:00
ソ連邦の崩壊から20年
 昨年末に新聞を読んでいたら、2011年はソ連崩壊から20年だという記事が掲載されており、もうそんなに経つのか、とやや驚いてしまいました。もちろん、ソ連の崩壊が1991年ということは知っており、ソ連崩壊の年はと尋ねられたら即答はできるのですから、ちょっと計算すれば分かることではありますが、この件に関しては、時間の経過が早いなあ、と思ったものです。1991年8月のクーデターからソ連崩壊まではあっという間のことだったな、という印象を当時は受けたものです。 ...続きを見る

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2011/01/02 00:00
スウェーデン社会は今後の日本社会の目標足り得るのか
 高福祉・高負担の社会として知られるスウェーデンは、1990年代以降高い経済成長率を示していることから、日本が目標とすべき社会ではないのかとの見解を、おもに「進歩的で良心的」な人々から聞くことがよくあります。高福祉・高負担社会と経済成長は矛盾するものではなく、両立し得るものだ、というわけです。こうした「進歩的で良心的」な人々の見解では、スウェーデンが厳しい競争社会であることはあまり触れられないように思うのですが、それは高福祉という「セーフティーネット」があってこそのものだ、という議論が成立します... ...続きを見る

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2010/12/19 00:00
斎藤文男「日中の道」
 毎日新聞の記事です。斎藤氏は元毎日新聞記者で、現在は南京大の教師とのことです。中国人(ここでは中華人民共和国の国籍を有する人という意味です)の反日意識について語られるさいに、中国人、なかでも若者の反日意識がそれほど強くないことの証としてよく持ち出されるのが、中国の若者の日本文化、とくにアニメや漫画といったいわゆるサブカルチャーへの関心の高さです。この記事でも、日本への関心の高い若者には反日意識は感じられない、とされています。しかし、日本のサブカルチャーへの関心の高さと反日意識とがどこまで反比例... ...続きを見る

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2010/10/15 06:29
今年のノーベル平和賞は劉暁波氏に決定
 今年のノーベル平和賞は、中国の劉暁波氏に授与されることになりましたが、中国ではNHKなど外国のマスコミによるこの報道が妨害され、中国外務省の馬朝旭報道局長は、劉暁波氏のノーベル平和賞の受賞について、「劉暁波は中国の法律を犯し、中国の司法機関が懲役刑を科した罪人である。このような人物に同賞を与えることは、賞の目的に背き、これを汚すものだ」と強く反発する談話を発表するとともに、「中国とノルウェーとの関係も損なわれることになる」とノーベル賞委員会のあるノルウェーに対しても警告したそうです。 ...続きを見る

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2010/10/09 00:00
菅改造内閣発足
 昨日、菅改造内閣が発足しました。小沢派からは閣僚に起用されず、「脱小沢色」がますます強まることになりました。菅内閣の支持率が当初は高かったのも、菅首相が民主党代表選で再選されたのも、「脱小沢色」が評価されたところが多分にありますから、党内融和を口では唱えても、今後の内閣支持率を考慮すると、小沢派を締め出すほうがよい、との判断なのでしょう。この人事は、小沢派の離党を招来し、政界再編の契機となるかもしれません。 ...続きを見る

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2010/09/18 00:00
民主党代表戦結果
 昨日、菅首相と小沢前幹事長が立候補した民主党代表戦の開票が行なわれました。民主党代表戦の仕組みはやや複雑で、国会議員・地方議員・党員およびサポーターごとにポイントが振り分けられており、ポイントの合計により代表が決まります。国会議員は411人で1人2ポイント、地方議員は2382人で合計100ポイント(得票割合に応じて配分)、党員およびサポーターは342493人合計300ポイント(衆議院の小選挙区ごとに集計し、最多得票の候補者に1ポイント)になります。事前の予想では、大手マスコミは菅首相優勢とし、... ...続きを見る

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2010/09/15 06:16
またしても小沢前幹事長の問題発言
 昨日、間近に迫った民主党代表選に出馬することを小沢一郎前民主党幹事長が表明し、菅首相の就任以来の迷走から、小沢前幹事長が民衆代表選で菅首相を破り、次期首相に就任する可能性が高くなってきました。自民党在籍時から小沢氏のことが心底嫌いな私には、なんとも嫌な展開となってきましたが、その小沢前幹事長が、一昨日の「小沢一郎政治塾」の講演で米国観を語り、「米国人は好きだが、どうも単細胞なところがあってだめだ」と述べた、と報道されました。 http://www.yomiuri.co.jp/politics... ...続きを見る

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2010/08/27 00:00
参院選結果
 昨日投票の行われた参院選の結果は、民主党44議席(54)・自民党51議席(38)・公明党9議席(11)・みんなの党10議席(0)・共産党3議席(4)・社民党2議席(3)・国民新党0議席(3)となりました。()内の数字は改選議席数です。この結果、参院の議席数は民主党106・自民党84・公明党19・みんなの党11・共産党6・社民党4・国民新党3となり、与党は参院で合計議席109となって、事前に大手紙が予測していた通り、過半数を維持できませんでした。 ...続きを見る

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2010/07/12 07:01
唯一神と遭遇
 参院選の投票日が早くも明日に迫っているのですが、先日、都内のとある駅で、今回の参院選に東京選挙区から立候補している「唯一神又吉イエス」こと又吉光雄氏と遭遇しました。スタッフがポスターを貼っていましたが、私の住居の近所の掲示板には又吉候補のポスターは貼られていませんでしたから、やはり資金とスタッフの少なさという問題を抱えているようです。 ...続きを見る

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2010/07/10 00:00
アフリカをめぐる言説
 今年2月に、「アフリカが発展しない理由」と題するブログの記事が話題になりました。 http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20100207 http://b.hatena.ne.jp/entry/d.hatena.ne.jp/Chikirin/20100207 今更ですが、NHKでアフリカを扱った特集番組が放送され、日本人のアフリカにたいする認識も変わりつつあるのではないか、と思う今、この記事について少しだけ雑感を述べることにします。 ...続きを見る

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2010/06/24 00:00
菅内閣発足
 菅内閣が発足しました。党役員の人事も内閣の人事もおおむね報道通りで、とくに意外な感はありません。驚いたのは各種世論調査の結果で、民主党・および内閣への支持率が大きく上昇しました。あからさまな参院選前の選挙対策としての首相交代でしたが、それだけ鳩山内閣への不満が高まっていた、ということでもあるのでしょう。正直なところ、難題山積のこの状況では、誰が首相でも厳しいでしょうが、それにしても鳩山政権はひどすぎたと思います。この10年ほど、国政選挙でも地方選挙でもずっと民主党(系候補)に投票し続け、昨年の... ...続きを見る

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2010/06/09 00:00
鳩山首相と小沢幹事長の辞任表明
 昨日、鳩山首相と民主党の小沢幹事長が辞任を表明しました。首相の地位に執着するのかとも思っていたのですが、嫌気が差して政権を投げ出したというところでしょうか。私はこの10年ほど、国政選挙でも地方選挙でもずっと民主党(系候補)に投票し続け、昨年の総選挙でも、現実的な選択肢は限られており、与党経験者もそれなりにいるので、じっさいに政権の座につけば、民主党もさほど無茶なことはしないだろう、と考えて民主党(系候補)に投票したのですが、今となっては自分の見通しの甘さを反省しております。 ...続きを見る

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2010/06/03 00:00
大手マスコミは鳩山政権を潰そうとしているのか
 民主党信者のなかには、おもに大手の報道機関を「マスゴミ」と言って揶揄し、「マスゴミ」が民主党中心の鳩山政権を潰そうとしている、などと被害妄想を述べ立てる知的水準のきわめて低そうな人たちがいるのですが、もし「マスゴミ」とやらが本気で民主党中心の連立政権を潰そうとしているならば、以前にもこのブログで取り上げた、小沢一郎民主党幹事長の宗教についての発言や、 http://sicambre.at.webry.info/200911/article_12.html http://sicambre.a... ...続きを見る

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2010/01/02 06:42
小沢幹事長の韓国での発言の続報
 民主党の小沢幹事長が、訪問先の韓国で、「韓半島南部の権力者が日本の国家を樹立した」と語った、と報道されたことを今月15日の記事で取り上げましたが、 http://sicambre.at.webry.info/200912/article_15.html この発言の詳細を知ることができました。 http://www.youtube.com/watch?v=xOhxYH9Uyuc http://www.youtube.com/watch?v=YPLj86CyUkQ http://www.... ...続きを見る

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2009/12/18 00:00
民主党政権の危うさ
 自民党が公明党と連立してからのこの10年ほど、私は選挙ではずっと民主党(系候補)に投票しており、政権交代が投票前にほぼ確実視された今年8月の衆院選でも、民主党には与党経験者が少なからずいますし、じっさいに与党となればそれほど無茶なことはやれないだろうからと楽観視して、 http://sicambre.at.webry.info/200907/article_22.html 引き続き民主党に投票しました。しかし、政権交代から三ヶ月ほど民主党中心の鳩山政権の動きを見ていると、今年8月の衆院選前... ...続きを見る

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2009/12/14 00:03
小沢民主党幹事長の宗教観
 「キリスト教もイスラム教も非常に排他的だ。その点仏教は非常に心の広い度量の大きい宗教、哲学だ。排他的なキリスト教を背景とした文明は今、欧米社会の行き詰まっている姿そのものだ」との小沢一郎民主党幹事長の発言を先週取り上げましたが、 http://sicambre.at.webry.info/200911/article_12.html この発言にたいして「日本キリスト教連合会」が「キリスト教に対する一面的理解に基づく、それこそ『排他的』で『独善的』な発言」と抗議文を送り、この問題についての小... ...続きを見る

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2009/11/18 00:00
宗教の排他性についての小沢発言
 「キリスト教もイスラム教も非常に排他的だ。その点仏教は非常に心の広い度量の大きい宗教、哲学だ。排他的なキリスト教を背景とした文明は今、欧米社会の行き詰まっている姿そのものだ」との小沢一郎民主党幹事長の一昨日の発言が報道されました。 ...続きを見る

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2009/11/12 00:00
2016年の夏季五輪開催地はリオデジャネイロ
 日本時間では昨日、2016年の夏季五輪の開催地がブラジルのリオデジャネイロに決定し、大方の予想通り東京は敗れました。東京は1回目で脱落すると思っていただけに、1回目の投票でシカゴが脱落したのはたいへん意外でしたが、けっきょく東京は2回目の投票で脱落し、以前の大阪より健闘したとはいえ、大金をつぎこんでこの結果なのですから、石原都知事の責任は厳しく追及されなければならないでしょう。 ...続きを見る

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2009/10/04 00:00
横山宏章『中国の異民族支配』
 集英社新書の一冊として、集英社より2009年6月に刊行されました。現代の中華人民共和国の民族政策へといたる、ダイチン=グルン(いわゆる清朝)末期以降の思想史的系譜を追った一冊です。本書では、この間の思想的動向が、「華夷之辨」と「大一統」という二つの概念で整理されています。 ...続きを見る

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2009/09/19 05:51
鳩山内閣発足
 民主党中心の連立政権がいよいよ正式に始動することになりました。いわゆる「サプライズ人事」はなく、現在の鳩山首相の置かれた状況を考えれば、妥当な人事と言えるのでしょう。このところ、民主党要人の諸発言から鳩山政権の経済運営にたいする懸念が強まっており、鳩山政権の選択肢はさほど多くないので、それほどの「無茶」は現実的にはないだろう、と考えてきた私もやや不安になっていますが、じっさいに内閣が発足すれば、杞憂に終わるかな、と楽観もしています。もっとも、これは見通しが甘すぎるかもしれず、4年後とは言わず、... ...続きを見る

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2009/09/17 06:49
衆院選結果
 昨日の衆院選の結果は、民主党308議席・自民党119議席・公明党21議席・共産党9議席・社民党7議席・国民新党3議席となり、民主党中心の政権が発足することになりました。民主党の圧勝は、民主党優勢との雰囲気のもと、勝ち馬に乗ろうと考えた人が多かったからなのでしょうが、これは、日本社会の活力の低下を示しているとも言えるでしょう。民主党中心の政権は、1993〜1994年の非自民政権のように短期間で崩壊するという予想もあるでしょうが、民主党の政党としての歴史が10年以上になること、前回の衆院選での大敗... ...続きを見る

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2009/08/31 06:27
与党にとって恵みの雨?
 今日、関東では台風の接近により午後から雨となるようで、今日行なわれる衆院選の関東での投票率の低下が懸念されます。民主党の圧倒的優位が伝えられるなか、これは与党にとって有利とも考えられますが、自民党については、自民党に不満はあるものの、民主党には不安を抱いているので、消極的に自民党に投票しようと考えている人々が、台風の接近により棄権することも考えられ、必ずしも有利とは言えないかもしれません。もう一方の与党であり強固な支持組織を抱える公明党にとって、低投票率が有利であるのは言うまでもなく、今後も公... ...続きを見る

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2009/08/30 00:00
民主党圧勝?
 最近の大手新聞社の情勢分析によると、間近に迫った衆院選で民主党が300議席を超えそうとのことで、民主党が300議席を超えるという予想は荒唐無稽だと考えていただけに、本当に驚いています。曖昧な記憶に頼っており、しっかりと検証したわけではないので、あるいは的外れなことを述べているかもしれませんが、近年では、公示後の大手新聞社の国政選挙の予想が大きく外れることはそうはなく、私の記憶では、橋本首相が退陣することになった1998年の参院選が唯一の例外です。このときは、自民党優勢が伝えられながら、自民党は... ...続きを見る

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2009/08/26 00:00
衆院選公示
 昨日、衆院選が公示されました。解散から一ヶ月近く経過したために、間延びした感は否めず、やや盛り上がりに欠けているところがあります。この間、衆院選以上に注目されたのは酒井法子さんの一件で、一般的な印象と実像との落差、有名芸能人の転落ということで、面白おかしくこの事件を楽しんでいる人が多いので盛り上がっているのでしょうが、人間の暗い側面が見えてしまい、自己嫌悪の念も含めて、気分の悪くなる騒動です。 ...続きを見る

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2009/08/19 06:43
小林興起氏は民主党から比例東京ブロックで出馬?
 郵政民営化に反対し、前回の衆院選で自民党から対立候補(小池百合子氏)を立てられて落選した小林興起氏が、民主党から比例東京ブロックで出馬することになった、と報道されました。前回の衆院選では、小林興起氏の出馬した東京10区は「刺客」擁立の象徴的な選挙区となりました。 ...続きを見る

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2009/08/03 00:00
衆議院解散
 昨日、ついに衆議院が解散となり、来月18日に公示・来月30日に投票となります。民主党の第1党・与党の過半数割れは確実といった雰囲気がありますが、参院選とは異なり、本格的な政権選択となるだけに、民主党の圧倒的勝利はなさそうな気もします。とはいっても、総投票数の差以上に議席数の差が開くこともあるのが小選挙区の怖さで、混乱しているとの印象を自民党が今後も国民に与えてしまうと、民主党が大勝する可能性もあるでしょう。民主党中心の政権となった場合、国防・教育などで不安が残る、と考えている人も多いでしょうが... ...続きを見る

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2009/07/22 00:00
東京都議選結果
 昨日投開票が行なわれた東京都議選の結果は、自民党38(48)・公明党23(22)・民主党54(34)・共産党8(13)・東京生活者ネットワーク2(3)・無所属2(3)となりました。()は改選時の議席数です。予想通り、自民党が大きく議席を減らし、民主党が躍進する結果となりました。衆議院は今週中に解散になるのではないか、と報道されていますが、小泉政権以降、自民党が強かった都市部で大敗したわけですから、間もなく行なわれるであろう衆院選での自民党の苦戦は免れないでしょう。 ...続きを見る

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2009/07/13 05:53
幸福の科学が政界に進出
 幸福の科学を支持母体とする幸福実現党が、間もなく行なわれることになる衆院選に候補者を擁立することを決めました。このことで想起されるのがオウム真理教で、衆院選でまったく話にならない惨敗を喫した後、社会からの疎外感と被害妄想を強めていったのか、ついにはテロ事件を起こしてしまいました。おそらくはオウム真理教と同様に惨敗するであろう幸福の科学が、今後きょくたんな反社会的路線を進むことになるのではないか、と危惧されます。 ...続きを見る

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2009/06/17 00:00
イラン大統領選
 現職のアフマディネジャド大統領が2/3ほどの高得票率で再選となりました。事前の日本での報道ではムサビ元首相とは接戦と予想されており、決選投票になるのではないか、とも言われていただけに、予想以上の大差がついてしまいました。この予想の間違いは、首都テヘランの市民の動向を全国的な傾向と判断したことによるのかもしれませんが、地域別の得票率を把握していない現段階では、原因の追究の難しいところです。 ...続きを見る

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2009/06/14 14:01
大井功『「チベット問題」を読み解く』
 祥伝社新書の一冊として、祥伝社より2008年に刊行されました。チベット問題について包括的に論じられており、日本語で読めるチベット問題の入門書としては、現時点ではもっとも優れているように思います。それだけに、もっと深く知りたいという読者のために、索引はよいとしても、専門書も含んだ参考文献一覧を掲載すべきだったと思います。 ...続きを見る

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2009/05/17 06:22
小沢民主党代表が辞任表明
 昨日、民主党の小沢一郎代表が、民主党代表を辞任すると表明しました。小沢代表には未だに根強い人気があり、小沢信者とも言うべき人が少なからずいます。かつては、「普通の国」と「構造改革」を目指す新自由主義的傾向の強い人々が小沢氏を支持していましたが、現在では、以前とは正反対に、新自由主義に批判的な人々が小沢氏を支持する傾向にあるように思われます。とはいえ現在でも、まだ小沢氏のかつての新自由主義路線の印象が強いのか、新自由主義的立場から小沢氏を支持する人々もいるようです。 ...続きを見る

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2009/05/12 00:00
チベットをめぐる価値観の問題
 今年は、ダーウィン誕生200周年・『種の起源』刊行150周年ということで、進化学の現在やダーウィンについての特集が多数組まれていますが、チベット蜂起50周年でもあり、緊張状態が顕在化した昨年は別として、日本でも例年よりもチベット問題についての言及が多いようです。チベット問題においては、欧米を中心としていわゆる先進国の世論・メディアはおおむねチベットに同情的で中国政府に批判的なのですが、情報発信力の強い先進国のメディアが中国に批判的なのに、多数のチベット人にとって満足のいくような状況にならないの... ...続きを見る

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2009/03/18 06:52
論点抱き合わせセット
 未読なのですが、内藤朝雄『いじめと現代社会』(双風舎、2007年)では、「論点抱き合わせセット」という概念が提示されているそうです。 http://d.hatena.ne.jp/izime/20080321/p1 著者の説明によると、「論点抱き合わせセット」とは、「右と左が源氏と平家のように縄張りをひき、各トピックについて批判したりしなかったり、擁護したりしなかったりする」ことだそうです。もっとも、これはいわゆる左派・右派に限らず、他の区分でも見られる問題でもあるとは思います。 ...続きを見る

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2009/03/09 00:05
指導者選出の基準は顔?
 指導者選出の基準について論じた研究(Antonakis, and Dalgas., 2009)が公表されました。この研究では、指導者選出の基準の1つとして、顔が重要なのではないか、と指摘されています。これは、多くの人の直感的な考えとも一致するでしょうし、常識に近い見解の再確認と言えるかもしれません。ただ、そうしたことをしっかりと実証していくことこそ学問と言うべきでしょう。 ...続きを見る

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2009/03/01 00:00
雨宮昭一『占領と改革』
 岩波新書の『シリーズ日本近現代史』の第7巻として、岩波書店より2008年に刊行されました。問題の書というか、物議を醸す一冊になりそうだな、というのが素人の率直な感想です。戦後に連合国(実質的には米国)による占領のもとではじめて、日本は政治・経済面における民主的改革がなされ、それは被占領国たる日本の広範な層に支持されたものだった、というのが日本のみならず世界において強く支持されている見解でしょう。 ...続きを見る

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2009/01/15 00:01
麻生首相の問題点
 麻生首相が小泉内閣の総務相だった頃の「論文」があります。 ...続きを見る

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2008/12/11 00:00
米国大統領選
 事前に報道されていたように、一般投票でオバマ上院議員がマケイン上院議員を破り、次期大統領に選出されることが確実となりました。直前の世論調査では、オバマ上院議員がマケイン上院議員10%ほど差をつけて優位に立っており、本番ではこの差がどれだけ縮まるのか、という点に注目していたのですが、得票率はオバマ上院議員が52%、マケイン上院議員が47%で、大方の予想通り、直前の世論調査よりは縮まりました。それでも、この差は決定的といってよく、選挙人の獲得数ではオバマ上院議員が圧勝しました。 ...続きを見る

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2008/11/06 00:00
麻生内閣の陣容
 いよいよ麻生内閣が発足ということになりますが、その顔ぶれが決まりました。 http://www.asahi.com/politics/update/0924/TKY200809240274.html ...続きを見る

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2008/09/25 07:14
自民党総裁選結果
 昨日、自民党総裁選が行なわれ、麻生幹事長が1回目の投票で過半数を獲得し、新たな自民党総裁に選出され、明日召集予定の臨時国会で首相指名を受けることになります。私がブログを始めたのは2006年6月22日のことですから、ブログ歴は2年3ヶ月ということになりますが、この間に3回の自民党総裁選が行なわれたことになります。新幹事長には細田博之幹事長代理が昇格とのことです。 ...続きを見る

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2008/09/23 00:00
平野聡『清帝国とチベット問題』(名古屋大学出版会、2004年)
 本書にたいする痛烈な批判をすでに読んでいましたので、改めて本書を読む必要があるのだろうかとは思ったのですが、本書は博士学位取得論文に若干の補足修正を加えた一冊とのことで、不勉強な私にとっては大いに読み応えがあり、読んで正解だったと思います。チベット問題について不勉強な私が、上記リンク先に付け加えるような本書にたいする疑問・批判はありませんので、本書を読んで興味深かった点について、いくつか述べていくことにします(引用箇所は青字としましたが、一部の漢数字は算用数字に改めました)。 ...続きを見る

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2008/09/07 00:00
テロとの戦い
 米国がテロとの戦いという概念を大々的に提示し、その方針に沿った外交・軍事行動を展開したことにより、もっとも大きな利益を得た国はおそらくイランで、次に中国とロシア、それから北朝鮮でしょう。中東では大国で敵国だったイラクが無力化したわけですから、イスラエルが得たものも大きかったと言えるかもしれません。しかし、米国のイラク政策が上手くいっていない今になってみると、米国と一体とみなされているイスラエルの周辺地域における評判の悪化により、イスラエルにとって総合的には利益よりも不利益のほうが多かった、と言... ...続きを見る

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2008/09/06 05:55
福田首相辞任表明
 昨晩、福田首相が辞任を表明しました。ずっと支持率が低迷していましたが、内閣改造からわずか一ヶ月のことであり、唐突な印象を受けました。福田首相にたいしては、以前よりあまり責任感の強くなさそうな人だとの印象を私はもっていたのですが、内閣改造からわずか一ヶ月での辞任表明と、昨晩の記者会見での野党に責任転嫁するかのような釈明(野党の対応に問題がないとは言いませんが)から、そうした印象をいっそう強くしました。 ...続きを見る

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2008/09/02 06:22
政治投票行動における自覚と無自覚の問題
 選挙などの政治投票行動において、どの候補者(案)に投票するか、1週間くらい前まで未定と答える人の割合がかなり多いことは、日本のマスコミでも度々報道されていますが、実は無意識のレベルでは、そのうちの多くの人がどの候補者(案)に投票するか決定しているかもしれない、とする研究(Galdi et al., 2008)が公表されました。日本語記事を参照すると、この研究は以下のようなものです。 ...続きを見る

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2008/08/31 00:01
自民党役員人事・内閣改造
 昨日、自民党の役員人事と内閣改造が行なわれました。自民党役員人事では、麻生元外相が幹事長に再度就任したことが注目されます。福田内閣発足時の自民党役員人事で選挙対策委員長が党四役の一つに格上げとなりましたが、それでもやはり幹事長にとって選挙が重要な職務であることに変わりはないだけに、福田首相の次を狙っている麻生元外相は、微妙な立場にあると言えそうです。ただ、福田政権とは距離を置いてきた感のある麻生元外相には、このまま存在感を示せないよりはよい、との判断があったのかもしれません。 ...続きを見る

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2008/08/02 04:49
サミット開幕
 日本では8年振りとなるサミットが開幕しました。このところ、東京の主要各駅では警備体制が強化されており、普段よりも警官の姿が目につきます。環境問題や食糧・原油価格の高騰など、世界的な諸問題が山積するなかにあって、サミットがどれだけの役割を果たせるのか、疑問はありますが、多くの主要国の首脳が毎年必ず一堂に会するという意義は、儀礼的な側面も多分にあるとはいえ、けっして小さくはないと思います。もっとも、多額の開催費用に見合うだけの意義があるかとなると、疑問の残るところですが。 ...続きを見る

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2008/07/07 21:02
ソ連が米国を朝鮮戦争に誘導?
 ソ連が朝鮮戦争勃発直後の国連安保理を欠席した理由が、私にはどうもよく分からなかったのですが(公的には、中国政府認証問題を理由として、ソ連は1950年1月から安保理を欠席していた、と説明されています)、スターリンがチェコスロバキアのゴットワルト大統領に送った極秘電文から、ソ連の意図を説明した研究が報道されました。 ...続きを見る

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2008/06/27 00:00
陳思「チベット事件についての討論ノート」
 今年4月16日分の記事にて、梁文道氏のチベット論を紹介しましたが、そこでは在野の学者である陳思氏について触れられていました。その梁文道氏のチベット論を日本語に訳されたブログ主さんが、今度は陳思氏のチベット論を日本語に訳されました。 ...続きを見る

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2008/05/16 00:00
梁文道氏のチベット論と平野聡氏のチベット問題についての解説
 「香港リベラル派知識人のチベット論」と題したブログの記事で、梁文道氏のチベット論について知りました。同氏のチベット論には日本語訳もあり、私はその日本語訳を読んだのですが、たいへん興味深い内容で、色々と教えられることも考えさせられることもありました。私は漢語を解しませんので、断言はできないのですが、おそらく原文そのものもさることながら、日本語訳も素晴らしいのでしょう。 ...続きを見る

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2008/04/16 00:00
イラクをめぐる争乱による被害
 イラン・イラク戦争から湾岸戦争、さらにはイラク戦争とその後のイラクの混乱状態により、イラクはたいへんな被害を受けました。人命・経済についてはもちろんのことですが、文化遺産にもたいへんな被害があったように思われます。 ...続きを見る

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2008/04/09 00:01
最近の「チベット」情勢についての平野聡氏の見解
 本日付の朝日新聞「私の視点」に、今年3月4日分の記事で取り上げた『興亡の世界史17 大清帝国と中華の混迷』(講談社、2007年)の著者の平野聡氏の“「中華民族」国家造り 限界”と題する見解が掲載されました。主な点を列挙すると次のようになります。 ...続きを見る

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2008/03/27 21:02
「近代化」と「幸福」の問題
 このところ、「チベット問題」が日本でも大々的に報道されていますが、それに関連した興味深いブログの記事を見つけました。けっきょくのところ、いくら近代化して経済発展したとしても、その恩恵を受けられない人はいるものですし、恩恵を一定水準以上受けていたとしても、必ずしも「幸福」だとは限らないわけです。また、近代化・経済発展の陰で、犠牲になる人々もけっして少なくありません。 ...続きを見る

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2008/03/24 07:16
「チベット」と「中国文明」の関係(3)
 前回の記事にたいして、子欲居さんからトラックバックをいただきました。この記事はその返信ですが、このブログのこれまでの記事で主張したいことはおおむね述べてきましたので、今回は手短に私見を述べることにし、私のほうも、この問題についてはとりあえずこの記事で最後にするつもりです。 ...続きを見る

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2008/03/19 00:02
「チベット」と「中国文明」の関係(2)
 前回の記事にたいして、子欲居さんからトラックバックをいただきました。この記事は、その返信です(以下、引用箇所は青字)。 ...続きを見る

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2008/03/17 00:03
「チベット」と「中国文明」の関係
 前回の記事にたいして、子欲居さんからトラックバックをいただきました。この記事は、その返信です。そもそもの発端・「暴動」の内容・中国政府の対応・死者数など、現在のラサの情勢には不明な点が多く、現時点での断言は避けておきます(以下、引用箇所は青字)。 ...続きを見る

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2008/03/16 16:03
「チベット」と「中国」について
 昨日の記事にたいして、子欲居さんからトラックバックをいただきました。この記事は、その返信です。外国人がラサの情勢を把握するのは難しく、死者は10人ともされている一方で、最大で100人に達している、との報道もあります。じっさいのところどうなのか、現時点はもちろんのこと、後世になっても把握できないかもしれません。 ...続きを見る

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2008/03/16 00:00
最近の「チベット」情勢と歴史問題
 最初に断っておきますと、「東アジア世界論」についての私見(前編と後編)でも述べたように、私は中国を中華人民共和国の略称として用いており、通時的な地理的呼称としては中国大陸を用いています。他の方の文章・発言から引用するさいに、通時的な地理的呼称として「中国」が用いられているような場合は、原則として「」をつけることにしています。なお、「チベット」としているのは、中国大陸についてもそうであるように、地理的区分にはどうしても曖昧なところがあるとはいえ、「チベット」の範囲については、とくにそうした性格が... ...続きを見る

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2008/03/15 11:06
「東アジア世界論」とその問題点(2)
文字数制限にひっかかったので、2回に分けました。(1)の続きです。 ...続きを見る

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2008/03/12 00:03
「東アジア世界論」とその問題点(1)
 この10日間ほど、ずいぶんと前に執筆した文章を中心として、1日5本ずつ記事を掲載しましたが、今日からは以前のように原則として1日1本ずつ更新していきます。挨拶はこれくらいにして、以下、本題に入りますが、文字数制限にひっかかったので、この(1)と(2)の2回に分けます。 ...続きを見る

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2008/03/12 00:02
中野正志『万世一系のまぼろし』(追記有)
 朝日新聞社が刊行している朝日新書の一冊として、2007年1月に刊行されました。著者は元朝日新聞社の論説委員とのことで、カバーでの宣伝文句は「女系天皇容認の立場から、男系説を徹底検証」となっています。天皇制廃止論者の私は、皇室典範改正の議論にさほど熱心ではありませんでしたが、それでも一歴史ファンとしての興味はあり、新聞・雑誌・掲示板などで双方の意見を読んだこともありますし、議論が下火になってから、雑感を述べたこともあります。そうした関心から、『万世一系のまぼろし』を購入したというわけです。 ... ...続きを見る

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2008/03/11 00:02
戦後日本における欧米化と東アジア世界についての雑感
 戦後日本において欧米化、とくにアメリカ化が進行したことは現代の日本人の常識となっていますが、敵国としてはげしく戦ったアメリカ合衆国の文化・技術・諸制度などをかくも容易に受け入れたことについては、過去にこだわらず、優れたものを素直に受け入れて自分のものとする日本民族の特性だ、といったような説明がなされています。 ...続きを見る

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2008/03/11 00:01
失敗の歴史
 対米開戦を決断した戦前の日本や、衛生管理の問題点・粉飾決算を隠蔽しようとした企業など、後世・外部からはどう見ても失敗・露見しそうなことをやってしまう集団は、無能な人間が集まっているかのように思われるかもしれませんが、企業・国家を問わず、巨大な集団となるとさまざまなしがらみがあり、後世・外部からは信じられないような失敗をしてしまうことは珍しくないのだと思います(小集団・個人でもそうした失敗は珍しくありませんが)。 ...続きを見る

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2008/03/09 00:00
小島毅『靖国史観−幕末維新という深淵』
 ちくま新書の一冊として、筑摩書房より2007年4月に刊行されました。靖国神社の起源が歴史的経緯の中で説明され、靖国神社が水戸学的価値観のうえに誕生し、その価値観が日本の歴史からすると新しいものであること、さらには靖国神社を誕生させた明治維新の評価や日本人・日本国家のありようについてまで論じられています。 ...続きを見る

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2008/03/07 00:01
田島英一『弄ばれるナショナリズム−日中が見ている幻影』
 朝日新聞社が刊行している朝日新書の一冊として、2007年1月に刊行されました。中国におけるナショナリズムや中国・漢人という意識の形成、さらにはそれら相互の関係などを、19世紀にさかのぼって論じ、現代の中国人の意識や、日中関係にまで踏み込んだ内容となっています。 ...続きを見る

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2008/03/06 00:02
黒田勝弘・市川速水『朝日vs.産経 ソウル発』
 朝日新書の一冊として、2006年12月に朝日新聞社より刊行されました。黒田氏は産経新聞ソウル支局長で、市川氏は朝日新聞前ソウル支局長です。様々な問題についてもそうなのですが、朝鮮半島問題でも論調が対照的とされる両新聞のソウル支局長同士の対談という興味深い企画です。内容も、全体的にはたいへん興味深かったのですが、「韓流」についての両記者の評価には疑問が残ります。 ...続きを見る

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2008/03/06 00:01
歴史の共通認識の難しさ(日本と韓国について)
 一昨年(2006年)12月9日、韓国の趙己淑・前大統領府首席報道官(当時)が、土下座して謝罪したという報道がありました。この報道は、黒田勝弘・産経新聞ソウル支局長によって日本でも紹介されました。 ...続きを見る

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2008/03/06 00:00
歴史と国際情勢の予想
 中華人民共和国の分裂を予想する見解というか願望は、日本では主流ではないとはいえ、さほど珍しいものではありません。そのさい、過去の中国では分裂は珍しくなかったのだ、という歴史が根拠として持ち出されることがあります。 ...続きを見る

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2008/03/05 00:01
夫婦別姓問題をめぐる歴史認識と今後の社会
 夫婦別姓問題をめぐる議論とそこでの歴史認識について、今年2月5日分の記事と今年2月14日分の記事にて述べましたが、その後も少しずつこの問題について調べています(以下、青字が引用箇所です)。ネットで検索してみて改めて思ったのは、夫婦別姓容認論の側には、日本における夫婦同姓は明治以降の根の浅いもの(創られた伝統)との見解が根強くある、ということです。 ...続きを見る

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2008/02/27 00:01
「構造改革」についての議論と織田信長
 「信長の改革と構造改革はうり二つ」と題した森永卓郎氏のコラムがあります(引用箇所は青字)。「構造改革」にたいする森永氏の立場は、たとえば堺屋太一氏とは対極にあると言えるでしょうが、その歴史認識は、今年1月11日分の記事にて取り上げた堺屋氏のそれとほぼ同じものだと言えるでしょう。 ...続きを見る

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2008/02/13 00:00
織田信長と小泉元首相
 小泉内閣のメールマガジン(2001年10月4日付)に、「織田信長の猛烈な行革と規制緩和」と題する堺屋太一内閣特別顧問(当時)の特別寄稿が掲載されています(青字が引用箇所)。 ...続きを見る

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2008/01/11 00:00
中朝戦争?
 今年になって、中国と北朝鮮が数年後に戦争をするというコピペが出回っていますが、元ネタは佐々木敏氏のメルマガです。 http://www.akashic-record.com/index.html  中朝戦争が直接扱われてはいませんが、じゅうような背景として描かれたのが佐々木氏の小説『天使の軍隊』です。小説という形式ですが、中朝戦争後の中国の分裂という予測が書かれており、以前このブログでも雑感を述べたことがあります。 http://sicambre.at.webry.info/200708... ...続きを見る

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2007/11/29 00:00
皇室典範改正論議とY染色体をめぐる問題
 皇室典範に関する有識者会議が設置され、皇位継承法を主眼とした皇室典範の改正が盛んに議論されたのは小泉内閣後期のことでした。この議論は秋篠宮妃の懐妊により下火になり、2006年9月6日の秋篠宮妃の男子出産により、ほとんど終息してしまった感があります。 ...続きを見る

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2007/11/23 15:54
古田博司『新しい神の国』
 ちくま新書の一冊として、筑摩書房より2007年10月に刊行されました。帯には、「日本は東アジアではなかった!覚醒する日本文明圏」とあり、題名とあわせてかなり挑発的と言えます。本書の主張は、日本は近代前より東アジア文明圏の一員ではなく独自の文明圏を形成していたのだから、アジア主義者のように東アジア諸国にたいして変な幻想をもつようなことはせず、欧米にたいしても東アジアにたいしても、永遠の他者として割り切って付き合っていくべきだ、というものです。 ...続きを見る

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2007/11/21 00:00
福田首相が民主党に連立政権を打診するも民主党は拒否
 昨日の自民・民主の党首会談において、福田首相が小沢代表に連立政権協議を打診しましたが、民主党は即座に役員会を開催して拒否することを決めました。今の日本は国難と言ってよい状況にありますし、現実的な選択肢も限られていますから、現在のような膠着した国会状況だと、大連立もありだろうとの考えもあるでしょう。 ...続きを見る

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2007/11/03 00:00
福田内閣発足
 衆参で首班指名選挙の結果が異なるという予想通りの事態になりましたが、ともかく福田内閣が昨日発足しました。すでに自民党の役員人事は一昨日に決定されましたが、伊吹文部科学相の幹事長就任は意外でした。安倍内閣の改造から一ヶ月弱ということで、多くの大臣は留任するのではないかと予想されていたのですが、文科相と防衛相以外は再任となり(横滑りも含む)、予想通りとなりました。麻生前幹事長支持派の法相や経産相が再任となったのは意外でしたが、その他では、とくに意外な人事ではなかったように思います。 ...続きを見る

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2007/09/26 07:58
自民党総裁選結果
 麻生幹事長クーデター説など、胡散臭い話の飛び交った総裁選でしたが、事前の予想通り、福田元官房長官が330票を獲得し、197票の麻生幹事長を圧倒しました。ただ、派閥談合との印象を避けようという意図が働いたためか、麻生幹事長の得票が予想よりも多くなりました。麻生幹事長は善戦したと言うべきで、福田新総裁が麻生幹事長を冷遇することは難しくなったと言えるでしょう。国会会期中、しかも代表質問直前の安倍首相の辞任により、その後国会が休会状態になっているなか、自民党の総裁選が行われていたわけで、安倍首相はもち... ...続きを見る

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2007/09/23 16:06
安倍首相辞任表明
 昨日、安倍首相が辞任を表明し、安倍政権は1年にも満たない短命内閣になってしまうことになります。内閣改造から二週間ちょっとのことで、安倍首相は10日に所信表明演説を行なったばかりであり、昨日は衆院の代表質問に出席の予定だったのですが、その直前での辞任表明になりました。テロ特措法の問題など、今後の見通しが厳しそうなので投げ出したといった感じです。 ...続きを見る

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2007/09/13 00:00
遠藤農水相辞任
 遠藤農水相は、自身が組合長を務める農業共済組合の補助金不正受給問題の責任をとり、昨日午前に辞任しました。後任は若林前環境兼農水相で、改造をしたばかりの安倍内閣にとって、大きな痛手となってしまいました。二人つづけて問題のおきた農水相の人事については、安倍首相も細心の注意を払ったはずなのでしょうが、どうも詰めの甘いところが見られます。 ...続きを見る

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2007/09/04 00:04
自民党役員人事と内閣改造
 すでにウィキペディアに掲載されていますが、大きな驚きのない人事だったように思われます。どのような人選だろうと、「お友達内閣」だの「旧来の派閥重視」だのといって叩かれることになったでしょうが、結果的には党内の実力者にかなり配慮した人事になったかな、と思います。とはいっても、谷垣派からの入閣はなく、福田元官房長官の要職就任もありませんでしたから、挙党一致体制とはいかないように思われます。安倍首相としては、次の衆院選をにらんだ党役員人事と内閣改造なのでしょうが、次の衆院選までもつか、きわめて怪しいで... ...続きを見る

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2007/08/28 00:00
赤城農相辞任・朝青龍関の処分
 先日の参院選での自民党大敗の要因の一つとなってしまった赤城農相が、辞任に追い込まれました。事実上の更迭と言うべきで、さすがに、安倍首相もかばいきれなかったということなのでしょう。それにしても、安倍内閣では対応の遅さが目立ちます(まあ確かに拙速も困りますが)。安倍首相の決断の遅さ・指導力への疑問も、参院選での自民党大敗につながったように思われます。 ...続きを見る

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2007/08/02 00:00
参院選結果
 議席数は、 自民党・・・37 民主党・・・60 公明党・・・9 共産党・・・3 社民党・・・2 国民新党・・・2 新党日本・・・1 無所属・・・7 となりました。 ...続きを見る

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2007/07/30 21:58
参院選公示
 当初の予定より一週間遅れましたが、参院選の選挙活動が始まりました。私の住む東京では、自民と民主が2人、公明・共産・社民が1人ずつ候補を立て、その他の党派・無所属の候補者が13人となりますから、定数5にたいして20人が立候補したことになります。自民・民主・公明の現職の当選はまず確実で、残る2議席を、自民・民主・共産の新人候補と、無所属の有力候補とが争うといったところでしょうか。 ...続きを見る

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2007/07/12 19:03
宮澤喜一元首相死去
 宮澤喜一元首相が昨日午後1時16分、老衰のため87歳で亡くなりました。数年前にテレビ番組で見たときには、かなり老けたなあという印象を受けたので、とくに驚きはありません。ご冥福をお祈りいたします。その教養・語学力は政界でも随一だったかもしれませんが、正直なところ、政治家としてはあまり評価できる人ではなかったように思われます。バブルの発生から崩壊まで、政界で重要な地位にありましたが、政策通との一部の評価は過大だったと言うべきで、日本経済の低迷の重要な責任者の一人だったように思われます。 ...続きを見る

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2007/06/29 00:00
英国のブレア首相の退陣表明
 英国のブレア首相は、先月10日、6月27日に首相の座を退くと表明しました。ブラウン財務相が次期首相になることが確実視されていますが、労働党の退潮傾向は否めず、10年に及んだブレア内閣とは異なり、ブラウン内閣は短期政権になりそうです。私の記憶にある最初の英国の政権はサッチャー内閣ですが、それ以降、英国では長期政権ばかりで、地味な印象のあるメージャー政権でも6年半近く続きました。ブラウン内閣は、私がはじめて経験する英国の短期政権となりそうです。 ...続きを見る

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2007/06/09 09:00
サミット開幕
 ドイツのハイリゲンダムでサミットが開幕しました。安倍首相とサルコジ大統領にとっては初参加となりますが、安倍首相にとっては、これが最後のサミットにもなる恐れがあります。世界は難問山積ですが、サミット参加国のような影響力の大きい大国には、大国に相応しいだけの責任を果たす義務があり、その点をしっかりと自覚して行動してもらいたいものです。まあ、私なんかが言うまでもないことではありますが。 ...続きを見る

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2007/06/07 19:29
松岡農水相自殺
 昨日、松岡農水相が議員宿舎で自殺しました。不透明な事務所費や緑資源機構の談合問題など色々と疑惑が報道されていて、追い詰められての自殺ということになるのでしょうが、松岡農水相の事務所関係者が5月18日に自殺したとの報道もあり、そのようなさまざまな問題を抱えての自殺だけに、色々と勘繰る人もいることでしょう。真相解明の障壁になるという意味でも、自殺を選択したのは残念なことです。ご冥福をお祈りいたします。 ...続きを見る

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2007/05/29 00:00
フランス大統領選
 サルコジ前内相がロワイヤル元環境相を破り、フランスでは第二次大戦後生まれ初の大統領の誕生となりました。知日派のシラク大統領への対抗心からか、相撲は知的なスポーツではないだとか、東京は息がつまり京都も何が素晴らしいのか分からないだとかいった発言がありますが、このような対日観がそのまま国家同士の関係に反映されるとも思えず、日仏関係に大きな変化はないでしょう。じゅうような変化があると思われるのは対米関係で、サルコジ前内相は親米派とされるだけに、米仏関係がシラク政権期より良好になる可能性は高いでしょう... ...続きを見る

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2007/05/08 00:05
エリツィン前ロシア大統領死去
 昨日、エリツィン前ロシア大統領が76歳で亡くなりました。大統領在職時の後期より、いつ亡くなってもおかしくないな、という感じではありましたが・・・。ご冥福をお祈りいたします。ゴルバチョフ政権下で改革派として頭角を現しましたが、私がエリツィン前大統領の存在を知ったのは、保守派の圧力によりモスクワ市の党第一書記を解任された頃だったと記憶しています。 ...続きを見る

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2007/04/24 20:53
国民投票法案
 現在参院で審議中ですが、法制度の不備を改善するという意味で、国民投票法の制定には賛成です。ただ、最低投票率を設けていないのはどうかと思うので、現在の法案には反対です。国の根幹を決める問題ですし、有権者の過半数という規定を設けるのがよいと思うのですが。 ...続きを見る

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2007/04/20 07:55
日中首脳会談
 安倍首相と中国の温家宝首相との会談が昨日行なわれました。中国との関係を緊密にするのは日本にとっても重要なので、定期的に首脳会談を行なうのも必要です。もちろん、帝国主義・覇権主義国の中国にたいする警戒はあってとうぜんですが、だからといってたんに敵視するだけでは意味がなく、中国の拡張路線抑えるためにも、中国との相互交流も含めて、さまざまな国との外交的努力、さらには国内の諸整備が必要なのでしょう。まあ、言うのは簡単でも、実行はなかなか困難ですが・・・。 ...続きを見る

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2007/04/12 07:50
東京都知事選結果
 石原都知事の三選はほぼ確実だろうと予想していましたが、やはりあっさりと三選を決めました。注目は、得票数と2位の候補者との得票差だったのですが、石原候補は約280万票、2位の浅野候補は約170万票で、予想以上に差が開き、有効投票数に占める石原候補の得票率は5割を超え、石原都知事の強さが改めて証明された結果となりました。私の場合、都知事選の投票はこれで4回目となりますが、いずれも落選候補に投票したことになります。考えてみると、最近は投票した候補者が当選することがあまりありませんなあ・・・。 ...続きを見る

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2007/04/09 07:31
日豪首脳会談
 昨日、安倍首相とハワード首相との間で日豪首脳会談が行なわれ、両首脳が日豪安保共同宣言に署名しました。両国の外相・防衛相による安全保障協議委員会の設置が決定し、テロ対策・災害救援活動・国際犯罪対策での協力、自衛隊とオーストラリア軍との共同訓練などで合意がなされました。 ...続きを見る

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2007/03/14 07:47
浅野史郎前宮城県知事が都知事選への出馬を正式表明
 これで、都知事選は三選を目指す石原慎太郎都知事(自民・公明党が支持)と、浅野前宮城県知事(民主・社民党が支持)の一騎討ちになったと言えるでしょう。ただ、浅野前宮城県知事の知名度は石原都知事と比較するとかなり劣りますし、反石原票は共産党候補にも流れるでしょうから、浅野前宮城県知事が勝つのはまず無理で、どれだけ票差を縮められるかが焦点となるでしょう。  反石原派のなかには、共産党も加わって、浅野前宮城県知事をいわば野党統一候補として担ぎたい、と考えている人が少なからずいるでしょうが、共産党が支持... ...続きを見る

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2007/03/07 07:53
高句麗論争についての雑感(3)
 ここ数日、高句麗論争について子欲居さんとのやりとりが続いていて、子欲居さんの元記事→私の返信→子欲居さんの返信→私の再返信→子欲居さんの再返信という経緯なのですが、以下に述べる内容はほとんど現状認識論となっており、私の考えはおおむね述べることができましたし、あまり長く続けるのもどうかと思われますので、私からの返信はとりあえずこれで最後にします。  子欲居さんと私の見解の相違は、現状認識の違い、さらにはそれに起因する歴史観の違いによるものでしょう。これは、歴史の性質を考えてみれば当然のことでも... ...続きを見る

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2007/02/11 16:02
続・高句麗論争についての雑感
 昨日、高句麗論争についての雑感という記事をこのブログに掲載し、子欲居さんのホームページのブログの記事にトラックバックを送ったところ、ブログにて回答がありましたので、それを受けて私のほうでも返答しておこうと思います。以下、引用箇所は青字で示します。 ...続きを見る

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2007/02/10 12:03
高句麗論争についての雑感
 当ホームページからリンクさせていただいている子欲居さんのホームページのブログの記事を読んで、高句麗論争、さらには共通の歴史認識という問題についての雑感を述べていきますが、関心や歴史認識の違いから、子欲居さんの記事とは異なる方向での雑感となります。 ...続きを見る

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2007/02/09 19:23
東京都知事選
 東京都民である私は、今年4月の都知事選で石原都知事の対抗馬として誰が出馬するのか、注目しているのですが、筑紫哲也氏が出馬するとの報道が一部でありました。過去2回の都知事選では石原氏に投票せず、次の都知事選でも投票するつもりのない私ですが、有力な対抗馬が筑紫氏では支持する気になれません。 ...続きを見る

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2007/01/23 19:38
ユーゴスラビアとイラク
 『イリヤッド』でも物語の背景として度々描かれるユーゴスラビアは、悲惨な民族闘争の結果、今では分裂してしまいましたが、ユーゴ内戦の当時の新聞記事に、こんなことなら冷戦構造が崩壊しないほうがよかった、との米国の高官の発言が記載されたのを思い出します。 ...続きを見る

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2007/01/05 18:29
年末の挨拶とフセイン元大統領の死刑
 とうとう今日で2006年も終わりです。今年も怠惰に過ごしてしまいましたが、来年は少なくとも今年以上には充実した年にしたいものです。とくに読書量については、ここ数年、以前よりもかなり減少していますので、何とか以前の水準に戻しておきたいところです。  この半年間、このブログをお読みくださった方、さらにはコメントをくださった方には感謝申し上げます。皆様よいお年を。 ...続きを見る

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2006/12/31 13:43
掲示板でのやりとりからみえてくる日本社会の特徴
 最近、ある掲示板でやりとりをかわしたのですが、そこに現在の日本社会によくみられる観念というか思考様式(もちろんその中には、過去の日本社会にもみられる特徴が少なからずあるのですが・・・)が表れているように思われるので、ちょっと雑感を述べることにします。 ...続きを見る

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2006/12/22 20:37
青島幸男前東京都知事死去
 昨日、青島前都知事が74歳で亡くなりました。死者に鞭打たないのは、日本社会というより現生人類の社会に共通する文化のように思われますが(もちろん、例外は少なからずありますが)、一東京都民としては青島氏に文句を言いたいことが少なからずあります。 ...続きを見る

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2006/12/21 18:39
昔ソ連、今中朝
 私が思春期の頃には、ソ連を批判すれば愛国者といった雰囲気があり、ソ連が日本に攻めてくるという設定の架空戦記小説が多数刊行されましたが(五島勉氏の著書にも同様のものがあります)、現在では、中国や南北朝鮮(とくに北朝鮮)を批判するのが愛国者の証といった雰囲気があるように思われます。  もちろん、昔のソ連にせよ現在の中国や南北朝鮮にせよ、日本から見て警戒すべき存在ではあるのですが、国交のない北朝鮮のことはさておき、中には中国や韓国との断交まで主張する人がいて、そこまでいくと、さすがについていけませ... ...続きを見る

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2006/11/14 18:55
南部杯結果と北朝鮮核実験
 盛岡競馬場では交流GIの南部杯が行なわれ、ネット中継で観戦しました。カネヒキリが屈腱炎で療養中、アジュディミツオーが不出走とあって、GIで2着が7回という超良血馬シーキングザダイヤにとっては、悲願のGI勝ちの絶好の機会となったのですが、内の窮屈なところに入って直線伸びず、4着に終わりました。  勝ったのは、かしわ記念2着以来となったブルーコンコルドで、こちらも直線で前が詰まったかな、と思ったのですが、よく間を割って抜け出してきました。2着はヒシアトラス、3着はジンクライシス、5着はタイムパラ... ...続きを見る

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2006/10/09 16:18
安倍内閣発足へ
 注目の閣僚人事ですが、官房長官は塩崎恭久氏、外相は麻生太郎氏が留任、財相は尾身幸次氏となりました。留任となった麻生外相とは対照的に、谷垣財相の入閣はなく、一部で予想されていた通り、冷遇されることとなりました。  経産相の甘利明氏、総務相の菅義偉氏など、論功行賞・ベテラン配慮的性格も強い人事となっていて、自民党内の多数がポスト狙いで安倍支持になだれ込んでいただけに、人事ではずいぶんと配慮がなされたように思われます。ただこれでは、安倍支持者の中にも満足しない人が少なからずいるでしょうから、安倍内... ...続きを見る

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2006/09/26 18:40
自民党役員人事
 安倍総裁誕生をうけての自民党の役員人事は、幹事長が中川秀直政調会長、政調会長が中川昭一農水相、総務会長が丹羽雄哉元厚相となり、国会対策委員長は二階俊博経産相となりました。総裁と幹事長が同じ森派出身となるのが異例ですが(小泉総裁・安倍幹事長という例もありましたが)、いわゆる「サプライズ人事」ではなく、予想範囲内だったと思います。閣僚人事も、小泉内閣とは異なり、「派手」なものとはならないのでしょう。 ...続きを見る

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2006/09/25 19:02
自民党総裁選結果とタイのクーデター
 早々と勝負が決まった感があったので、さっぱり盛り上がりませんでしたが、事前の報道通り、安倍官房長官の圧勝となりました。問題は、安倍官房長官がどれだけ票を集められるか、ということだったのですが、安倍官房長官が地方197票、国会議員267票で計464票となり、一回目の投票で、麻生外務大臣の136票、谷垣財務大臣の102票をおさえて過半数を制しました。ただ、安倍陣営が目標としていた7割以上の得票には届きませんでした。来年の参院選までの短命内閣となりそうですが、とりあえず次の焦点は、党三役と内閣の人事... ...続きを見る

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2006/09/20 18:40
米国同時多発テロから5年
 あの悲惨な出来事から、早くも5年となりました。あれから世界が大きく変わったとよく言われますが、日本に住む一生活者の実感としては、さほどの変化は感じません。被害を受けた米国では、愛国心が強調されるようになり、社会の雰囲気が変わったと聞きますが、この間米国に行ったわけではないので、実感がありません。  国際的には、このテロで大きな利益を得た国は中国とロシアで、分離独立傾向の強い少数民族への政策が抑圧として米国などから非難の対象になりがちだったのが、一転して米国からはテロとの正義の戦いと位置づけら... ...続きを見る

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2006/09/11 18:28
自民党総裁選告示
 さんざん言われていた通り、安倍官房長官・谷垣財務大臣・麻生外務大臣の三人の立候補となりましたが、安倍官房長官の勝利はまず間違いなく、安倍政権での人事と、短命に終わりそうな安倍政権の後継が次の焦点となっています。  消費税率引き上げを明言している谷垣財務大臣は立派と言いたいところですが、泡沫候補だから言えるというところもあり、あまり評価はできません。この三人の中なら、麻生外務大臣がもっとも適任だとは思いますが、今回は無理そうで、安倍政権の次を狙っての立候補といったところでしょうか。  勝負が... ...続きを見る

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2006/09/08 18:55
安倍官房長官、自民党総裁選へ正式出馬表明
 出馬前から、次期自民党総裁・内閣総理大臣就任が確実視されている安倍官房長官が、ようやく自民党総裁選への出馬を正式に表明しました。昔の自民党なら、しばしば激しい総裁選となったのですが、小選挙区制導入以降、勝ち馬に乗らないと干される、との恐怖から、なかなか激戦にはなりにくく、自民党の活力が衰退したともいえます。  すでに焦点は、安倍総裁・総理のもとでの人事になっており、幹事長・外相・官房長官は、とくに注目すべきだと思います。もっとも、消費税・年金など小泉政権の残した課題の大きさ、安倍官房長官の資... ...続きを見る

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2006/09/01 20:52
加藤紘一・元自民党幹事長の実家が全焼
 15日午後6時頃、山形県鶴岡市の実家が全焼したとのことです。現場で腹を切って倒れていた男が放火したとみられていますが、意識不明なので、詳細はまだよく分かりません。加藤元幹事長は、首相の靖国神社参拝には反対の立場ということで、靖国参拝を動機と関連づける報道がなされていますが、現場で倒れていた男性が本当に放火したのかという点も含めて、現時点では慎重に報道すべきでしょう ...続きを見る

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2006/08/16 10:10
小泉首相の靖国神社参拝
 首相就任以降、過去5年は8月15日の靖国参拝を控えていた小泉首相ですが、今年は当初の公約通り8月15日に参拝しました。過去5年は反発がより大きいだろう8月15日を避け、退任直前の今年になって8月15日に参拝するあたり、小泉首相の無責任体質がよく表れていると思います。  私としては、過去の経緯はどうあれ、現代の日本にとって、戦没者慰霊の施設として靖国神社は相応しくなく、特定の宗教法人に縛られない施設をその代わりとするのがよいと思いますが、この案には反対が強そうですから、難しいところです。 ... ...続きを見る

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2006/08/15 18:23
英国でのテロ未遂事件
 英国発米国行きの複数の旅客機を同時爆破するテロ計画の摘発が昨日発表されましたが、今日になって、さらに詳しい情報が報道されました。  逮捕された容疑者は20人を超え、その多くはイスラム教徒のパキスタン系英国人とのことですが、どういう背景があるのか、さらなる解明がのぞまれます。  このテロ未遂事件の影響で、英国はもちろんのこと、世界各国の空港で厳しい検査体制が敷かれました。 ...続きを見る

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2006/08/11 18:40
安倍官房長官と朝日新聞
 自民党総裁選は、本人の出馬宣言前にもかかわらず、安倍官房長官の勝利でほぼ決まりといった情勢になっており、そのことに危機感をいだいているのか、このところ朝日新聞が、社説などでやたらと安倍官房長官を挑発していますが、その効果もほとんどなさそうです。 ...続きを見る

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2006/08/10 20:43
レバノン情勢の行方
 イスラエルは依然として、レバノンから撤退せず、イスラム教シーア派武装組織ヒズボラへの攻撃を続けていますが、国連の安全保障理事会では、イスラエルとヒズボラの両者にたいして「敵対行為の全面的中止」を求める決議案が提出されようとしています。とはいっても、この決議案が提出されて可決されたところで、紛争が解決されるかというと、疑問です。  ヒズボラの背後にはシリアとイランがいますから、事態が悪いほうに向かうと、第五次中東戦争の可能性も・・・と思いますが、フリーの国際情勢解説者として著名な田中宇氏が、大... ...続きを見る

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

2006/08/07 19:39
サミット閉幕
 初のロシア開催となったサミットが閉幕しました。日本にとって最大の関心事といえる北朝鮮によるミサイル発射については、国連安保理の北朝鮮非難決議を支持する、と議長総括に明記されました。  また北朝鮮にたいしては、ミサイル発射凍結の再確認、すべての核兵器と既存の核計画の放棄、6者協議への無条件復帰、2005年9月の6者協議の共同声明の履行、拉致問題の早期解決など人道上の問題の対応なども要求されました。  この他、エネルギー問題(今回のサミットの主題はこちらといえるでしょう)、イスラエル・レバノン... ...続きを見る

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2006/07/18 19:18
国連安保理の北朝鮮非難決議とサミット開幕
 北朝鮮のミサイル発射を非難する決議案が、日本時間16日午前5時に、国際連合安全保障理事会にて全会一致で採択されました。当初の日米案は中国とロシアが拒否し、英仏の妥協案を受け入れての採択となりました。この結果、制裁の根拠となる国連憲章第7章への言及は削除されました。北朝鮮の国連大使は、とうぜんのことながら、この決議案の全面的に拒否する、と述べました。  ほぼ同時にサミットがロシアのサンクトペテルブルクで開幕しました。ロシアのサミット参加やサンクトペテルブルク(旧名レニングラード)という名称にも... ...続きを見る

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2006/07/16 15:57
イスラエルがガザとレバノンへ侵攻
 今月12日にイスラム教シーア派組織ヒズボラがイスラエル兵二人を拉致したことへの報復として、イスラエル軍はレバノンにたいする攻撃を開始しました。ベイルート国際空港の航空燃料施設や、ベイルート・ダマスカス間の幹線道路を空爆し、その後、ベイルート南部にも空爆したことで、商店や民家にも被害が出ているとのことです。また、イスラエルは艦船を派遣してレバノンの海上封鎖にも踏み切りました。イスラエルのオルメルト首相は、レバノンへの攻撃をさらに拡大するよう命じたとのことです。  イスラエルはパレスチナ自治区の... ...続きを見る

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2006/07/14 20:55
北朝鮮がミサイル発射
 北朝鮮が今日午前3時半〜8時20分に6回、午後5時20分に1回の計7回にわたってミサイルを発射し、いずれも日本沿岸から数百キロ離れた日本海に着弾したとのことです。  まだ詳細の不明な点も多々あるのでしょうが、米国の独立記念日に発射を開始したことからすると、日本と米国にたいする挑発との性格が強いのでしょう。ただ、これで北朝鮮の立場がよくなることもなさそうなのですが・・・。  これでまた、ネット右翼・・・ではなくて国士様が勢いづくのかと思うと、うんざりですなあ。北朝鮮に妥協せよなどと安易に言い... ...続きを見る

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2006/07/05 20:57
橋本龍太郎元首相死去
 体調が良くないとは聞いていましたが、まだ68歳の若さでした。橋本内閣の業績としては、中央省庁再編を中心とした行政改革が挙げられますが、その効果はとなると・・・うーん、素人の私には評価の難しいところです。他には、消費税の引き上げがありますが、いつかは引き上げる必要があったとはいえ、あの不況下でやる必要があったのかというと、今でも疑問の残るところです。中国絡みの醜聞もあり、内閣の評判はよかったとは言いがたく、橋本元首相自身も、プライドだけは超一流と揶揄されることもありましたが、小泉首相よりはよほど... ...続きを見る

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2006/07/01 17:32
安倍官房長官と統一教会
 安倍官房長官の地元の事務所が統一教会の関連団体の集会に祝電を送っていたことが分かった、との報道がありました。私のように冷戦時代に思春期を過ごした者(とはいっても、新聞を読むようになったころは、今にしてみるとすでに冷戦末期だったわけですが)にとっては、とくに意外なことではないのですが、私より一回りくらい下の世代ともなると、少々驚いた人もいるようです。  次期自民党総裁の最有力候補とされる安倍官房長の強みの一つは、世論の高い支持にあるわけですが、その主要な理由の一つが、北朝鮮にたいする「毅然とし... ...続きを見る

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2006/06/26 21:01

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