トルコにおける早期上部旧石器時代

 トルコのÜçağızlı洞窟における発掘成果についての研究(Kuhn et al., 2009)が公表されました。Üçağızlı洞窟では、1999年から2005年にかけて発掘が行なわれ、早期上部旧石器時代の層で、脊椎動物の骨や、石器・装飾品などの人工遺物が出土しました。この早期上部旧石器時代の層は、放射性炭素年代でおよそ41000~29000年前(未較正)となります。

 出土した石器群は、最初期の上部旧石器文化と、アハマリアン(レヴァントの上部旧石器時代の伝統的な分類では、3~5期に相当)とに分類されました。両者の間には連続性が認められ、Üçağızlı洞窟では同一集団における技術・生業の移行が起きた、と考えられます。この集団が現生人類であるのは、おそらく間違いないでしょう。Üçağızlı洞窟で出土した、脊椎動物の骨や、石器・装飾品などの人工遺物は、当時の人類の活動を復元するうえで重要な資料となりそうです。


参考文献:
Kuhn SL. et al.(2009): The early Upper Paleolithic occupations at Üçağızlı Cave (Hatay, Turkey). Journal of Human Evolution, 56, 2, 87-113.
http://dx.doi.org/10.1016/j.jhevol.2008.07.014

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