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zoom RSS 大河ドラマ『西郷どん』第35回「戦の鬼」

<<   作成日時 : 2018/09/16 20:46   >>

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 徳川(一橋)慶喜の大政奉還をめぐって、慶喜は本心では政権を返上するつもりはなく、断固として討つべし、と主張する西郷吉之助(隆盛)と、それは内戦になるとして反対する坂本龍馬とは激しく対立し、決別します。慶喜は、公家に政権を運営できるはずがないとして、依然として自分が政権を把握し続けるつもりでした。作中世界では、慶喜との関係が深い吉之助の方が慶喜の真意を見抜いていた、という話になっています。まあ、幕末に詳しい人からすると、この時期の吉之助と龍馬の間に深刻な政治構想の対立を想定することは問題なのかもしれませんが、吉之助と慶喜との関係が前半から描かれてきたことを活かした展開になっており、娯楽ドラマとしては有だと思います。吉之助は挙兵準備のため薩摩に帰り、島津久光・茂久(忠義)父子を説得した後、京都に戻ります。吉之助はそこで、坂本龍馬と中岡慎太郎が殺されたことを知ります。吉之助は龍馬の死にも自分の信念を曲げることなく、幕府を挑発して討幕に動くべく工作を指示します。

 一方で吉之助と大久保一蔵(正助、利通)は朝廷工作も進め、岩倉具視の助力も得て王政復古の大号令まで事態は進みます。続いて、小御所会議で吉之助と一蔵は岩倉の助力を得て慶喜を完全に追放しようとしますが、山内容堂や松平春嶽、さらには公家衆の多くも慶喜の完全追放には抵抗します。吉之助が御所の前に立っていることを知った松平容保と松平定敬は、吉之助を撃って殺すよう慶喜に進言しますが、自分は朝敵になりたくない、と慶喜は拒絶します。小御所会議が自分たちの思うように進んでいないことを知った吉之助は、容堂の前でわざと脅迫するようなことを一蔵に言います。容堂は沈黙し、慶喜は新政府から排除されることになります。京都から大坂へと退去した慶喜は、江戸での薩摩藩の挑発に憤る松平容保を抑え、薩摩藩の挑発に乗らないようにしますが、制御しきれず、ついに新政府軍と旧幕府軍との戦いが始まります。吉之助は薩摩藩の兵の前で、慶喜の首を取るのが目的だ、と力強く宣言します。これまで戦いを避けてきた吉之助が好戦的になったことに弟の信吾(従道)は戸惑い、吉之助を問い質しますが、吉之助は動じず、日本を異国に売り払おうとする慶喜を討つしかない、と弟に告げます。

 今回は大政奉還の直後から鳥羽伏見の戦いの直前という、幕末の大激動期が描かれ、さすがに前回と比較すると丁寧だったと思います。戦いを避けることに命をかけることさえあった吉之助が、話のうえでは短期間で戦いも謀略も厭わなくなったことに戸惑う視聴者は少なくないかもしれませんが、信吾の台詞はそれを予想・意識したものだったように思います。一応、安政の大獄以前から、吉之助と慶喜の関わりの深さや、慶喜が本質的には頼りにならない人物であることは描かれていたので、慶喜の本質を見抜いている吉之助が、日本を異国に売ろうとする慶喜を絶対に許せないと考えるのは、そこまで不自然ではないかな、と思います。少なくとも、吉之助と慶喜の関係は、娯楽歴史ドラマとしてわりとよく描けているのではないか、と思います。吉之助が、すでに多少なりとも面識のある勝安房守(麟太郎、海舟)や、もっと深い縁で結ばれている天璋院(於一、篤姫)との関わりのなかで、どう慶喜を許す(とはいっても、殺さないだけで蟄居に追い込むわけですが)のか、注目されます。

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