大相撲初場所千秋楽

 先場所まで、幕内での最高記録が12勝(2場所のみ)で、優勝経験も優勝決定戦への進出経験もない、1週間後には32歳になる琴奨菊関が、11日目の時点にて全勝で単独首位に立つという、場所前にはまったく予想していなかった展開となりました。その後、琴奨菊関は12日目の日馬富士関との対決も制したものの、13日目にはさすがに緊張したようで、豊ノ島関に負けてしまいました。白鵬関は11日目に琴奨菊関に負けたものの、12日目・13日目と連勝しました。しかし、後半戦に入って内容自体はあまり良くないように思われました。白鵬関はやはり調子が悪いのか、14日目に稀勢の里関相手に中途半端な立ち合いで負けてしまい、琴奨菊関が栃煌山関に勝ったため、1敗の琴奨菊関を2敗の白鵬関と豊ノ島関が追うという展開で千秋楽を迎えました。

 まず、豊ノ島関が栃煌山関と対戦し、あっさりと負けて優勝争いから脱落しました。次に琴奨菊関が今場所絶不調の豪栄道関と対戦してあっさりと勝ち、初優勝となりました。率直に言って、このところ一時期よりは調子が上向いてきたとはいえ、大関としては水準以下で、型を持っていてはまると強いとはいっても、ほとんどワンパターンの勝ち方しかできず、1週間後には32歳になる琴奨菊関が優勝したことに釈然としないのですが、このように番狂わせがあるのも相撲であり、たまになら仕方のないことかな、とは思います。

 白鵬関の終盤の相撲について、「空気を読んだ」のではないか、などと穿った見方をする人は少なからずいるでしょうが、このところ白鵬関は終盤に崩れることがあり、今場所も後半に入って、勝ったものの内容の悪い相撲が目立ったように思います。明らかに白鵬関は衰えており、とくに持久力の点で衰えが著しいのではないか、と思います。全盛期でも、白鵬関は稽古量の少なさを指摘されており、あるいは、このまま優勝できずに引退するのではないか、とも懸念されます。

 白鵬関の衰えについては、体力の衰えや体調の問題だけではなく、精神的な問題も大きいかもしれません。白鵬関の土俵態度にも問題があるとはいえ、苦境の時期の大相撲を長く一人横綱として支え、数々の大記録を樹立してきたにも関わらず、相撲協会もマスコミもファンも、白鵬関への態度にはかなり問題があるのではないか、と思います。10年振りの「日本出身力士」の優勝とマスコミが強調していることと大いに通ずる問題がそこにはある、と言うべきでしょう。白鵬関には何とか、もう一度強い姿を見せてもらいたいものです。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック