ゴールドシップとジャスタウェイの凱旋門賞出走決定

 ゴールドシップとジャスタウェイの凱旋門賞出走が決定した、と報道されました。ゴールドシップは札幌記念から凱旋門賞へと向かい、ジャスタウェイは前哨戦には出走せず凱旋門賞直行となるそうです。正直なところ、遠征費用の負担の問題もあるとはいえ、このような臨戦過程では両馬ともとても凱旋門賞に勝てそうになく、とくに問題となるのは、直行となるジャスタウェイです。凱旋門賞で直行は通用しないというのは、日本の競馬界もディープインパクトの時に痛感したはずなのですが、それだけ安田記念でジャスタウェイが疲労したということでもあるのでしょう。これでは、ジャスタウェイが勝つのは厳しそうです。

 ジャスタウェイはこれまで2000mを超える距離のレースには2回しか出走しておらず、2400mの日本ダービーでは1.0秒差の11着、2200mの京都記念では0.7秒差の5着でした。ただ、いずれも本格化前のことですし、血統的にも、凱旋門賞の2400mという距離に関して極端に心配しなくてもよいだろう、とは思います。ただ、マイル・中距離で高い評価を得てきた馬だけに、さらに高い評価を目指すとすれば、アイルランドまたはイギリスのチャンピオンステークスか、ブリーダーズカップクラシックに挑戦するのがよさそうです。

 もちろん、距離の壁を克服すれば、それはそれで高い評価を得られるわけですが、ジャスタウェイ陣営の凱旋門賞出走という選択からは、今でも、ファンも含めて日本の競馬界は凱旋門賞の呪縛に囚われているのではないか、と思います。それが海外遠征に積極的で有力な馬を抱えている陣営の選択肢を狭めているのではないか、と私は考えています。一度日本馬が凱旋門賞を勝てば、そうした呪縛も解けるでしょうから、各陣営もそれぞれの馬に合った路線を選択するようになるのではないか、と思います。その意味でも、2012年の凱旋門賞でオルフェーヴルが勝っていれば、と残念でなりません。直線半ばではオルフェーヴルが圧勝すると思ったのですが・・・。今でも、あのレースを思い出すと心が乱れます。

 ゴールドシップの鞍上は宝塚記念に続いて横山典弘騎手、ジャスタウェイの鞍上は福永騎手とのことです。臨戦過程だけではなく、この点でも不満に思う競馬ファンは少なくないかもしれません。ロンシャンでの騎乗経験が少ない騎手が、内側で馬を我慢させ、直線で馬群を捌くことは難しいのではないか、と思います。ただ、凱旋門賞の呪縛からの解放ということでは、ヨーロッパの有力騎手で勝つよりは、日本人騎手で勝った方がよいでしょう。おそらく、ヨーロッパ競馬と比較して日本競馬が最も劣っているのは(トップクラスの)騎手だ、と認識している人は少なくないでしょうから、ヨーロッパの有力騎手で日本馬が凱旋門賞を勝っても、日本の競馬界が凱旋門賞の呪縛から完全に解放されることはないでしょう。

 また、エルコンドルパサーのような日本競馬史に残りそうな歴史的名馬が現地に長期滞在するなど準備万端のうえで出走するよりも、今回のゴールドシップとジャスタウェイのように短期遠征で現地の前哨戦も使わずに凱旋門賞に出走する方が、もし勝った場合には日本競馬界の凱旋門賞の呪縛からの解放には大きく貢献するだろうという意味で、両馬の臨戦過程も悪く考えるだけでなくてもよいのかな、とも思います。両馬ともにひじょうに厳しい戦いになりそうですが、何とかどちらかに勝ってもらいたいものです。

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