『地球ドラマチック』「人類 遥かなる旅路II~アジアの人々はどこから来たのか~」

 まだ日付は変わっていないのですが、7月9日分の記事として掲載しておきます。第1回「~アフリカから世界へ~」に続く第2回です。
http://sicambre.at.webry.info/201306/article_19.html

 今回は、アジア人の起源についての議論にかなりの時間が割かれていました。現在、現生人類(ホモ=サピエンス)のアフリカ単一起源説はほぼ定説になったと言ってよいでしょうが(他の系統の人類との限定的な混血はあった、と修正されつつありますが)、中華人民共和国においては、今でも研究者・非研究者ともに、現生人類多地域進化説の方が正しいと考えている人が多いようです。今回、現生人類多地域進化説を支持する中国の研究者の主張も取り上げられていましたが、現生人類アフリカ単一起源説を支持する中国の研究者の主張も取り上げられ(遺伝学的研究)、単一起源説が正しい、とまとめられていました。

 ただ、現代の中華人民共和国の国民の起源が、10万年前以降に出アフリカを果たした少数の現生人類集団にある、と証明した中国の遺伝学的研究にしても、そもそもは現代中国人の起源が180万年前頃に現在の中国領にまで進出したエレクトスの子孫である、と証明するために始まったとのことで、中国において現生人類多地域進化説が根強く浸透していることがよく分かります。ただ、中国人研究者によりアフリカ単一起源説を支持する研究が提示されていることから推測すると、アフリカ単一起源説か多地域進化説かという問題は、中華人民共和国の「核心的利益」に抵触することが少ないため、中国人研究者は(おそらく一般国民も)わりと自由に発言できるのではないか、と思います。

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