大国の大統領選挙の年

 今年は、国連安保理の常任理事国のうち、アメリカ・フランス・ロシアで大統領選が行なわれます。また、中国では今年の秋に最高指導者の交代が予定されており、数年前より、国際情勢が大きく変わる年になるかもしれない、と言われてきました。まず、ロシアで大統領選が行なわれ、大方の予想通りプーチン首相(当時)が他の候補に圧倒的な差をつけて当選し、昨日、大統領に就任しました。プーチン大統領が2期目の時に、メドヴェージェフ第一副首相(当時)を後継者に指名すると、一期だけメドヴェージェフ第一副首相に大統領をやらせて、その後に再び自身が二期大統領を務めるのではないか、と報道され、ロシアの法律に詳しくない私は、そんな冗談みたいなことが本当にできるのだろうか、と当初は思っていたくらいですが、これは私の無知による見通しの誤りで、プーチン大統領は通算で三期目を迎えることになりました。天然資源頼みという危うさはありますが、ロシアに社会的安定をもたらしたとロシア国民の多数に考えられているプーチン大統領への支持は根強いようで、次の大統領選で再選する可能性は高そうです。

 一昨日決選投票が行なわれたフランス大統領選では、オランド前社会党第一書記がサルコジ大統領を破り、久々にフランスで社会党政権が誕生することになります。サルコジ大統領は、父親が移民という出自や、フランス国立行政学院出身ではないという経歴(前大統領も次期大統領もフランス国立行政学院出身です)など、フランス政治史に詳しくない私には、フランス政界の要職にある人物としては異端的な存在という印象が強いのですが、再選がならなかったのは、そのことが多少なりとも影響しているのでしょうか。オランド社会党第一書記もそれほど強い支持を集めていたようには見えず、現職批判があまりにも強かったので当選したように思われ、財政再建と経済成長をどのように両立させ、EUの在り様と国家主権との関係についてどのように折り合いをつけるのか、などといった問題があり、前途多難でしょう。

 今年の秋に行なわれる予定のアメリカ大統領選は、民主党のオバマ大統領と共和党のロムニー前マサチューセッツ州知事の争いになりそうですが、現時点では接戦になりそうです。アメリカ大統領選では現職が強い傾向にあるように思われ、実業家として成功するなど経歴は申し分なさそうなロムニー前マサチューセッツ州知事が、妊娠中絶問題などで共和党保守派の支持を固めきれておらず、宗教的には少数派のモルモン教徒であることから、オバマ大統領再選の可能性が高いと思っていたのですが、現時点では予想以上の接戦になっているようです。オバマ大統領自身も、ロムニー前マサチューセッツ州知事以上にアメリカ大統領(候補)としては異端的なところがあるのですが、今回の苦戦は、異端的であることよりも、アメリカ経済が低迷していることへの国民の不満が原因なのでしょう。大統領選までまだ半年近くあるので、情勢がどう変わるのか、注目しています。

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  • フランス大統領選

    Excerpt:  これは4月27日分の記事として掲載しておきます。フランス大統領選はこのブログを始めてからでは今年(2017年)で3回目となりますが、過去2回の2007年(関連記事)と2012年(関連記事)の時も言及.. Weblog: 雑記帳 racked: 2017-04-24 18:40