大相撲初場所千秋楽

 これは2月1日分の記事として掲載しておきます。今場所は、三横綱のうち白鵬関と稀勢の里関が途中休場となり、3場所連続で一人横綱となってしまいました。進退のかかった鶴竜関は10日目まで全勝で、このまま独走して優勝するのかと思っていたら、11日目から4連敗し、栃ノ心関が14日目に初優勝を決めました。鶴竜関は昨年(2017年)5場所で休場し、4場所連続休場明け、しかも直近2場所は全休だっただけに、相撲勘が戻っておらず、一度歯車が狂うと修正が難しかったのでしょうか。また、長期休場の影響か、終盤に入って息切れしたのかもしれません。

 まあそれでも、鶴竜関は、今後1年は横綱としてやっていけるのではないかな、と思います。と言いますか、今場所も途中休場してしまった稀勢の里関はおそらく来場所で引退となるでしょうし、白鵬関はまだ現役最強とはいえ、もう毎場所優勝争いに絡むだけの力は残っていないでしょうから、横綱・大関陣と関脇以下との力の差がまだはっきりある現状では、鶴竜関にはもう少し横綱として頑張ってもらわねばなりません。鶴竜関は終盤の4連敗で再び自信を喪失してしまったかもしれませんが、上位陣が衰え、関脇以下との地力の差はまだあるだけに、もう1年は引退勧告を受けないくらいの成績を残せると思います。

 序盤で途中休場となった白鵬関は、先場所から続く非難で精神的に追い詰められていたのかもしれず、とくに立ち合いについて注文をつけられたことは、調子が狂う要因になったと思います。しかし、大横綱だけに、来場所以降は修正してきて、しばらくは現役最強の座を譲らないでしょう。白鵬関の立ち合いについては、張り差しは横綱として相応しくない、と私は考えていますが、これはとくに非難するほどではないと思います。問題はかち上げの方で、これは過去の横綱も用いてきたかち上げというよりは肘打ちで、反則扱いでもよいのではないか、とも思います。しかも、白鵬関はかち上げ(というより肘打ち)をする右肘をサポーターで厚く保護しており、これはかつて板井関が手に分厚くテーピングを巻いて張り手をしていたのと同様で、批判されて当然だと思います。この件に限らず、汗を拭かないことや駄目押しなど、白鵬関の土俵態度に問題が大きいことは否定できません。白鵬関への批判を、単に「人種差別」が原因と考えてはならないでしょう。ただ、過去の横綱、それも角界で絶賛されているような大横綱の所業を考えれば、貴ノ岩関への暴行の件を考慮に入れたとしても、白鵬関は過去の大横綱(や名横綱)と比較して品格に欠ける、との批判は的外れだと私は考えていますが。

 大関二人のうち、豪栄道関は大関の地位を保つので精一杯といった感もありますが、上位陣が衰え、関脇以下の若手がまだ成長していないので、今年どこかで優勝できる可能性もあると思います。高安関は大関に昇進して初めて二桁勝利に到達しましたが、横綱に昇進できるだけの実力、とくに安定性に欠けています。しかし、上位陣が衰えてきているだけに、今年初優勝を達成する可能性は低くないでしょう。稀勢の里関はおそらく来場所で引退となるでしょうから、部屋頭としての自覚をもつと、あるいは横綱に昇進するかもしれません。

 栃ノ心関が14日目に初優勝を決めたのは本当に意外でした。新入幕の頃から栃ノ心関を応援し続けてきましたが、最近では、年齢からしてもう上がり目はなさそうですし、三役で勝ち越すのも難しくなってきたのかな、とも思っていました。しかし、上位陣が不調だったとはいえ、平幕上位で14勝1敗での優勝は見事だと思います。贔屓の力士が大怪我から復帰しての優勝だけに、本当に嬉しいものです。栃ノ心関の年齢と膝の状態を考えると、大関昇進は難しそうですが、もう1回くらい優勝してもらいたいものです。栃ノ心関は速さと上手さを兼ね備えた地力のある力士を苦手としているので、今場所の優勝は、日馬富士関の引退と白鵬関の途中休場が幸いしたことは確かでしょうが、それを考慮に入れても、相撲内容はよかったと思います。

 栃ノ心関とともに応援してきた逸ノ城関は、先場所の内容から復活してきたのかな、と思っていましたが、今場所は中盤以降の相撲内容がよかったので、来場所の活躍も楽しみです。白鵬関の「威信」低下でのびのびと相撲をとれるようになったのでしょうか。またしても一人横綱の場所となってしまいましたが、栃ノ心関の初優勝と逸ノ城関の復調で、今場所の結果にはかなり満足しています。ただ、もう一人応援していた大砂嵐関に関しては、たいへん残念なことになってしまいましたが・・・。

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