マウスと霊長類で作用の異なる因子Osteocrin

 これは1月15日分の記事として掲載しておきます。マウスと霊長類で作用の異なる因子に関する研究(Ataman et al., 2016)が公表されました。脳の発生を促す遺伝子発現ネットワーク研究の多くは、マウスを用いて行なわれてきました。マウスと比較すると、他の動物群、とくに霊長類での発現ネットワークについて得られている知識はわずかで、大脳皮質が非常に発達した霊長類では、マウスモデルと異なる可能性があります。この研究は、マウスの非神経性の分泌因子であるOsteocrinは、霊長類では進化の過程において、神経発生遺伝子としても機能するようになった可能性がある、と指摘されています。Osteocrinは、ヒトやマカクザルの新皮質で特異的に発現しているものの、マウスでは、骨や筋組織に高発現している一方で、脳では発現していません。以下は『ネイチャー』の日本語サイトからの引用です。


進化遺伝学:霊長類の脳における神経活動調節性因子としてのOsteocrinの進化

進化遺伝学:Osteocrinは霊長類の脳の発生で働く因子である

 脳の発生を促す遺伝子発現ネットワーク研究の多くは、マウスを用いて行われてきた。マウスに比べると、他の動物群、特に霊長類での発現ネットワークについて得られている知識はわずかであり、大脳皮質が非常に発達した霊長類では、マウスモデルと異なる可能性がある。今回、M Greenbergたちが明らかにしたマウスの非神経性の分泌因子であるOsteocrinは、霊長類では進化の過程で、神経発生遺伝子としても機能するようになった可能性がある。Osteocrinは、ヒトやマカクザルの新皮質で特異的に発現している。マウスではOsteocrinは骨や筋組織に高発現するが、脳では発現していない。



参考文献:
Ataman B. et al.(2016): Evolution of Osteocrin as an activity-regulated factor in the primate brain. Nature, 539, 7628, 242–247.
http://dx.doi.org/10.1038/nature20111

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