『JIN-仁-』第二部(完結編)最終回予想

 『JIN-仁-』第二部(完結編)も最終回を残すのみとなりましたが、終盤になって詰め込み気味ということもあって、やや失速したかな、という感は否めません。それでも、謎解き的要素もまだ色濃く残っており、原作は未読ということもあって、どのような結末となるのか、楽しみです。龍馬の生死は最終回まで引っ張るのかと思っていたら、第10回であっさりと龍馬の死が描かれ、意外な感がありました。ただ、仁には龍馬の声が聞こえるようになったとの描写があり(脳腫瘍の影響による幻聴ということでしょうか)、最終回も何らかの形で龍馬は登場するのでしょう。

 この作品はタイムスリップものなので、そもそもどのような荒唐無稽な説明も有だと言えるかもしれませんが、荒唐無稽な設定を前提としつつも、その枠組みのなかで整合的な説明を提示してもらいたいものだ、とは思います。TBSの番宣でも、謎解き的要素を強調していたこともありますし、作品内の謎は一応解決してもらいたいなあ、と願ってはいるのですが、いくつかの謎は未解決というか、視聴者の解釈に任せる、という結末になりそうです。以下、この作品の未解決の謎について、予想してみますが、原作は未読なので、どの程度的中するかとなると、まったく自信はなく、ほとんどが的外れな予想になっているかもしれません。

●タイムスリップの理由
 タイムスリップにどのような意味があるのか、ということをずっと主人公の仁は悩んでいるのですが、これには明確な解答は提示されないように思います。

●タイムスリップの仕組み
 仁と佐久間象山には、高いところから落下した時という共通点がありましたが、どのような状況でタイムスリップが起きるのか、という点についても明確な解答は提示されないように思います。

●平成22年の10円玉
 仁が拾った平成22年の10円玉は、仁以外の別人が未来から持ち込んだのか、10円玉だけ未来から落ちてきたのか、他の説明があるのか、予想の難しいところですが、最終回でもまったく取り上げられない、という可能性もありそうです。

●変化したり消失したりする友永未来の写真
 これは、作中での仁の推測通り、仁の江戸時代での行為の影響により、友永未来の病状が変わったり、そもそも生まれてこなかったりする、ということなのでしょう。

●仁の頭痛と胎児のような腫瘍、およびそれを奪おうとした現代の患者
 第一部冒頭に登場した、胎児のような腫瘍のある大怪我を負った患者は、第二部の第10回での仁の推測通り、おそらく脳腫瘍を患っていた仁で、土佐弁で話したのは、龍馬の幻聴による影響なのでしょう。脳腫瘍が胎児のように見えるのは、単なる偶然というか、作中ではとくに理由が説明されるわけではないだろう、と予想しています。

●では、現代に仁が二人いるのでは?
 おそらく、この作品の主人公である仁(仁Aと仮に呼ぶことにします)の生まれ育った世界の並行世界から現代の仁Aの世界にやって来たの仁がおり(仁B)、仁Aも、おそらくは上野戦争で彰義隊に加わった橘恭太郎を助けようとして重傷を負い、現代にタイムスリップするのでしょうが、それは、仁Aの生まれ育った世界の並行世界であり、その並行世界にいた仁Cが今度はタイムスリップし、仁Aは仁Cの生まれ育った世界で生きていくことになるのだろう、と予想します。このような連鎖がずっと続くのでしょうが、仁の江戸時代での行為次第では、この連鎖が途切れる可能性もあるのかもしれません。これは、手塚治虫『火の鳥』「異形編」を参考にした推測で、独創的な予想ではありませんが。

●歴史の修正力とは?
 仁は龍馬に暗殺される運命を教えようとすると、強烈な頭痛に襲われるので、これを歴史の修正力と推測していますが、脳腫瘍による発作が偶然重なっただけ、と考えてもよさそうにも思われます。おそらく最終回でも、この点について明示的な説明はないだろう、と予想しています。ただ、次に述べるお初の例から、仁の行動次第では仁自身が消えてしまうという因果関係はあるようで、これを歴史の修正力と言えなくもないかもしれません。

●仁はなぜお初を救えなかったのか
 仁が作中で推測していた通り、お初が生き延びると、仁の祖先の一人が、本来結婚すべき相手ではなくお初と結婚し、南方仁という名前の人物が未来で生まれるものの、それは主人公である仁とは別人で、主人公である仁が生まれなくなることと関係があるのでしょう。もし、咲の力でお初が生き延びていたら、仁は幕末から自分のいた現代に戻ったか、並行世界にタイムスリップしたのかもしれません。タイムスリップものでは、過去の自分や、自分が生まれる前の両親を殺したらどうなるのか、ということが取り上げられることがあり、その解決策として並行世界という概念が提示されていますが、よくよく考えてみれば、過去の自分や自分が生まれる前の両親を殺したり、両親の結婚を妨害したりしなくても、母親の妊娠した日をずらすだけで、自分は生まれなくなるわけです。そう考えると、幕末にペニシリンを開発して多くの人を救えば、その後の人々の行動に連鎖的に影響を与えるはずで、そもそも仁の生まれ育った世界の人々は、ほぼ間違いなく全員生まれないことになるでしょう。もっともこの作品では、そこまで考慮されているわけではなさそうで、かなりの程度人々の行動は固定的だという前提があるようですが。

 けっきょく、自分の力不足で推測できなかったところを、無視されるのでしょう、と強引に推測した予想が多くなってしまいました。この作品はヒューマンドラマ的性格が強いので、番宣でテレビ局側が煽っていたとはいえ、謎解きにあまり期待すると失望してしまうかもしれませんが、ともかく今は、最終回を楽しみに待っています。

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この記事へのコメント

みら
2011年06月21日 23:22

こんばんわ

最近どうもこの時間帯は日テレ『行列のできる・・』のほうに行ってしまい、この2週はみのがしてました。なんだか江を見た後は、島田伸介の毒気のある軽口トークで馬鹿笑いしてスッキリしてました。

このドラマもう最終回なんですね。早いものです。
結局現代に戻って何もかも変わらない、本人の記憶だけ残っている、あるいは本人の江戸時代の記憶すら消えている・・というのがタイムトラベルの定番だと思うのですが、いかがなもんでしょ?最終回は見ようと思います。

私も原作未読ですが、マンガが原作の場合ってドラマのエンディングとかなり違うことが多いかもしれませんね。
2011年06月21日 23:53
佐久間象山の場合、現代(象山からは未来)の記憶が残っていましたから、この作品の設定では、仁の江戸時代の記憶がなくなるということはなさそうです。

ともかく、最終回が楽しみです。

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