大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』第1回「湖国の姫」

 今年の大河ドラマがいよいよ始まりました。私には合わない作風になりそうなのですが、同じ脚本家の『篤姫』と同様に、割り切って見れば楽しめるのかな、とも思い、とりあえず序盤は見続けよう、と考えています。出演者については、大いに楽しみというほどではないのですが、主役の上野樹里氏の役者としての力量を私は高く評価しているので、上手くはまってくれれば、作風が私にはあまり合わなくても、最終回まで楽しんで見ることができるのではないか、との期待もあります。

 さて、第1回についてですが、昨年とは異なりくっきりとした明るい画質で、デジタル放送・薄型テレビの時代にはこちらのほうが適していると思います。主役の江を演じる上野樹里氏の出演は冒頭だけで、実質的な物語は市と浅井長政との婚姻から始まります。第1回は市と長政の婚姻から小谷落城までが描かれるということで、物語の題材としては申し分ないわけですが、詰め込みすぎというか駆け足的なところがあり、劇的に盛り上がったとまでは言えないにしても、まずまず無難に話をまとめてきたな、と思います。やはり、『篤姫』の脚本家だけあって、今後もドラマとして大きく破綻するようなことはないでしょう。市の心境の変化がもう少し丁寧に描かれていれば、とも思うのですが、主役ではないので、こんなものでよいかな、とも思います。正直なところ、たいへん面白かったというわけではないのですが、見続けるだけの価値はあるかな、と思います。とりあえず、しばらくは視聴を続ける予定です。

 鈴木氏をテレビで見るのは久しぶりですが、想像していたよりは若々しく見えました。メイクが合っているのでしょうか。演技は、昔も達者な人ではなかったので、予想通りといったところです。それにたいして、茶々役の宮沢りえ氏は鈴木氏よりも7歳若いのですが、ちょっとどうかな、といった感じです。ハイビジョン放送も良し悪しです。市役の鈴木氏は語りも担当していますが、どうもぱっとしません。もっとも、不快とまではいかないので、とくに気になるというほどではありませんが。芸能界であれスポーツ界であれ、人を見る目のない私が無名時代に注目して後に大ブレイクした人はほとんどいないのですが、鈴木氏は、私が無名時代に注目して後に大ブレイクした二人の女優のうちの一人で(ちなみに、もう一人は松嶋菜々子氏です)、当時の印象が大きく崩されることがなかったのは幸いでした。

 秀吉が信長・家康と比較して軽い人物として扱われているのは、演じている方には失礼ながら、配役の時点で予想できましたが、やはり残念です。確かに、この時期の秀吉は信長の配下という地位ではありますが、もうちょっと威厳のある人物として描いてもよさそうなものです。じゅうらいの秀吉像とは異なるとも言われましたが、『独眼竜政宗』で勝新太郎氏の演じた秀吉のほうが実像に近いのではないか、と思います。まあ、この私見を支持する人はほとんどいないでしょうが。以前にも述べたのですが、
http://sicambre.at.webry.info/201011/article_20.html
近年の秀吉人気の低下が反映されているのでしょうか。足利義昭は大河ドラマでは奇矯な人物として描かれることが多いのですが、今回もそうした描写となっており、空中元彌チョップの人は、登場場面が少ないながらもなかなか存在感を示していたのではないか、と思います。

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この記事へのコメント

みら
2011年01月10日 13:56
こんにちわ

今年の大河がスタートしましたね。

大河ドラマを見ている気がしない・・というか。
期待度が低いためか、役者に重厚感がないせいか、これが近年の大河の特徴というべきか。(単に時流についていけない私がいけないのか)

袋の鼠は持っていかないし、濃姫は、本能寺の変でも一緒にいなそうですし。
過去に時代小説で作られた虚像を嫌った独断オリジナルで行くんですね~。
(そういえば信長とお市は血を分けた兄弟ですか?両親一緒?腹違いでしたっけ)

初回の感想はほぼ劉さんと同じで、着目点も似ていました。
かなり女性向きドラマで・・。

劉さんはそのうち水川あさみちゃんに我慢できなくなるんですか?(笑)宮沢りえちゃんも・・よくないですねー変化があるのでしょうか。

メンバーが一新して樹里ちゃんの時代になると、若手ジャニーズ満載で、うんざりするかもしれません。馴染めないかも。

それでも感動的だったのは「トレンディドラマ絶頂期のフジTV月9ラインナップ勢揃い」ということです。鈴木保奈美ちゃん、時任三郎、岸谷五郎、大地康雄、寺田みのりそして信長の豊川悦司、このメンバーが集結することに感動でした。

元彌さんは演技が上手くなりましたよ、あの一瞬の存在感はなかなかです(笑)どうしても『北条時宗』が頭をよぎりますが、声量に加え、狂言臭さはなくなり動作が俊敏になりました。劇場型プロレスの成果でしょうね・・・プライド捨てたんでしょうか(笑)歌舞伎役者より狂言俳優のほうが使えます。

私は、今年も大河ドラマめぐりの旅をしようとおもいます。春は琵琶湖に。今は雪だし・・早く温かくならないかな~♪
2011年01月10日 20:14
まだ第1回が終わったばかりで、しかも出演場面はほとんどなかったので、判断するには時期尚早ではありますが、水川あさみ氏はやはり時代劇には向かないな、と改めて思ったものです。次回以降の健闘を願ってはいるのですが。

そう言えば、かつてのトレンディドラマを想起させるような出演者たちでした。トレンディドラマに限らず、1990年代後半あたりまではわりとよくドラマを見たものですが、その頃と比較すると、最近はNHK以外のドラマを見る機会が激減しました。

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