ネアンデルタール人のゲノム解読始まる

 ネアンデルタール人からミトコンドリアDNAの採取に成功し、その分析の結果、現代人とネアンデルタール人とは遺伝的に大きく異なる、ということが判明したのが、9年前のことで、その後も、複数のネアンデルタール人からのミトコンドリアDNAの採取と分析が行なわれています。
 古人類のDNA分析ということで、当時はたいへんな衝撃だったのですが、それでも、5万年前を超える人骨からのミトコンドリアDNAの採取は難しく、また古人類の核DNAの採取は無理だろうと言われていました。

 ところが、古人類学の進展には驚かされるばかりで、今年になって、ネアンデルタール人の核DNAの採取に成功したと発表があり、さらに、10万年前のネアンデルタール人骨からミトコンドリアDNAを採取することに成功した、との発表もありました。
 これらは、今のところ予備的な分析の段階ですが、核DNAの分析からは、Y染色体においても、現代人とネアンデルタール人との遺伝的違いが大きいことが示唆されています。また、10万年前のネアンデルタール人骨のミトコンドリアDNAの分析からは、じゅうらい考えられていたよりも、ネアンデルタール人の遺伝的多様性が大きいことが示唆されています。もっとも、じゅうらいは5万年前までのネアンデルタール人を対象としての遺伝的多様性の議論であり、10万年前まで範囲を拡大すれば、多様性が大きくなるのは当然かな、とも思います。

 こうした遺伝子分析の進展をうけて、ドイツのマックスプランク研究所とアメリカのバイオ企業である454ライフサイエンシズとは、ネアンデルタール人のゲノム解読に、2年かけて取り組むことを発表しました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060721-00000067-kyodo-int
これにより、ネアンデルタール人と現代人との遺伝的な違いがさらに具体的に判明することになるでしょうし、現代人の特徴や、現代人に繁栄をもたらしたものが何か、またネアンデルタール人が滅亡した理由を探る重要な手がかりとなることでしょう。

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