ベルモントステークスなど最近の競馬の結果

 日本ダービーを勝ったのは皐月賞馬ドゥラメンテで、2011年のオルフェーヴル以来の春クラシック二冠を達成しました(オルフェーヴルはその後菊花賞も勝ち、クラシック三冠を達成しました)。皐月賞での勝ち方があまりにも強烈だったので、ドゥラメンテは当然のことながら日本ダービーでも1番人気となり、ここでも完勝しました。ドゥラメンテの今後の路線は未定のようで、菊花賞に出走して三冠を目指すのか、それとも凱旋門賞を目標とするのか、あるいは天皇賞(秋)に出走するのか、大いに注目されます。

 ドゥラメンテを管理する堀宣行調教師は、レース後の発言から推測すると、凱旋門賞への挑戦は古馬になってからにしたい、と考えているようです。まだ馬体が完成していないから、というのがその一因のようですが、血統的に古馬になって大きく成長するようには思えないので、凱旋門賞に挑戦するならば、斤量の有利な3歳のうちの方がよいのではないだろうか、と私は考えています。ただ、皐月賞と日本ダービーの内容からは、ドゥラメンテは本質的に中距離馬であり、気性面の問題をさておくとしても、凱旋門賞では直線で失速して勝てない可能性が高いように思います。


 混戦模様となった今年の安田記念を勝ったのはモーリスでした。モーリスはまだ重賞を1勝しただけなのですが、そのダービー卿チャレンジトロフィーでの強さが多くの人に印象に残ったのか、1番人気となりました。2着の良血馬ヴァンセンヌとの着差は首でしたが、先に抜け出して粘るなかなか強い勝ち方だったように思います。マイル戦での強さを証明したモーリスが、今後海外遠征も含めてマイル路線を進むのか、それとも天皇賞(秋)のような中距離の大レースにも出走するのか、気になるところです。血統的にはむしろ中距離以上に適している感もあるので、気性がさらに落ち着けば、中距離路線で大活躍しても不思議ではない、と思います。


 アメリカ合衆国ではベルモントステークスが行なわれ、ケンタッキーダービーとプリークネスステークスを勝った二冠馬アメリカンファラオ(American Pharoah)が出走してきたので、1978年のアファームド(Affirmed)以来の三冠達成なるかということで、大いに注目されました。ケンタッキーダービーとプリークネスステークスを勝った馬は1979年~2014年までの36年間で13頭おり、そのうち12頭がベルモントステークスに出走してきたのですが、いずれも敗れています。短期間で三冠戦が行なわれるので、ケンタッキーダービーとプリークネスステークスを勝った馬には疲労が蓄積していることと、ベルモントステークスの距離が今ではアメリカ合衆国のダート・オールウェザーのGIレースとしては異例の長さの12ハロンということが、ケンタッキーダービーとプリークネスステークスの二冠までは比較的容易でも、三冠達成が困難である要因なのだろう、と思います。

 アメリカンファラオはプリークネスステークスを圧勝しており、少なくとも現時点では世代最強なのでしょうが、プリークネスステークスは時計のかかる馬場だったので、疲労が蓄積されているのではないか、と心配されました。正直なところ、今年もいつものように二冠馬がベルモントステークスで敗れるところを見なければいけないのかな、と思っていたのですが、アメリカンファラオは逃げて直線では後続馬を突き放し、5馬身半差で圧勝して1978年のアファームド以来37年振りの三冠を達成しました。

 たいへん強い勝ち方で、少なくとも現時点では同世代で抜けて強い存在であることは間違いありません。今後、古馬勢と対戦してどうなるのか、たいへん注目されますが、勝ち時計が2分26秒65と優秀なので、古馬相手にも勝ち続ける可能性はじゅうぶんあると言えるでしょう。ベルモントステークスの距離がダート12ハロンに固定されてからの90回で、2分26秒台以下で勝ったのはアメリカンファラオを含めても9頭しかいません。アメリカンファラオの前に2分26秒台以下で勝ったのは、2001年のポイントギヴン(Point Given)までさかのぼります。時計の裏づけのある強い勝ち方なので、アメリカンファラオの能力の高さは確かだと言えそうであり、年内で引退予定なのは残念ですが、今後の活躍が楽しみです。


 イギリスではダービーが行なわれました。2000ギニーを勝ったグレンイーグルス(Gleneagles)は、その後アイルランド2000ギニーに出走して勝ち、ダービーには出走してこなかったので、やはりマイル路線を歩むことになりそうです。大昔と比較すると、距離の細分化が進み、本気で2000ギニーとダービーの二冠を狙う陣営が減ったことは間違いないでしょう。その意味では、近年二冠を達成したシーザスターズ(Sea the Stars)とキャメロット(Camelot)は凄いものだと思います。まあキャメロットは、3歳秋以降振るいませんでしたが・・・。

 今年のダービーを勝ったのはゴールデンホーン(Golden Horn)で、無敗でのダービー制覇となります。豪快な追い込みで3馬身半差をつけての勝利で、強い勝ち方だったと思います。ゴールデンホーンの父はシーザスターズやウィジャボード(Ouija Board)を輩出したケープクロス(Cape Cross)で、母の父はドバイディスティネーション(Dubai Destination)、祖母の父はヌレイエフ(Nureyev)、曾祖母の父はハビタット(Habitat)となります。ステイヤー血統というわけではないでしょうが、ダービーでこれだけ強い勝ち方をしているのですから、2400mまでなら問題なさそうです。今年も日本馬が凱旋門賞に出走するようなら、強敵となるでしょう。

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