ボノボのゲノム解読

 ボノボのゲノム塩基配列を解読し、ヒトやチンパンジーのそれと比較した研究(Prüfer et al., 2012)が公表されました。以下は『ネイチャー』の日本語サイトからの引用ですが、ボノボ・チンパンジー間よりも、ヒト・ボノボ間、あるいはヒト・チンパンジー間よりも近い関係にある領域が、ヒトゲノムの3%を超えるなど、興味深い結果が提示されています。この研究結果には、一部のみを取り上げて系統関係の通説に疑問がある、と早とちりすることの危険性を改めて痛感させられます。この研究は、後で時間を作って丁寧に読む必要のある、基礎的な研究になりそうです。

遺伝:ボノボゲノム解読で、類人猿ゲノムが勢ぞろい
 チンパンジーとボノボの2種は、ヒトに最も近い現生動物である。今回、類人猿の中では最後となる、ボノボのゲノム塩基配列が解読された。比較ゲノム解析により、ボノボとチンパンジーどうしよりも、ヒトとボノボあるいはヒトとチンパンジーの間のほうがより近い関係にある領域が、ヒトゲノムの3%を超えていることが判明した。これらの結果は、この2種の類人猿の系統関係を知る手がかりになり、ヒトがどちらか一方と共有する表現型の遺伝的基盤を解明するのに役立つかもしれない。



参考文献:
Prüfer K. et al.(2012): The bonobo genome compared with the chimpanzee and human genomes. Nature, 486, 527–531.
http://dx.doi.org/10.1038/nature11128

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