両親の血縁度と子供の身長・知性との関係

 両親の血縁度と子供の身長・知性との関係についての研究(Joshi et al., 2015)が公表されました。この研究は、35万人以上を対象にゲノムのホモ接合連続領域(全長にわたってホモ接合であると考えられる領域)を調べることで、ホモ接合性が人々の健康にとって重要な形質に与える影響を検証しました。健康に関わる16の量的形質に着目した解析から、ホモ接合連続領域の総和と4つの複合形質との間に統計的に有意な関連があることが明らかになりました。4つの複合形質とは、身長・1秒量(努力肺活量測定の最初の1秒間の努力呼気量)・一般認知能力・学業達成度(就学期間)です。いずれの場合も、ホモ接合性が上昇すると量的形質の値が低下しました。一方、ゲノム全域のホモ接合性が血圧・低密度リポタンパク質(LDL)コレステロール・その他の心血管代謝関連形質に影響することを示す証拠は得られませんでした。以下は『ネイチャー』の日本語サイトからの引用です。


集団遺伝学:さまざまなヒト集団での身長と認知機能に対するドミナンスの方向性

集団遺伝学:両親の血縁度は子の身長と知性に関連する

 ROHgenコンソーシアムが、102のコホートからなる35万人以上を対象に、ゲノムのホモ接合連続領域(ROH;全長にわたってホモ接合であると考えられる領域)を調べることで、ホモ接合性が人々の健康に重要な形質に与える影響を検証した。健康に関わる16の量的形質に着目した解析から、ホモ接合連続領域の総和と4つの複合形質[身長、1秒量(努力肺活量測定の最初の1秒間の努力呼気量)、一般認知能力、学業達成度(就学期間)]との間に統計的に有意な関連があることが分かった。いずれの場合もホモ接合性が上昇すると量的形質の値が低下した。ゲノム全域のホモ接合性が、血圧、低密度リポタンパク質(LDL)コレステロールや、その他の心血管代謝関連形質に影響することを示す証拠は得られなかった。



参考文献:
Joshi PK. et al.(2015): Directional dominance on stature and cognition in diverse human populations. Nature, 523, 7561, 459–462.
http://dx.doi.org/10.1038/nature14618

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