『3年B組金八先生』ファイナル「最後の贈る言葉」

 大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』第11回の視聴率は15.7%で、視聴率の最低記録をまたしても更新してしまったのですが、この要因として、たんじゅんに面白くなく不愉快なので少なからぬ視聴者に見限られたということと共に、裏番組が強力だったことが挙げられると思います。なかでも最も手ごわいと予想されていたのが、『3年B組金八先生』の完結編とされた「最後の贈る言葉」で、じっさい、4時間の長時間放送で、CMが頻繁に入ったにも関わらず、19.7%と視聴率では大河ドラマを圧倒しました。『江~姫たちの戦国~』第12回も、裏番組が強力なので、視聴率は苦戦しそうです。

 私は、『3年B組金八先生』の第1シリーズと第2シリーズは再放送で視聴し(裏番組の『太陽にほえろ!』を見ていましたので)、第3シリーズから第8シリーズまではリアルタイムで視聴し、その間の何度かのスペシャル放送も視聴してきたので、この完結編も録画して視聴しました。では、この完結編が『江~姫たちの戦国~』第11回よりも出来がよかったとか面白かったのかとかいうとそうでもなく、正直なところ、スペシャル放送で完結編ということで、過去に『3年B組金八先生』を視聴していた人が懐かしさから視聴した、というところが多分にあるのではないか、と思います。

 この完結編の話自体は、人物造形も展開も安っぽく、金八の老いが描かれたとはいえ、基本的には金八賛美の内容となっていて、過去の金八の教え子たちが次々と問題の生徒を導いていこうとしている展開は、折伏を想起させて気持ち悪くさえありました。率直に言って、過去の遺産に頼りっきりで、それを食いつぶしたといった感じの完結編で、視聴率は確かによかったものの、これに味をしめてまたスペシャル番組を製作したら、本当に悲惨な出来になりそうです。ましてや、新シリーズの製作は論外と言うべきでしょう。

 この完結編には過去の生徒が多数出演し、私自身のことを振り返ってみても、歳月の流れは残酷でもあるのだなあ、と改めて思い知らされたものです。乙女の結婚式を仕切った、第6シリーズに登場した朝ドラ主演女優の人にたいして、すっかり見違えたなあ、と北先生が言う場面があったのですが、この場面を見て焦ったというか、思わず脚本に悪意を感じてしまったのは私だけではないでしょう。まあ、脚本家に悪意はなかった、と思いたいところではありますが。生徒以外では数少ない新たな登場人物の一人が四草だったり、第6シリーズに生徒として出演していたA子や嘘山君が登場したりと、『ちりとてちん』を思い出して懐かしくなったのも、私だけではないでしょう。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック

  • 過去の遺産を食いつぶす

    Excerpt:  この20年ほどの日本社会全体は、過去の遺産を食いつぶしているという側面が多分にあるように思うのですが、ここではそのような大問題を扱おうというわけではなく、大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』と『3年B組.. Weblog: 雑記帳 racked: 2011-04-05 07:11