初期の四肢類の形態的多様性

 これは7月29日分の記事として掲載しておきます。初期の四肢類の形態的多様性に関する研究(Pardo et al., 2017)が公表されました。欠脚類は特殊化した絶滅両生類であり、伸長した体と退化した四肢を特徴とします。欠脚類は通常、空椎類クレードという羊膜類にやや近縁な両生類の特異な分類群内に位置づけられており、こうした生物の一つにレティスクス(Lethiscus stocki)がいます。レティスクスは、デボン紀の原始的な大型の初期四肢類とその後の時代の生物とを隔てる前期石炭紀の「ローマーの空白」の後に出現したもののうち、既知で最古の四肢類です。この研究は、レティスクスの化石標本をデジタル解剖し、この動物群を進化系統樹上で四肢類の基部へと近づけるような一連の新たな特徴を明らかにしています。これにより、最初期の四肢類の形態がこれまで考えられていたよりもはるかに多様であったことが示されました。また、この知見により、羊膜類についても多少の再定義が必要と指摘されています。以下は『ネイチャー』の日本語サイトからの引用です。


進化学:初期の四肢類の知られざる形態的多様性

進化学:四肢類系統樹の基部がより複雑に

 欠脚類は特殊化した絶滅両生類であり、伸長した体と退化した四肢を特徴とする。欠脚類は通常、空椎類クレードという、羊膜類にやや近縁な両生類の特異な分類群内に位置付けられており、こうした生物の1つにレティスクス(Lethiscus stocki)がいる。レティスクスは、デボン紀の原始的な大型の初期四肢類とその後の時代の生物とを隔てる前期石炭紀の「ローマーの空白」の後に出現したものの中で、既知で最古の四肢類である。今回J Andersonたちは、レティスクスの化石標本をデジタル解剖し、この動物群を進化系統樹上で四肢類の基部へと近づけるような一連の新たな特徴を明らかにしている。これにより、最初期の四肢類の形態が従来考えられていたよりはるかに多様であったことが示された。今回の知見で、羊膜類についても多少の再定義が必要とされる。



参考文献:
Pardo JJ. et al.(2017): Hidden morphological diversity among early tetrapods. Nature, 546, 7660, 642–645.
http://dx.doi.org/10.1038/nature22966

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