大相撲夏場所千秋楽

 今場所は3横綱のうち稀勢の里関が初日から休場し、2大関のうち高安関も初日から、豪栄道関は9日目から休場となり、 この点は残念でした。しかし、鶴竜関・白鵬関の両横綱と、大関昇進のかかった関脇の栃ノ心関が終盤まで優勝を争い、なかなか見どころのある場所になったと思います。ただ、もう一人の関脇である逸ノ城関が5日目から4連敗し、勝ち越したとはいえ、けっきょく8勝7敗に終わったのは残念でした。まだ脆さというか淡白なところが見られるので、大関昇進にはそこが鍵となるでしょう。何とか、年内には大関に昇進してもらいたいものです。

 14日目の時点で、優勝争いは1敗の鶴竜関と2敗の栃ノ心関に絞られました。千秋楽は、まず栃ノ心関が勢関と対戦して寄り切って勝ち、13勝2敗として優勝決定戦進出に望みをつなぎました。結びの一番では、鶴竜関が白鵬関に寄り切りで勝ち、14勝1敗で5回目の優勝を果たしました。自身に優勝の可能性がなく、星一つの差で首位に立っているモンゴル出身力士と千秋楽に対戦した場合、白鵬関が勝つことはなかったと記憶しているので、予想通りではありますが。鶴竜関にとっては初の連覇となります。鶴竜関と白鵬関は、もう1年は横綱を務めることができそうなので、その間に何とか若手力士に台頭してもらいたいものです。若手力士が伸び悩むようなら、鶴竜関・白鵬関とも、時々休場しつつ、数年は横綱を務められそうです。

 栃ノ心関は優勝を逃したものの、13勝2敗で大関昇進を決めました。10年前(2008年)の新入幕の頃より栃ノ心関には注目しており、相撲を覚えれば少なくとも大関までは昇進できる、と期待していただけに(関連記事)、嬉しいものです。しかも、大怪我で幕下まで陥落してからの復活だけに、感動的でもありました。栃ノ心関は、大怪我から復帰した後も、三役には戻ってきたものの定着できず、正直なところ、先々場所の初優勝までは、大関昇進はもう諦めていました。

 先々場所以降の栃ノ心関の躍進は、上位陣の引退・衰え、関脇以下の若手の伸び悩みに助けられたところもありますが、膝の状態がよくなり、相撲に積極性とともに落ち着きが出てきたことが大きいと思います。上位陣の引退・衰えとは、具体的には、日馬富士関の引退と白鵬関・鶴竜関の衰えです。栃ノ心関は、白鵬関・日馬富士関・鶴竜関のような速さと上手さを兼ね備えた相手を苦手としていましたから、日馬富士関が引退し、白鵬関・鶴竜関が満身創痍で衰えてきたことは、栃ノ心関の台頭の要因になっていると思います。また、稀勢の里関は大怪我から復活できそうにありませんし、豪栄道関と高安関は安定感に欠けますから、栃ノ心関への期待には大きなものがあります。ただ、栃ノ心関にはやはり速さと上手さが欠けていますし、もう30代ですから、白鵬関と鶴竜関が満身創痍で、豪栄道関・高安関という先輩大関が安定感に欠けているとはいえ、横綱昇進は容易ではないでしょう。

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