大相撲春場所千秋楽

 14日目が終わった時点で、優勝争いは1敗の白鵬関と2敗の稀勢の里関・豪栄道関に絞られました。まず、稀勢の里関と豪栄道関が対戦し、稀勢の里関が完勝して優勝争いに残りました。結びの一番では白鵬関が立ち合いの変化であっさりと日馬富士関に勝ち、14勝1敗で36回目の優勝を果たしました。今場所は、一時稀勢の里関が全勝で単独首位に立つなど、先場所に続いて波乱になるのではないか、と懸念されたのですが、けっきょくは白鵬関の優勝で終わりました。確かに、白鵬関は全盛期と比較して力が衰えているとは思いますし、優勝のかかった千秋楽結びの一番で立ち合いに変化したのも、それを意識しているからでもあるのだと思いますが、それでも、本気を出した時の集中力はさすがです。

 例によって、マスコミは稀勢の里関をほぼ公然と応援していましたが、今場所も優勝できませんでした。これまで幕内で、優勝経験どころか優勝決定戦への進出も14勝以上の経験もなく、白鵬関に勝った時はほぼ自身が優勝争いから遠く重圧のあまりかからない状況であり、大関としては水準よりなかなか上の成績という程度の稀勢の里関と、相撲史に残る大横綱である白鵬関とでは、実力の差以上に、高い次元での経験値があまりにも違っている、と言うべきなのでしょう。さらに言えば、稀勢の里関の方も、白鵬関と同様に、全盛期よりも力が衰えているように思います。協会は稀勢の里関に甘いので、来場所優勝すれば稀勢の里関を横綱に昇進させるかもしれません。しかし、今場所の様子を見る限り、稀勢の里関が横綱に昇進する可能性は低いでしょう。正直なところ、今場所も10勝5敗と低迷した横綱の鶴竜関はとても横綱の器だと思えませんが、稀勢の里関はそれ以上に横綱の器だとは思えませんので、稀勢の里関が横綱に昇進することを私は願っていません。

 今場所横綱昇進のかかった琴奨菊関は、けっきょく8勝7敗に終わりました。優勝後の多忙さから、今場所は調子を整えることが難しそうだと考えて、よくて10勝、負け越しもじゅうぶんあり得る、と予想していたので、この成績には納得しています。琴奨菊関は先場所優勝したとはいっても、総合的には大関として物足りない成績であり、型を持っていてはまると強いとはいっても、ほとんどワンパターンの勝ち方しかできないので、稀勢の里関以上に横綱には相応しくないと思います。その意味で、琴奨菊関の横綱昇進が白紙に戻ったのには安堵しています。

 角番だった豪栄道関は12勝3敗で、大関10場所目にして初の二桁勝利となり、やっと大関らしい成績を挙げました。しかし、5日目に負傷していたとはいえ、総合的に見ると相撲内容自体はよくないので、来場所以降はまた勝ち越すのにも苦労しそうです。まあ豪栄道関の場合は、3場所32勝の成績で大関に昇進させたこと自体が間違っていたのでしょう。同じく角番の照ノ富士関は、明らかに状態が悪かったものの、何とか勝ち越しました。現時点では、三横綱に相撲の上手さと速さという点では遠く及ばないとはいえ、横綱に昇進するだけの力量を有するのは照ノ富士関だけだと私は考えているので、このまま照ノ富士関が怪我の影響で以前ほどの力を取り戻せないとなると、三横綱に当分頑張ってもらわねばなりません。どうも、三横綱というか、白鵬関の後の相撲界の状況が不透明であり、不安になります。

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