アフリカヌスとロブストスの食性

 アフリカヌスとロブストスの食性について、研究が発表され、報道されました。アフリカヌスとロブストスは、歯の化学的分析から、草や草食動物を食べていたのではないか、と最近になって指摘されるようになりました。しかし、アフリカヌスとロブストスの歯は平坦で広いので、草や肉を噛みきるよりは、固いものを噛み砕くのに適しており、歯の形態的特徴と化学的分析とが一致しないのではないか、との指摘もありました。

 そこで、アフリカヌスとロブストスの発見された遺跡に生息しているモグラネズミの、現代の個体と200万年前頃の化石の歯を分析したところ、アフリカヌスやロブストスの歯と化学的特徴が一致したので、モグラネズミと同じく、アフリカヌスとロブストスも地下の球根部分を食べていたのではないか、というわけです。地下の球根部分と地上に草の部分は、食べたさいに同じ化学的特徴を歯に残します。

 また、人類は脳が大型化し、道具を使用するようになったので、地下の球根に気づいて掘り出すことが可能になったのではないか、とも指摘されています。もっとも、アフリカヌスとロブストスが道具を使用していたことは証明されていませんが。しかし、大型動物である人類にとって、球根は栄養を補うにはじゅうぶんとは言えないことから、こうした見解への疑問もあります。おそらく、アフリカヌスとロブストスも雑食傾向にあったのでしょう。


参考文献:
Yeakel JD. et al.(2007): The isotopic ecology of African mole rats informs hypotheses on the evolution of human diet. Proceedings of the Royal Society B, 274, 1619, 1723-1730.
http://dx.doi.org/10.1098/rspb.2007.0330

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