ファミリー劇場HDリマスター版『太陽にほえろ!』678話~682話

678話「山村刑事の報酬なき戦い」7
 2時間スペシャル放送となります。静岡県の八崎署の管内でジャーナリストが若い刑事に追跡されて小屋に籠り、刑事を銃撃しようとしたところ、刑事に撃たれてガス爆発で死んでしまいます。八崎署には不正の噂があり、山さんは不正捜査の密命を帯びて八崎署へと向かいます。山さん主演作でも過去にありましたが、警察の汚職は本作で何度か描かれており、強大な権力との対峙という本作の定番の一つになっています。今回も、地元の有力者が絡んできて山さんが窮地に陥るという、本作ではよくある展開になっています。それでも、山さん主演作らしく、複雑な家庭事情も絡んだ大人向けの話になっていて、なかなか楽しめました。


679話「ホラ吹きの街」5
 商事会社の金庫から金塊が盗まれます。犯人と思われる若者たちと直前までつるんでいたのは、その商事会社の社長の息子である大学生でした。一係は大学生を疑いますが、大学生はふざけた返答を繰り返し、確証もないので釈放されます。ドックは大学生に徹底的に付き合いますが、大学生と若者たちとの関係は希薄で、なかなか手がかりがつかめません。今回は喜劇調になっており、ドック主演作らしい軽い話になっています。ドック登場以降の話を再視聴するようになるまで、こうした軽さがどうも嫌だったのですが、このところ重い話が多かったので、たまにはこうした軽い作風も悪くはないと思うのですが、全体的に盛り上がりに欠けた感は否めません。


680話「陽ざしの中を」6
 マイコンが自宅にいると、女性から間違い電話がかかってきます。女性は人違いだとマイコンから聞いても話し続け、人を殺した、と告白します。何とも謎めいた女性の行動ですが、すぐに死体はバーのマスターだと分かり、電話をかけてきた女性の身許も判明します。殺されたマスターは遊び人でしたが、女性との関係がよく分からず、一係は行方不明の女性を調べます。女性の経歴には不明なところが多かったのですが、コールガールだったことが分かります。何とも不可解なところの多い事件で、謎解き作品としてまずまず楽しめました。また、暗い過去のある女性の必死な生きざまにはヒューマンドラマとして共感するところもありました。女性が自白する場面でボギーのテーマが流れたのはよかったと思います。


681話「それでも貴女は女なの!」6
 経済研究所で強盗事件が発生し、犯人はすぐにその経済研究所の元秘書の男性だと特定されます。その経済研究所には汚職の噂があり、元秘書の男性は汚職の事情を知りすぎたので解雇されたのではないか、と一係は推理します。マミーは、その元秘書の男性と交際していた女性を訪ねます。かつて、その女性が店長を務める店でロッキーがマミーへのプレゼントを購入しており、マミーはその女性と面識がありました。マミーとロッキーの想い出も絡めつつ、男女の情念が描かれ、まずまず楽しめました。マミーが女性には身許を明かしていないという設定を上手く話に活かしていましたが、なぜマミーがそうしたのか、明かされず、ここはやや不自然に思いました。


682話「揺れる生命」7
 妊娠中の女性が自動車に同乗していた男性と言い争って道路に出て、自動車にひかれて意識不明の重体となります。女性をひいた自動車の運転手は逃亡します。ブルースは女性と同乗していた男性に話を聞き、男性の様子が不審なことから、男性が父親ではないか、と疑います。この男性は栄転が決まり、上司の娘との婚約の話も出ていました。胎児と女性の命のどちらかを選ばねばならない状況となったものの、父親が同意すれば、限界まで胎児の成長を待ち、出産も可能かもしれない、と聞いたブルースは、妻が妊娠中であることから、出産の可能性に拘ります。ブルースの妻の妊娠という設定を活かし、なかなか上手く話が作られていたと思います。胎児の父親の男性は真正のクズだと思ったのですが、意外にも多少なりとも良心が残っていたのか、辞職して重体の女性とともに生きていく決断をくだします。女性を自動車でひいてしまった男性にも、不運な人生を送ってきて警察不信になった、という設定があり、話を面白くしていたように思います。この男性を演じたのは竹中直人氏で、これはすっかり忘れていました。

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