『太陽にほえろ!』367話~371話

367話「跳べ!スニーカー」4
 スニーカーの暴走が主題ですが、若手刑事の暴走は、『太陽にほえろ!』では定番の主題の一つです。スニーカーを教育し、その暴走を止めようとするのはゴリさんですが、これまで新人刑事の教育係的役割を担うことの多かったゴリさんのキャラを活かした話と言えるでしょう。スニーカーの演技は相変わらずもうひとつですが、走る姿はなかなか見栄えがすると思います。


368話「事件の背景」8
 ルポライターが殺害され、容疑者は順調に特定され、逮捕されたのですが、長さんは、そのルポライターを殺す動機がある3人のうちの1人である大学教授を疑います。長さんの粘り強い捜査により、ついには真相が明らかとなるのですが、長さんのキャラを活かしたなかなか面白い謎解きになっています。知的な雰囲気の大学教授を演じた米倉斉加年氏の好演も、質を高めていると思います。


369話「その一言」8
 証言を得るために苦しむスニーカーは、殿下から刑事としての心得を学びます。367話は長さん、368話はゴリさんからというように、スニーカーが先輩刑事から学んで成長していくという物語を描こう、との意図は感じられるのですが、やや性急なようにも思います。スニーカーの演技が相変わらずもうひとつといった感じで、残念です。


370話「恐怖の食卓」7
 拳銃を所持した犯人が、ある家庭に侵入して家族を人質にとって籠城し、ロッキーが刑事であることを隠してその家庭に入り込むものの、偶然にもロッキーが刑事と犯人に知られてしまいます。第152話「勇気」
http://sicambre.at.webry.info/201203/article_13.html
と設定が似ており、長寿番組ともなると、このように似た設定の話が放送されるのは仕方のないところでしょう。もっとも、似た話が以前にもあるとはいっても、それぞれ設定が異なるところもあり、この370話も、終盤までなかなか緊張感をもって見ることができました。今回の犯人は、都会の孤独な人間という『太陽にほえろ!』ではよくある設定になっており、東京で独り暮らしをしている私には、他人事とは思えません。


371話「愛するもののために」8
 妊娠中の女性が多量の睡眠薬を飲み、雨の中をさまよい歩き、急性肺炎を惹き起こして死亡します。男性に捨てられて自殺したのではないか、と考えられましたが、山さんは自殺ではないと考え、単独で捜査を続けます。死亡した女性の交際相手が誰なのか、なかなか手がかりがつかめませんが、山さんの粘り強い捜査により、ついに真相が明らかになります。女性は孤独な生い立ちで、山さんには女性への共感もありました。山さんのキャラを上手く活かした良作だと思います。

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この記事へのコメント

いち
2014年07月18日 07:46
こんにちは。「恐怖の食卓」ですが、ロッキーがスニーカーと長さん宅で夕食をごちそうになるシーンからのスタートでした。「ラストチャンス」でボンと二人でおじゃましたときに「またいつでもいらっしゃい」と奥さんから言われてたのを思い出します。ロッキーが長さん宅から帰宅し、スニーカーと二人でよばれてきたとボンの写真立てに報告しているのを見て、この2作品のちょっとした関連性を感じました。
また「愛するもののために」から一係のデスクがスチール製になり、時代の変化を感じることができると思います。
2014年07月18日 20:21
確かに、デスクがスチール製になったのには時代の変化を感じますね。

オープニングも変わりましたが、この頃はまだ最初期からのメンバーが5人いるので、連続性も強く感じます。
たけぽん
2014年08月18日 11:49
お久しぶりでした。


ようやく『ボン殉職~スニーカー登場』を数十年振りに観ることが出来ました。

妙な言い回しになりますが、やはり私にとってベスト殉職交代劇です。


『ボン最期の日』のオープニングの前の本編ダイジェスト映像、本編にはない4発目を被弾するボンの姿がありました。多分、撮ってはみたけどカットしたんでしょうね。


そのボンを射殺した憎き犯人・倉田ですが、スニーカーにあそこまでボコボコにされると逆に気の毒に見えるから不思議です。


そのスニーカー、確かに演技の硬さは見えますが、初期のテキサスに比べれば充分に許容範囲内だと思います(笑)


スニーカーの精神的脆さは、確かにマカロニに通じるものがありますね。

しかし、悩み事を斜に構えて受け流していたように感じられたマカロニに対して、悩み事を正面から受け止めているように見えるスニーカーの方が、より精神的弱さが露呈しているように感じられます。

もしもマカロニが存命していて、スニーカーとコンビを組んだらどんな感じになるか、妄想したりしちゃいます。

多分、制作側はスニーカーもボン同様に長期出演を考えて、じっくり育てるつもりだったのでしょうが…


その後の『太陽にほえろ!』は誰もが予想しなかった受難の時代を迎えることになります…


あと『恐怖の食卓』の冒頭。繕いものをしながら、ボンの写真に語りかけるロッキーのシーンが私も大好きです。


2014年08月18日 23:41
確かに、テキサスと比較したらスニーカーの方がずっと演技は上ですね。

ボンは殉職後も結構言及されていましたね。やはり人気があったのでしょう。

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