鳥に食べられていたネアンデルタール人の子供

 鳥に食べられていた痕跡のあるネアンデルタール人(Homo neanderthalensis)の子供について報道されました。この研究は今年(2018年)のうちに考古学誌にて公表されるとのことで、現時点では詳細は不明です。ポーランドのキエムナ洞窟で数年前に長さ1cmほどの指の骨2本が発見され、5~7歳の子供だと推定されているそうです。推定年代は115000年前頃で、ポーランドでは最古の人骨となるそうです(それまでの最古の人骨の推定年代は52000年前頃)。

 指の骨の表面は、多数の穴で覆われており、大きな鳥の消化器官を通過した結果だったと推測されています。子供が鳥に襲われて身体の一部を食べられた可能性も、死後に鳥の餌になった可能性も指摘されています。DNA解析は成功しなかったそうです。長さ1cmほどの指の骨でDNA解析が成功しなかったとなると、推定年代からネアンデルタール人と判断されたのでしょうか。キエムナ洞窟では石器も発見されていますが、ネアンデルタール人の洞窟利用が通年だったのか、季節ごとの短期間だったのか、不明とのことです。

 ネアンデルタール人に限らず人類が他の動物に食べられることは、とくに更新世においてはそう珍しいことではなかっただろう、と思います。たとえば、最近発表されて大きな話題となった、ネアンデルタール人と種区分未定のデニソワ人(Denisovan)の交雑第一世代個体(関連記事)は、ハイエナに食べられた可能性が指摘されています(関連記事)。もちろん、逆にネアンデルタール人が鳥を食べることはありましたし(関連記事)、鳥の爪・骨を装飾品に加工した可能性さえ指摘されています(関連記事)。

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