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zoom RSS ショーヴェ洞窟壁画を描いたのはまず間違いなくネアンデルタール人ではない

<<   作成日時 : 2018/09/24 07:06   >>

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 フランス南部のショーヴェ洞窟(Chauvet-Pont d'Arc Cave)の壁画を描いたのはネアンデルタール人(Homo neanderthalensis)らしい、との発言がそれなりに話題になっています。32000年前頃の壁画なので、年代的にネアンデルタール人が描いたらしい、というわけです。近年の研究では、ショーヴェ洞窟の壁画の年代は、放射性炭素年代測定法による較正年代で、37000〜33500年前頃と31000〜28000年前頃の2期に区分されています(関連記事)。32000年前頃どころか、37000年前頃までさかのぼる、というわけです。

 では、ショーヴェ洞窟の壁画を描いたのがネアンデルタール人である可能性はもっと高くなるのかというと、そうではありません。この十数年間、ヨーロッパの旧石器時代の年代の見直しが続いており(関連記事)、ヨーロッパにおけるネアンデルタール人の痕跡はおおむね4万年前頃までには途絶える、との見解が有力です(関連記事)。そのなかで例外的な地域だった可能性が高いのはイベリア半島南部で、37000年前頃までネアンデルタール人が存在していた、と推測されています(関連記事)。

 上限年代が37000年前頃のショーヴェ洞窟の壁画を、ネアンデルタール人が描いた可能性はきわめて低いと考えるべきでしょう。ヨーロッパにおいては、これよりも古い洞窟壁画として、イベリア半島北部のエルカスティーヨ(El Castillo)洞窟(関連記事)がありますが、こちらは現生人類(Homo sapiens)の所産と考えられています(関連記事)。ショーヴェ洞窟の壁画を描いたのも、現生人類である可能性がきわめて高い、と言えるでしょう。もっとも、描いたのがネアンデルタール人であれ現生人類であれ、ショーヴェ洞窟の壁画が素晴らしいことに変わりはありません。

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