セントレジャー、フォワ賞結果

 まだ日付は変わっていないのですが、9月18日分の記事として掲載しておきます。先週土曜日にイギリスのドンカスター競馬場でセントレジャーが行なわれ、無敗の二冠馬キャメロットが出走したのですが、先に抜け出したエンケを差しきれず2着に負けてしまい、ニジンスキー以来42年振りの三冠は達成できませんでした。ネットでレース映像を見たかぎりでは、出遅れは致命傷ではなく、直線でなかなか前が開かなかったのがキャメロットの敗因だろう、と思います。おそらく、直線に入ったところで前が開いていれば、キャメロットは勝てていたでしょうが、そうだとしても、着差はあまりつかなかったでしょう。キャメロットの陣営はレース前から距離不安を述べていたようですが、そのために慎重すぎる騎乗となり、最短距離をとろうと内側にこだわって、前がなかなか開かなかった、という結果になったように思います。正直なところ、キャメロットは不利がなければ勝てていただろうとはいっても、かなりのていど能力面で限界の見えたレースになった感もあります。

 今年上半期のワールドサラブレッドランキングについて以前このブログで取り上げ、
http://sicambre.at.webry.info/201207/article_15.html
そのとき、「2000ギニーと英愛ダービーを制して無敗のキャメロットは124の評価で、意外と低くなっています」と述べましたが、今にして思うと、ワールドサラブレッドランキングの評価は妥当だったかもしれません。今年のヨーロッパの3歳世代はたいへん弱いようで、キャメロットが上の世代相手に大レースを勝つのは難しそうです。あるいは、キャメロットはセントレジャーを最後に引退するのかもしれませんが、セントレジャーでの敗戦により失うものが一気に減ったとも言えるでしょうから、一発大逆転をかけてチャンピオンステークスに出走し、フランケルと戦ってもらいたいものです。おそらく、キャメロットはフランケルに勝てず、5馬身以上の差をつけられるでしょうが、そうだとしても評価はもうほとんど下がらないでしょうし、フランケルに勝ち、2着のフランケルが3着馬に3馬身以上の差をつけるというような結果だった場合、無敗で三冠を達成して凱旋門賞を勝つよりも高い評価が得られるのではないか、と思います。

 一昨日、フランスのロンシャン競馬場では凱旋門賞の前哨戦となるフォワ賞が行なわれ、日本からはオルフェーヴルとアヴェンティーノが出走し、オルフェーヴルがGI3勝のミアンドルに1馬身差で勝ちました。ペースメーカーのアヴェンティーノが直線で内を開けてくれるなど、恵まれた感もありますが、凱旋門賞の前哨戦としてはなかなかよい結果になったのではないか、と思います。ただ、遅い流れになったとはいえ、序盤で行きたがる様子を見せたことがやはり気になります。本番の凱旋門賞では折り合ってくれるとよいのですが。

 凱旋門賞では斤量に恵まれる3歳馬が強く、21世紀になってからでは、4歳馬が2勝・5歳馬が1勝にたいして3歳馬は8勝で、2003年から昨年までは3歳馬が9回中8回勝っています。ヨーロッパでは日本と比較して有力馬の引退時期が早い傾向にあることも影響しているのでしょうが、凱旋門賞で3歳馬が有利であることは否めません。ただ、上述したように今年のヨーロッパの3歳世代はたいへん弱そうですから、その意味で、今年は日本馬にとって凱旋門賞初制覇の好機と言えるでしょう。

 オルフェーヴルにとって最大の敵となりそうなのは、昨年凱旋門賞を圧勝し、今年はキングジョージVI&クイーンエリザベスDSとバーデン大賞などを勝っているデインドリームですが、マイルのフランケルのようにとても勝てないという相手ではなく、勝機はじゅうぶんあると思います。日本競馬にとっての意義という観点からは、オルフェーヴルの鞍上が日本人騎手ではないことが残念なのですが、日本競馬はヨーロッパや北アメリカといった競馬先進地域と比較して、騎手がとくに劣っているように思いますから、仕方のないところでしょうか。ともかく今は、オルフェーヴルの凱旋門賞での勝利を願うばかりです。

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