『週刊新発見!日本の歴史』第4号「戦国時代4 豊臣政権と朝鮮出兵の真相」

 これは7月13日分の記事として掲載します。この第4号は本能寺の変から秀吉の死までを対象としており、「惣無事令」についての一時有力になっていた見解の見直しなど、豊臣政権についての近年の見解が盛り込まれた内容になっています。「惣無事令」は豊臣政権の政策の基調と考えられていた時期もありましたが、近年では東国を対象に「惣無事」という言葉を用いての停戦交渉は存在したものの、「惣無事令」という法令自体の存在は否定されています。「惣無事」を秀吉による統一過程にどのように位置づけるのか、ということが現在の論点になっているようで、今後の研究の進展が期待されます。

 太閤検地・刀狩などについての解説もそうですが、この第4号は全体的に、豊臣政権の専制的な性格を否定し、中央集権的な政権としての未熟さを強調しています。ただ、日本列島主要部の全大名を対象にした実効的な軍事動員が可能になったという意味で、豊臣政権の意義はたいへん大きかったのではないか、とも思います。この他に、通俗的には対立関係にあったと描かれがちな高台院と茶々との関係の見直しや、文禄・慶長の役について、秀吉の主観と客観情勢との食い違いを指摘した論考など、なかなか興味深い一冊になっていると思います。

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