オキシトシンと母性行動

 オキシトシンが母性行動に及ぼす影響についての研究(Marlin et al., 2015)が公表されました。オキシトシンが社会的相互作用や母性行動の調整に関わっていることは知られていますが、その仕組みについてはまだよく分かっていません。この研究は、マウスが仔を回収する行動を調べ、オキシトシンが仔の鳴き声への皮質の応答性を調節しており、その働きは左の聴覚野に特異的であることを明らかにしました。またこの研究は、未経産の雌に鳴き声を聞かせるとともに左聴覚野へのオキシトシン投与を行うと、鳴き声への応答が強化され、刺激の明瞭度が高まることも明らかにしました。以下は『ネイチャー』の日本語サイトからの引用です。


社会行動学:オキシトシンは皮質で抑制のバランスを取ることで母性行動を可能にする

社会行動学:オキシトシンと母性行動

 オキシトシンが社会的相互作用や母性行動の調整に関わっていることはよく知られているが、このホルモンが神経回路に影響を及ぼしてそうした行動変化を起こす仕組みについてはまだよく分かっていない。今回R Froemkeたちは、マウスが仔を回収する行動について調べ、オキシトシンが仔の鳴き声への皮質の応答性を調節しており、その働きは左の聴覚野に特異的であることを見いだした。未経産の雌で、鳴き声を聞かせるとともに左聴覚野へのオキシトシン投与を行うと、鳴き声への応答が強化され、刺激の明瞭度が高まった。この強化は、抑制と興奮の強度とタイミングのバランスを特異的に取ることで生じる。



参考文献:
Marlin BJ. et al.(2015): Oxytocin enables maternal behaviour by balancing cortical inhibition. Nature, 520, 7547, 345–348.
http://dx.doi.org/10.1038/nature14402

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